VALORANTのVAN9003の直し方|セキュアブートとTPM 2.0の有効化

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VALORANTのVAN9003の直し方|セキュアブートとTPM 2.0の有効化

VALORANTを起動したら「VAN9003」と出て遊べない。VALORANTのVAN9003の直し方は、Riot公式の案内ではセキュアブートを有効にすることです。

よくある疑問:VAN9003って何が足りないの?BIOSを触るのが怖いけど大丈夫?

この記事では、今の状態の確かめ方から、BIOS(UEFI。PCの電源を入れたときWindowsより前に動く設定画面)での切り替え、TPM 2.0の確認、有効にしてもVAN9003が消えない時の対処までを順番に整理します。

VAN9001・VAN9090・VAN: RESTRICTIONとの見分け、メーカー別の項目の場所、BitLocker回復キーの注意、BIOSの更新、対応していないPCの判断もまとめました。

2026年10月22日時点のRiot Games・Microsoft・各メーカーの公式ページをもとに整理しています。PCコンパスはVAN9003を実機で再現していないので、手順はすべて公式の案内です。画面の名前はWindows 11 25H2の表示で書き、版が違う場合の名前を括弧で添えています。

この記事の結論
  • VALORANTのVAN9003の直し方はセキュアブートの有効化。TPM 2.0を検出できない時はVAN9001
  • Win+Rでmsinfo32。「BIOS モード」がUEFI、「セキュア ブートの状態」が有効かを見る
  • 無効ならBIOSのSecure BootをEnabledに。BIOSモードがレガシ・ディスクがMBRなら先にGPTへ変換
  • BIOSを触る前にBitLockerの回復キーを控える。鍵のリセットやBIOS更新で回復画面が出ることがある
  • 有効なのにVAN9003が消えない時はBIOSの更新。VAN: STATUS_SB_POLICYなら鍵を工場出荷時に戻す

セキュアブートの項目がグレーアウトして切り替えられない人や、CSMやMBRと言われて進めない人は、先に「セキュアブートが有効化できない原因と直し方」を読むと、この記事のBIOSの手順が短く済みます。

目次

VALORANTのVAN9003の直し方|まずセキュアブートの状態を確認する

VAN9003は、Riotの案内では「お使いのシステムでセキュアブートが無効になっている」ときに出るエラーです。VAN9003の直し方は、msinfo32で今の状態を確かめてから、BIOSでセキュアブートを有効にすることです。

VALORANT VAN9003 直し方の流れのイメージ図

イメージ図:VALORANTのVAN9003の直し方は、PCの起動を守る仕組みの状態を見るところから(実際の画面ではありません)

VAN9003とは、VALORANTの不正対策ソフトVanguard(=Riotのチート対策の仕組み)が「このバージョンのVanguardでは、プレイするためにセキュアブートが有効になっている必要があります」と表示して、起動を止める状態です。

セキュアブートは、Microsoftの説明では「Windows PC の起動時に悪意のあるソフトウェアが読み込まれるのを防ぐのに役立つセキュリティ機能」です。

Riotのガイドによると、ほとんどのPCはセキュアブートに対応していても、設定によっては初期状態で無効になっている場合があり、その状態でVAN9003が出ます。

VAN9003が出たときの進め順①msinfo32で状態を確認②BIOSでセキュアブートを有効に③もう一度msinfo32で確認「有効」なのに止まるときは後の章へ
VALORANT VAN9003 直し方の全体の流れ

VAN9003の直し方は、今の状態を見るところから始めます。手順は次の3つです。

STEP
msinfo32を開く

キーボードのWindowsキーとRを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」にmsinfo32と入力してEnterを押します。

STEP
「システムの要約」の2項目を見る

「システムの要約」の中の「BIOS モード」と「セキュア ブートの状態」を見ます。画面下の検索欄に項目名を入れて探すこともできます。

STEP
下の表で次にやることを決める

2項目の組み合わせで、VAN9003の直し方の次の一手が変わります。

msinfo32の2項目と次にやることを、下の表にまとめました。

「BIOS モード」「セキュア ブートの状態」次にやること
UEFI有効VALORANTを起動する。それでもVAN9003が出るなら「セキュアブートが有効なのにVAN9003が消えない時」へ
UEFI無効Secure BootをEnabledにする(VAN9003を直す4ステップ)
レガシ無効、または「サポートされていません」先にディスクをGPTへ変換する(レガシ・MBRのときの項目)。VAN9003の対処で設定画面を触るのはその後

