メモリ整合性が10月の更新で自動オンに|ゲームへの影響と確認方法

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メモリ整合性の自動有効化とゲームへの影響を示すメモリ・保護シールド・コントローラー

Windowsの「メモリ整合性」が、2026年10月のWindows品質更新から、対象となるPCで自動的にオンになり始めます。Microsoftが公式ブログで明らかにしました。

これはWindowsセキュリティの「コア分離」の中にある項目です。ゲームのために以前オフにして、そのまま忘れている方も少なくないはずです。

気になるのは「勝手にオンになって、ゲームが重くならないのか」ですよね。公式ブログとMicrosoft Learnで2026年9月3日に確認した内容をもとに、変更の中身・確認手順・性能への影響を整理します。

この記事の結論

対象になるのはWindowsが「適合する」と判定したPCだけで、自分でオフにしているPCは今回のロールアウトで勝手に変えられません。

  • 開始は「2026年10月から」。公式ブログの記載は月までで、日付は特定されていない(2026年9月3日確認)
  • Windowsがハードウェアの能力・互換性・性能面の考慮などから自動で判定。有効化は毎月の品質更新に乗って届く
  • 影響の大きさはCPUの世代で分かれる。Intel Kabylake(第7世代)以上/AMD Zen 2以上なら適切に動作とMicrosoft Learnに記載
目次

メモリ整合性とは?10月のWindows更新で何が変わるのか

メモリ整合性とは、Windowsの中核を狙う攻撃を防ぐためのセキュリティ機能で、Windowsセキュリティにある「コア分離」の中の一項目です。

Microsoft Learnによると、メモリ整合性はVBS(=仮想化ベースのセキュリティ)の上で動く機能です。VBSはWindowsハイパーバイザーを使い、PCの中に隔離された仮想環境を作ります。

メモリ整合性は、その隔離された環境の中でカーネル(=Windowsの中核部分)のコード整合性チェックを実行します。カーネルを狙うマルウェアや改ざんされたドライバーの読み込みを、攻撃者が手を出しにくい場所で止められるのが利点です。

別名はHVCI(ハイパーバイザーで保護されたコード整合性)。当初はDevice Guardの一部として登場した機能で、新設されたものではありません。

今回発表されたのは、この機能を対象となるWindowsデバイスでより広く有効にしていく方針です。MicrosoftのWindows IT Pro Blogの告知を表にまとめます。

項目公式ブログに書かれている内容
開始時期2026年10月から、品質更新が対象デバイスでメモリ整合性を有効にし始める
対象「適合する」とWindowsが判定したデバイス。一部ではVBSも合わせて有効になる
判定の材料ハードウェアの能力/互換性/性能面の考慮/Windows 11のシステム要件/推奨される標準の保護機能
既にオフの場合明示的にオフにしているデバイスは自動的には変更されない
展開方法Windowsの品質更新が、対象デバイスでメモリ整合性を有効にし始める

一部の海外メディアは開始日を10月の月例更新日と報じていますが、公式ブログの記載は「2026年10月から」までで、日付は特定されていません(2026年9月3日確認)。

この変更は毎月の品質更新に乗ってきます。使っているバージョンの更新期限はWindows 11 24H2のサポート終了と更新手順の記事で整理しています。

自分のPCが今オンかオフか、1分で確認する方法

自動でオンになると言われても、今の自分のPCがどちらか分からない方がほとんどだと思います。確認はWindowsの画面だけで済みます。

STEP
「Windows セキュリティ」を開く

スタートメニューで「Windows セキュリティ」と入力すると出てきます。設定アプリの「プライバシーとセキュリティ」からも入れます。

STEP
「デバイス セキュリティ」を選ぶ

左側のメニューにある、盾とチップを組み合わせたアイコンの項目です。

STEP
「コア分離の詳細」を開く

「コア分離」の見出しの下にあるリンクです。見当たらない場合、そのPCはVBS非対応の可能性があります。

STEP
「メモリ整合性」のスイッチを見る

オン・オフのスイッチが表示されます。これが今の状態で、切り替えも同じ画面から行います。

この経路はMicrosoft Learnの公式手順と同じで、追加のツールは要りません。もうひとつ、Windows 11 22H2以降ではメモリ整合性がオフだとWindows セキュリティに警告が表示される仕様になっています。

タスクバーのアイコンや通知センターにも印が出ます。警告は無視できる仕様のため、表示に気づかないまま使い続けているケースもあります

Windows標準の「システム情報」からも状態は分かりますが、表示が専門的なのでコア分離の画面で十分です。

オンになるとゲームは重くなる?実測データで見る影響

よくある疑問:オンになったら、fpsは落ちてしまうの?

先に答えを書くと、影響はゲームによって出方が違い、「必ず何%落ちる」とは言えません

公開されている実測データのひとつに、海外の自作PC情報サイトGamingPCBuilderのコア分離ベンチマークがあります(2023年2月18日掲載/2024年1月3日更新)。

テスト環境は Intel Core i7-13700KF、Asus GeForce RTX 3080 10GB、MSI Z790 Carbon WiFi、Kingston DDR5-6000 CL36 でした。

ゲームコア分離をオフにしたときの変化
Shadow of the Tomb Raider平均フレームレートが4.4%向上。最小fpsはほとんど影響なし
Assassin’s Creed Valhalla平均フレームレートはほぼ変化なし。ただしオンのときは最小fpsが大きく低下
Cyberpunk 2077差は小さく、実行ごとのばらつきのほうが大きい
Red Dead Redemption 2実質的な差なし