出典:Riot Games サポート「セキュアブートガイド」(2026年10月22日確認)。画面の名前はWindows 11 25H2の表示で、版によって名前が違うことがあります。

「セキュア ブートの状態」が「サポートされていません」と出るPCは、「BIOS モード」がレガシか、ファームウェアが対応していない場合です。レガシは次の章で、対応していないPCは「TPM 2.0やUEFIに対応していないPCでVALORANTのVAN9003が出る場合」で扱います。

状態を見ずにBIOSを触ると、順番を間違えてWindowsが起動しなくなることがあります。VAN9003の直し方は、まずmsinfo32の2項目を見るところからです。

VAN9003とは?VAN9001・VAN9090・VAN: RESTRICTION・VAN1067との見分け

VAN9003はセキュアブートが無効、VAN9001はTPM 2.0が有効と検出できない、VAN9090はTPM 2.0の初期化の失敗です。VAN: RESTRICTIONはWindowsの更新やセキュリティ機能、VAN1067は接続エラーで、表示ごとに直し方が違います。

表示ごとの意味と、この記事で扱う場所を見分けの表にしました。スマホでは表を横にスクロールできます。

スクロールできます
表示意味(Riotの説明)この記事で見る場所Riotの案内ページ
VAN9003セキュアブートが無効VAN9003の直し方(最初の3つの章)VAN9003のページ
VAN9001TPM 2.0が有効になっていることを検出できないTPM 2.0の確認と有効化の章VAN9001のページ
VAN9090TPM 2.0の初期化に失敗(TPMが最近クリアされた)再起動してVALORANTを起動。続くならTPM 2.0の章VAN9090のページ
VAN: STATUS_SB_POLICYセキュアブートポリシーを認証できない鍵を工場出荷時に戻す(VAN9003が消えない時の章)STATUS_SB_POLICYのページ
VAN: RESTRICTION(番号なし)Windowsの更新か、セキュリティ機能の有効化が必要メッセージに出た項目に従うVAN: RESTRICTIONのページ
VAN: RESTRICTION: 1UEFIセキュアブートの認証失敗有効にし、すでに有効ならBIOSを更新エラーコード一覧
VAN: RESTRICTION: 3ブートデバイスの認証失敗VALORANTをWindowsと同じ内蔵ドライブへインストールするエラーコード一覧
VAN: RESTRICTION: 4セキュアブートの認証失敗有効にして再起動エラーコード一覧
VAN: RESTRICTION: 5メモリ整合性が必要VAN9003が消えない時の章のメモリ整合性の項目エラーコード一覧
VAN9005VBSのためTPM 2.0とUEFI準拠のファームウェアが必要TPM 2.0の章とセキュアブートの4ステップエラーコード一覧
VAN9004・VAN9006Windows 10 20H1以降が必要Windowsを更新するエラーコード一覧
VAN9100仮想マシンは非対応仮想マシンではないWindowsで遊ぶエラーコード一覧
VAN1067接続エラーこの記事では扱わない(VAN9003とは別の手順)VAN1067のページ

出典:Riot Games サポートのVAN9003・VAN9001・VAN9090・VAN: STATUS_SB_POLICY・VAN: RESTRICTION・VAN1067の各ページと「Vanguardのエラーコード」(2026年10月22日確認)。

VAN9003以外も含め、どの要件が足りないか分からないときは、Riotの「Vanguardのセキュリティ要件」によると、Vanguardのシステムトレイアイコン(VGTray)で詳細と関連する案内を見られます。

なお、RiotのTPM 2.0ガイドは、VAN9001やVAN9090と並べてVAN9003も対象に挙げています。VAN9003のページが案内するのはセキュアブートですが、同じガイドがTPM 2.0の確認も求めるので、この記事でも後の章で確かめます。

VAN1067は接続エラーで、Riotは別の手順を案内しています。VAN9003の直し方とは中身が違うので、VAN1067が出た人はRiotのVAN1067のページを見てください。

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VAN9003を直すBIOSの手順|セキュアブートを有効にする4ステップとメーカー別の項目名

VAN9003の直し方の中心は、設定画面でSecure BootをEnabledにして保存し、再起動後にmsinfo32で「セキュア ブートの状態」が有効になったことを確かめる流れです。項目の場所はメーカーごとに違います。

VALORANTのVAN9003の直し方|設定画面でセキュアブートを有効にするイメージ図

イメージ図:VALORANTのVAN9003の直し方の中心は、設定画面でセキュアブートをオンにすること(実際の画面ではありません)

BIOSを触る前の準備(BitLockerの回復キーを先に控える)

VAN9003の直し方に入る前に、次の準備を済ませます。特にBitLockerの回復キーを先に控えることは飛ばさないでください。

準備理由出典
BitLocker(デバイスの暗号化)の回復キーを控える鍵のリセット、TPMの切り替え、BIOSの更新のあとで回復画面が出ることがあるRiot・Microsoft・ドスパラ
msinfo32の「ベースボード製造元」「ベースボード製品」(RiotはBaseBoardと表記)と「BIOS バージョン/日付」を控える更新ファイルとメーカーの手順を探すためRiot、Windows 11 25H2の表示
ディスクがGPTかMBRかを見る(ディスクの管理で左端のディスク名を右クリック → プロパティ →「ボリューム」)MBRのままUEFIに切り替えると起動しなくなるRiot・ASUS
設定画面をスマホで撮る変えた項目を元へ戻せるようにするため編集部の整理
ファイルのバックアップGPTへの変換は元に戻せないRiot

出典:Riot Games サポート「セキュアブートガイド」「セキュアブートキーをリセットする(BIOS)」、Microsoft サポートのBitLocker回復キーとデバイスの暗号化のページ、ASUS FAQ 1055973(2026年10月22日確認)。

BitLocker(デバイスの暗号化)が有効なPCで回復キーがないと、再起動後にWindowsに入れなくなることがあります。

Riotは、セキュアブートの鍵をリセットするとTPMの測定値が変わり、次の起動でBitLockerの回復が求められると注意しています。

Windows 11 Homeでも、対応するPCではMicrosoftアカウントで初めてサインインすると「デバイスの暗号化」が有効になり、回復キーがアカウントに保存されます。

ドスパラのFAQも、自分で設定した覚えがなくても有効になっていることがあると書いています。暗号化の状態は「設定 → プライバシーとセキュリティ → デバイスの暗号化」で見られます。

回復キーは48桁の数字で、別の端末から https://aka.ms/myrecoverykey を開いて確かめられます。Microsoftは「Microsoft サポートには、失われた BitLocker 回復キーを取得、提供、または再作成する機能がありません」と明記しています。

Riotは、BitLockerを一時停止する(コントロールパネル → BitLocker ドライブ暗号化 → 保護の中断)か、回復キーを準備するよう案内しています。

設定を変えるより先に、回復キーを控えてください。VAN9003の直し方の途中で、鍵のリセットやBIOS更新のあとに回復画面が出ることがあります。

セキュアブートを有効にする4ステップ

準備ができたら、VAN9003の直し方の本番です。次の4ステップで進めます。

STEP
BIOSに入る

設定 → システム → 回復 →「PC の起動をカスタマイズする」の「今すぐ再起動」を押します(版によって「高度なスタートアップ」「スタートアップの詳細設定」)。青い画面で「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「UEFI ファームウェアの設定」→「再起動」と進みます。

PCの電源を入れ直し、Windowsが読み込まれる前にDelete・F2・F10などのキーを押しても設定画面を開けます。キーはメーカーで違うので、「BIOS/UEFIとは?初心者が触る場面と入れない時の対処」も参考にしてください。

STEP
Secure Bootの項目を探す

設定画面を開いたら、多くは「Boot」タブにあります。ASUSはBoot → Secure Boot、MSIはSettings → Advanced → Windows OS Configuration、GIGABYTEはBootの中です。項目が見つからないときは検索機能(多くはF9)を使います。

STEP
Enabledにして保存する

Secure Boot(またはSecure Boot State)をEnabledにして、F10で保存して終了します。

ASUSは「OS Type」を「Windows UEFI mode」にする形、GIGABYTEは「Secure Boot Mode」を「Custom」にして工場出荷時の鍵を入れる形で、メーカーで手順が違います。

STEP
msinfo32でもう一度確かめる

Windowsが起動したらmsinfo32を開き、「BIOS モード」がUEFI、「セキュア ブートの状態」が有効になったかを見ます。そのうえでVALORANTを起動し、VAN9003が消えたかを確かめます。

メーカー別の項目名を下の表にまとめました。MSIとGIGABYTEの経路はAM4マザーボードの例です。

スクロールできます
メーカーセキュアブートの項目TPM 2.0の項目出典
ASUSBoot → Secure Boot → OS Typeを「Windows UEFI mode」(Secure Boot Modeは「Standard」)Intel:Advanced → PCH-FW Configuration → PTTをEnabled/AMD:Advanced → AMD fTPM configuration → TPM Device Selectionを「Firmware TPM」(別のFAQではFirmware TPM switchを「Enabled Firmware TPM」)ASUS FAQ 1049829・1055973・1046215
MSI(AM4の例)Settings → Advanced → Windows OS Configuration → BIOS CSM/UEFI Modeを「UEFI」→ Secure BootをEnabledSettings → Security → Trusted Computing → Security Device SupportをEnabledMSI公式ブログ
GIGABYTE(AM4の例)Boot → CSM SupportをDisabled → Secure Boot → Secure Boot Modeを「Custom」→ Restore Factory Keysで「Install Factory Defaults」Settings → AMD CPU fTPMをEnabledGIGABYTE FAQ 4395
ASRockASRockの公式サポートの手順を確認(この記事では未確認)Intel:Security → Intel Platform Trust Technology/AMD:Advanced → CPU Configuration → AMD fTPM SwitchRiotのTPM 2.0ガイドの記載
メーカー製PC・ノートPC(Dell・HP・Lenovoなど)各社のサポートの手順を見る同左Riotのセキュアブートガイドのリンク先

出典:ASUS FAQ 1049829・1055973・1046215、MSI公式ブログ(AM4マザーボードの例)、GIGABYTE FAQ 4395(AM4の例)、Riot Games サポート「TPM 2.0ガイド」(2026年10月22日確認)。

MSIはX870・X670・B850・B650のマザーボードでは既定で有効、GIGABYTEはAM5・sTR5では既定で有効のことが多いと書いています。AM4世代は手動で切り替える場合があります。

「BIOS モード」がレガシ・ディスクがMBRのとき(順番を守る)

ディスクがMBRのままBIOSをUEFIに切り替えると、Windowsが起動しなくなります。

Riotのセキュアブートガイドは「最初にドライブの変換を行わずにBIOSをUEFIに切り替えると、Windowsが起動しなくなります」と警告しています。ASUS・MSI・GIGABYTEの公式ページにも同じ注意があります。

MBRとGPT(=ディスクの区画を管理する形式)は、パーティションのスタイルとも呼ばれます。ASUSとMSIはセキュアブートの条件にGPTとUEFIを挙げているので、順番はGPTへの変換 → UEFI → セキュアブートです。

レガシ・MBRのPCは左から順に進める①ディスクの管理でGPTかMBRか②MBRならGPTに変換③BIOSをUEFIに(CSM無効)④Secure BootをEnabled順番を飛ばすと起動しない
レガシ・MBRのPCで守る順番

GPTかMBRかは、スタートを右クリック →「ディスクの管理」→ 左端の「ディスク 0」などのディスク名を右クリック → プロパティ →「ボリューム」タブの「パーティションのスタイル」で見ます。Windowsが入っているディスクが対象です。

GPTなら「GUID パーティション テーブル (GPT)」、MBRなら「マスター ブート レコード (MBR)」と出ます。右側の区画(ボリューム)を右クリックして開くプロパティには「パーティションのスタイル」が出ないので、左端のディスク名を選んでください。

変換にはWindowsに入っているMBR2GPTを使います。Riotは条件として、Windows 10 1703以降、MBRのパーティションが3つ以下、64ビット、暗号化がオフ、デュアルブートでない、BIOSがUEFI対応、セキュアブートが無効を挙げています。

MicrosoftのMBR2GPTの解説も、プライマリパーティションが最大3つなどの条件を示し、BitLockerは保護を中断していれば変換できると書いています。

Microsoftは「ディスク上のデータを変更または削除せずに」変換すると説明していますが、Riotは「何よりもまず、ファイルのバックアップを取りましょう」とし、変換は「元に戻すことはできません」と書いています。バックアップが先。

管理者のコマンド プロンプトで、検証のあとに変換を行います。

mbr2gpt /validate /allowFullOS
mbr2gpt /convert /allowFullOS

CSMの切り替えやOS Typeの項目など、つまずきやすい点は「セキュアブートが有効化できない原因と直し方」で詳しく説明しています。

Secure Bootがグレーアウトして有効にできないとき

VAN9003の対処中にSecure Bootがグレーアウトして選べないとき、Riotは鍵が壊れているか古い可能性を挙げています。

設定画面のSecurityかBootの中の「Key Management」で「Restore Factory Keys」を選び、戻ってSecure BootをEnabledにします。

項目名は「Install Default Secure Boot Keys」「Reset to Setup Mode」の場合もあります。それでもグレーアウトのままなら、Boot ModeがUEFIになっているかを確かめます。

ASUSは、「Secure Boot state」は鍵の状態と同期する項目で手動では変えられず、OS Typeを「Windows UEFI mode」にすると有効になると説明しています。鍵のリセットの前には、上の準備のとおり回復キーを控えてください。

TPM 2.0の確認と有効化|VAN9003と同じ流れで確かめるIntel PTT・AMD fTPM

tpm.mscで「TPMは使用する準備ができています」と「仕様バージョン:2.0」が出ていれば問題ありません。出なければ、BIOSでIntel PTT(Platform Trust Technology)かAMD fTPMを有効にします。

VALORANTのVAN9003の直し方で確かめるTPM 2.0のイメージ図

イメージ図:VALORANTのVAN9003の直し方と同じ流れで確かめる、マザーボード上のTPM(実際の画面ではありません)

VAN9003の直し方と同じく、先に今の状態を見てから設定を変えます。

この章で確かめるのは、RiotのTPM 2.0ガイドがVAN9003も対象に挙げているからです。VALORANTの動作環境には「Windows 11ではTPM 2.0とUEFI Secure Bootの有効化も必要です」とあり、VAN9001が出た人の直し方もこの章です。

TPM 2.0は、暗号の鍵を安全に扱うためのセキュリティの部品です。Riotは「大半のPCにはすでにTPM 2.0が搭載されていますが、BIOSで無効になっている場合があります」と書いています。

STEP
tpm.mscを開く

WindowsキーとRを押し、tpm.mscと入力してEnterを押します。「ローカル コンピューター上の TPM 管理」が開きます。

STEP
表示を読む

「状態」と「仕様バージョン」を下の表に当てはめます。VAN9003のときと同じく、表で次の一手を決めます。

STEP
有効にしたら再確認する

設定画面でPTTかfTPMを有効にしたら再起動し、tpm.mscで表示が変わったかを確かめます。

tpm.mscの表示意味次にやること
「TPMは使用する準備ができています」+仕様バージョン2.0問題なしVALORANTを起動する。ブロックが続くならBIOSの更新(VAN9003が消えない時の章)
準備ができています+仕様バージョン1.2以下TPM 1.2は非対応設定画面で2.0に切り替えられる機種がある。できなければ対応していないPCの章へ
「互換性のある TPM が見つかりません。」無効になっているか、検出されていない設定画面でPTTかfTPMを有効にする
tpm.mscが開かない—Windows セキュリティ → デバイス セキュリティ →「セキュリティ プロセッサの詳細」の「仕様バージョン」で見る

出典:Riot Games サポート「TPM 2.0ガイド」、Microsoft サポート「PC で TPM 2.0 を有効にする」(2026年10月22日確認)。

デバイス セキュリティに「セキュリティ プロセッサ」の欄が無いときは、TPMが無効の可能性があるとMicrosoftは書いています。設定アプリからは「プライバシーとセキュリティ → Windows セキュリティ」で開けます。

設定画面でIntel PTT・AMD fTPMを有効にする

Intel PTTとAMD fTPMは、CPUに組み込まれたファームウェアTPMです。

ASUSの例では、IntelはAdvanced → PCH-FW Configuration → PTTをEnabled、AMDはAdvanced → AMD fTPM configuration → TPM Device Selectionを「Firmware TPM」にします。

同じASUSの別のFAQでは「Firmware TPM switch」を「Enabled Firmware TPM」にすると書かれていて、ファームウェアの版で名前が違います。MSIとGIGABYTEの経路は上のメーカー別の表を見てください。

Microsoftは、項目名の例としてSecurity Device、TPM State、AMD PSP fTPMなどを挙げています。自作PCに使われる市販のマザーボードの多くは、既定でTPMがオフになっているとも書いています。

別売りのチップ(ディスクリートTPM)でもVAN9001の要件は満たせますが、VAN: RESTRICTIONではファームウェアTPM(PTT・fTPM)が必要だとRiotは書いています。

TPM 1.2しかない・項目が見つからないとき

Riotは「TPM 1.2はサポートされていません」と明記し、VanguardにもWindows 11にもTPM 2.0が必要としています。1.2と2.0を切り替えられる機種もありますが、切り替えるとキーがクリアされるので、BitLockerの一時停止か回復キーの用意が先です。

AMDのAM4マザーボードは、fTPMのためにBIOSの更新が要る場合があるとASUSとMSIが書いています。RiotはfTPMによるカクつきがあっても、fTPMを無効にしないよう案内しています。

項目がまったく見つからないとき、Riotは「BIOSをアップデートすると表示されることがあります」と書いています。更新しても現れなければ、対応していないPCの章で次の判断をします。

セキュアブートが有効なのにVAN9003が消えない時|BIOS更新・鍵のリセット・VAN: RESTRICTION

msinfo32で「有効」と出ているのにVAN9003が出るとき、Riot公式は「古いBIOSでは、セキュアブートが『有効』と表示されていても、Vanguardが必要とするポリシーチェックに失敗することがあります」と書き、BIOSの更新を案内しています。

VALORANTでVAN9003が消えない時の直し方|BIOS更新のイメージ図

イメージ図:VALORANTのVAN9003が有効なのに消えない時の直し方として、Riotが案内する更新作業(実際の画面ではありません)

VAN: STATUS_SB_POLICYと出るときは、Riotの案内どおりセキュアブートの鍵を工場出荷時の設定に戻します。

表示ごとに、公式が挙げる原因と直し方を下の表にまとめました。

表示・状態公式が挙げる原因対処
「有効」なのにVAN9003古いBIOSがポリシーチェックに失敗することがある(Riot)BIOSを更新する
VAN: STATUS_SB_POLICYセキュアブートデータベースが工場出荷時の設定になっていない(Riot)Key ManagementでRestore Factory Keys
VAN: RESTRICTION: 1無効、UEFIでない、BIOSの更新が必要のいずれか(Riot)有効にし、すでに有効ならBIOSを更新
VAN: RESTRICTION: 4セキュアブートの認証失敗(Riot)有効にして再起動
VAN: RESTRICTION: 5メモリ整合性が必要(Riot)メモリ整合性を有効にする
tpm.mscは準備完了なのにブロックBIOSの不具合の可能性(Riot)最新版に更新する
ドスパラの対象BTOでVAN: Restriction一部のマザーボードでIOMMUが起動初期に有効にならない(ドスパラ)製造番号で対象か判定し、対策UEFIを適用

出典:Riot Games サポート「セキュアブートガイド」「VAN: STATUS_SB_POLICY」「VAN: RESTRICTION」「TPM 2.0ガイド」、ドスパラ サポートFAQ No.20235(2026年10月22日確認)。

VAN: STATUS_SB_POLICYのページには「このデバイスのセキュアブートポリシーを認証できませんでした。セキュアブートデータベースが工場出荷時の設定になっていることを確認してください」とあります。鍵の戻し手順は、上のグレーアウトの項目と同じです。

「有効」なのにVAN9003で止まるなら、設定ではなくBIOSの版が古いのかもしれません。マザーボードの型番を控えて、メーカーのサポートページを見ましょう。

BIOSを更新する流れ

「有効」なのにVAN9003が出るPCは、msinfo32の「システムの要約」で「ベースボード製造元」と「ベースボード製品」(RiotはBaseBoardのメーカーと製品名と表記)を控え、今の版を「BIOS バージョン/日付」で見ます。次に、メーカーのサポートページでその型番の最新版を探します。

BTO・メーカー製PCは、メーカーのページより先に購入元の案内を確認してください。ドスパラのFAQは「同じシリーズや類似した名称のマザーボードでも、使用する UEFI ( BIOS ) プログラムが異なる場合があります」と注意しています。

更新ファイルはFAT32でフォーマットしたUSBメモリに入れ、設定画面の中の更新ツール(EZ Flash・M-Flash・Q-Flashなど、名前はメーカーで違う)で書き込みます。

BIOSの更新中はPCの電源を切らない。

Riotの手順にも「BIOSアップデート中はPCの電源を切らないでください」とあり、ドスパラのFAQも電源ケーブルやUSBメモリを途中で外さないよう求めています。始める前に回復キーを控えておくことも、ドスパラが同じく求めています。

更新が終わったら、Secure BootとfTPM(またはPTT)が有効のままかを、設定画面とmsinfo32・tpm.mscで確かめ、VALORANTを起動してVAN9003が消えたかを見ます。

Riotは、アップデート後もハードウェアが物理的にUEFIやセキュアブートをサポートしていない場合、「Vanguardの要件と互換性がない可能性があります」と書いています。その場合は対応していないPCの章へ進みます。

VAN: RESTRICTIONやメモリ整合性の表示が出るとき

VAN: RESTRICTION: 5は、メモリ整合性(HVCI)の有効化を求める表示です。メモリ整合性の扱いは「メモリ整合性はオフでも大丈夫?オンにできない時の対処とゲームへの影響」にまとめています。

番号のないVAN: RESTRICTIONは、Windowsの更新(ビルド19045以降)か、TPM 2.0・セキュアブート・メモリ整合性・IOMMUの有効化を求めるものです。Riotは「Windowsビルド26100以降:この要件はWindows 11でのみサポートされています」とも書いています。

ドスパラは、一部のマザーボードでIOMMUが起動初期に有効にならない問題の対策UEFIを、対象のBTO向けに公開しています(ドスパラ サポートFAQ No.20235)。VAN: Restrictionが表示される環境向けで、VAN9003そのものの対処ではありません。

対象かどうかは製造番号で判定し、ドスパラはマザーボード名が一致していても「対象外」と出たPCには適用しないよう求めています。

セキュアブート証明書の期限との関係

Microsoftの証明書の有効期限の解説によると、2011年に発行されたセキュアブートの証明書は、2026年6月24日・6月27日・10月19日に順に期限を迎えました(最後は10月19日)。

Microsoftは「新しい証明書なしで有効期限に達した場合でも、正常に起動して動作します」「証明書の有効期限を回避するには、セキュア ブートを無効にしないでください」と書いています(KB5079373)。

この期限とVAN9003やVAN: STATUS_SB_POLICYとの関係は、RiotとMicrosoftのどちらの公式ページにも記載がありません(2026年10月22日確認)。

証明書の状態はWindows セキュリティ → デバイス セキュリティの「セキュア ブート」欄で見られます。詳しくは「セキュアブート証明書の期限切れ、最後は10月19日|確認と対処」で解説しています。

セキュアブートを有効にしたらWindowsが起動しない時に元へ戻す手順|VAN9003対処の落とし穴

GIGABYTEの公式FAQは、有効化後にWindowsが起動しないときは、設定画面でSecure Bootを無効に戻すかCSMを有効に戻すと元の状態に戻せると案内しています。

Riot・ASUS・MSI・GIGABYTEはいずれも、ディスクがMBRのままUEFIに切り替えると起動しなくなると注意しています。

VAN9003の直し方の途中で起動しなくなったときは、次の3ステップで元へ戻します。

STEP
設定画面で元へ戻す

設定画面に入り、Secure BootをDisabledに戻します。GIGABYTEの案内では、CSM SupportをEnabledに戻す形もあります。

STEP
GPTかMBRかを見る

Windowsが起動したら「ディスクの管理」で「ディスク 0」などのディスク名を右クリック → プロパティ →「ボリューム」で、パーティションのスタイルを見ます。

STEP
MBRなら順番どおりに進める

MBRなら、バックアップ → MBR2GPT → UEFI → Secure Bootの順で、VAN9003の直し方をもう一度進めます。

VAN9003の対処のあとにBitLockerの回復画面が出たら、48桁の回復キーを入力します。回復キーは、Microsoftアカウント(別の端末から https://aka.ms/myrecoverykey)、印刷した紙、USBメモリ、職場や学校のアカウントに保存されていることがあります。

Riotは、Windowsが正常に起動したら、再びセキュアブートを有効化できると書いています。BTO・メーカー製PCで元へ戻せないときは、購入元のサポートに相談してください。

TPM 2.0やUEFIに対応していないPCでVALORANTのVAN9003が出る場合

BIOSを最新にしてもセキュアブートやTPM 2.0の項目が現れないPCは、Riotの案内では「Vanguardの要件と互換性がない可能性」があります。Windows 11の要件(UEFI・セキュアブート対応・TPM 2.0)と合わせて、買い替えを考える段階です。

VALORANTのVAN9003の直し方で項目が現れない古いPCのイメージ図

イメージ図:VALORANTのVAN9003の直し方で項目が現れない古いPCと、要件を満たすPC(実際の画面ではありません)

設定で進めるVAN9003の直し方は、ここで行き止まりになります。

Riotは「お使いのCPUが2014年以降に製造されたものであれば、fTPM/PTTが利用可能であり、BIOSで有効化する必要があるだけです」と書いています(Intelは第4世代以降、AMDはRyzen 1000シリーズ以降)。

これはVanguardの話で、Windows 11のCPUの要件とは別です。

Windows 11に更新できるかの確かめ手順と、買い替えの目安は「Windows 11に更新できない古いPC|原因の調べ方と対処・買い替えの目安」にまとめています。

Windows 10を使っている人へ。VALORANTの動作環境にはWindows 10(ビルド19041以降)64-bitも載っています。ただし、VAN: RESTRICTIONの中には、Windows 11でのみサポートされる要件があります。

Microsoftは、Windows 10のサポートが2025年10月14日に終了したと書いています。RiotのVAN9003とセキュアブートの案内はOSを限定していないので、Windows 10でVAN9003が出たときも状態の確認から始めてください。

VALORANTを遊ぶPCのスペックや、買い替えの候補は「VALORANTの推奨スペックとおすすめPC」で解説しています。

ノートPCやメーカー製PCは項目名が違うので、Riotのセキュアブートガイドがリンクする各社(Dell・HP・Lenovoなど)の手順を見てください。なお、VALORANTの動作環境は「クラウドゲームや仮想マシンには対応していません」としています。

まとめ:VALORANTのVAN9003の直し方は、確認→BIOSで有効化→再確認の順

VALORANTのVAN9003の直し方を、進める順番で振り返ります。

この記事のまとめ
  • msinfo32の「BIOS モード」と「セキュア ブートの状態」で、VAN9003の原因を見る
  • レガシ・MBRのPCは、GPTへの変換 → UEFI → セキュアブートの順を守る
  • BIOSを触る前に、BitLockerの48桁の回復キーを控えておく
  • tpm.mscで仕様バージョン2.0を確かめ、出なければ設定画面でPTTかfTPMを有効に
  • 有効なのにVAN9003が消えないならBIOSの更新。項目が無いPCは買い替えを検討

VAN9003の直し方は、状態を見てから1つずつ進めれば迷いにくくなります。VALORANTのスペックや買い替えの候補は「VALORANTの推奨スペックとおすすめPC3選」も参考にしてください。

更新履歴:2026年10月26日:公開(2026年10月22日にRiot・Microsoft・各メーカーの公式ページを確認)

VALORANTのVAN9003についてよくある質問

VAN9003とVAN9001の違いは何ですか?

VAN9003はRiotの案内でセキュアブートが無効のときに出るエラー、VAN9001はTPM 2.0を検出できないときに出るエラーです。どちらもBIOS(UEFI)の設定で有効にします。TPM 2.0の初期化に失敗したときはVAN9090と表示されます。

セキュアブートを有効にしたのにVAN9003が出るのはなぜですか?

Riot公式は、古いBIOSではセキュアブートが「有効」と表示されていてもVanguardのポリシーチェックに失敗することがあると説明しており、対処はBIOSの更新です。VAN: STATUS_SB_POLICYと出るときは、セキュアブートの鍵を工場出荷時の設定に戻します。

VAN9003の対処でBIOSを触ってWindowsが起動しなくなったら、どうすればいいですか?

設定画面でSecure Bootを無効に戻すか、CSMを有効に戻すと元の状態に戻せるとGIGABYTEの公式FAQは案内しています。MBRのままUEFIに切り替えたことが原因なら、GPTへの変換からVAN9003の直し方を進めます。回復画面が出たら48桁の回復キーが必要です。

Windows 10でもVALORANTのVAN9003は出ますか?

RiotのVAN9003とセキュアブートの案内はOSを限定していません。VALORANTの動作環境は「Windows 11ではTPM 2.0とUEFI Secure Bootの有効化も必要です」と書いています。

VAN: RESTRICTIONの一部はWindows 11のみの要件です。Windows 10のサポートは2025年10月14日に終了しています。

セキュアブートやTPM 2.0を回避してVALORANTを遊ぶ手段はありますか?

Riotの公式の案内に回避の手順は書かれておらず、この記事でも扱いません。BIOSを最新にしても項目が現れないPCは、Vanguardの要件と互換性がない可能性があるとRiotは書いています。その場合はWindows 11の要件と合わせて、VALORANTを遊ぶPCの買い替えを検討します。

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