同サイトはこの結果を「一貫したパターンはなく、影響はゲームによって異なる」と結論づけています。

目を引くのはAssassin’s Creed Valhallaです。平均はほぼ変わらないのに、オンのときは最小fpsが大きく落ち込みました。平均が同じでも、瞬間的な落ち込みが増えるとカクつきとして体感されます

この「平均より落ち込みのほうが体感に近い」という見方は、1% Lowとフレームタイムの解説記事で詳しく扱っています。

ただしこの測定は2023年のもので、CPUもGPUも1構成のみです。気になる場合は、普段遊ぶゲームをオンとオフの両方で試すのが確実です。

自動でオンになるPC・ならないPCの条件

Microsoft Learnには、Windows 11のクリーンインストール時に既定で有効になる最小ハードウェア要件が載っています(メモリ整合性の有効化・2026年9月3日確認)。

項目条件
プロセッサWindows 11 22H2以降はIntel 第8世代以降/AMD Zen 2アーキテクチャ以降/Qualcomm Snapdragon 8180以降(21H2ではIntel 第11世代Core以降のみ)
RAM最小8GB(x64プロセッサにのみ適用)
ストレージ64GB以上のSSD
ドライバー対応したドライバーが入っていること
BIOS仮想化が有効になっていること

この表は「クリーンインストール時の既定の有効化」の条件で、10月のロールアウトの判定基準そのものだとMicrosoftが明言したわけではありません。ただ、対象になりやすいPCの目安にはなります。

CPUの世代で、影響の大きさが変わる

性能の話でいちばん押さえておきたいのがここです。Microsoft Learnの「メモリ整合性を有効にする」は、メモリ整合性が「モードベースの実行制御」を備えたIntel Kabylake(第7世代)以上、および「ゲストモード実行トラップ」機能を備えたAMD Zen 2以上のプロセッサで適切に動作すると明記しています。

そしてそれより古いプロセッサは、制限付きユーザーモード(=これらの機能を模擬的に再現する動作)に頼るため、パフォーマンスに大きな影響を与えるとも書かれています。

つまり、性能低下を心配すべきかはCPUの世代で分かれます。ここ数年に買ったBTOのゲーミングPCなら条件を満たしている可能性が高く、10年近く前のPCなら体感差が出やすい側です。

自分がどちら側かは、次の場所で確かめられます。

確かめたいこと見る場所
CPUの型番と世代設定→システム→バージョン情報の「プロセッサ」
メモリの容量同じ画面の「実装RAM」
ストレージの容量設定→システム→ストレージ
BIOSの仮想化タスクマネージャー→パフォーマンス→CPUの「仮想化」欄
今のオン・オフコア分離の詳細(前述の手順)

BIOSやセキュリティ機能の状態は、Windows更新をきっかけに確認を求められることがほかにもあります。似たケースはセキュアブート証明書の確認と対処の記事でも扱っています。

互換性トラブルが出たら?オフに戻す前に考えたいこと

Microsoft Learnは、この機能について警告も出しています。

一部のアプリやハードウェアのドライバーはメモリ整合性と互換性がなく、デバイスやソフトウェアの誤動作、まれに起動エラー(ブルースクリーン)が起こる可能性があります。

ただし「必ず起こる」話ではありません。Windows側には逃げ道も用意されています。

  • ログに残る:ブロックされたドライバーはイベントビューアーのコード整合性のログに記録される(互換性のイベントは一般にEventID=3087)
  • 自動で戻る:有効化の記録が残る状態で起動中にクラッシュすると、自動的にメモリ整合性がオフになる
  • 手動で戻せる:コア分離の画面から、いつでもスイッチを切り替えられる

特に2つ目は安心材料です。起動できないまま取り残される状況が起きにくいように作られています

不具合が出たときの順番も大切です。いきなりオフに戻す前に、まず周辺機器やグラフィックスのドライバーを最新にするほうが自然です。原因が古いドライバーなら、更新するだけで保護と動作を両立できます。

Windows更新後に急にゲームが落ちる場合の切り分けは、更新後にゲームが落ちるときの対処の記事が参考になります。

オフに戻すこと自体は数クリックでできます。ただMicrosoftは有効化を推奨しています。戻すなら、何が起きたかを確かめてからにしましょう。

まとめ|結局オンのままでいい人・オフを検討していい人

2026年10月からの品質更新で、対象と判定されたPCではメモリ整合性が自動的にオンになり始めます。新しい機能が増えるのではなく、前からある保護が既定で働くようになる変化です。

あなたのPC・状況どうするのが自然か
ここ数年に買ったPCで、特に不満がないそのままオンで問題なし
昔ゲームのためにオフにした記憶がある今回は勝手に戻らない。確認して、オンにするか自分で決める
Intel 第7世代未満・Zen 2未満の古いCPU影響が大きくなりやすい。オン後の体感を必ず確認する
特定の周辺機器やソフトで不具合が出たまずドライバー更新。直らなければ、リスクを理解したうえでオフを検討
  • 開始は2026年10月から。日付は非公表で、有効化は品質更新に乗って届く
  • 影響はタイトル次第。平均より最小fps側に出ることがある
  • 古いCPUほど影響は大きい(Intel Kabylake/Zen 2が境目)

古いCPUのPCで動作の重さが気になるなら、設定を切って我慢するより本体を新しくしたほうが快適なこともあります。買い替えも考えるなら、現行モデルの構成と価格を一度見ておくと判断しやすくなります。

\世代の新しいCPU搭載モデルを確認/

まずはコア分離の画面を開いて、今どちらかを確かめるところからです。状態が分かっていれば、10月以降に表示や動作が変わっても慌てずに済みます。本記事は2026年9月3日時点の公開情報にもとづき、条件や時期は変わる可能性があります。

今日やることは1つだけ。コア分離の画面を開いて、オンかオフかを見ておく。それだけです。

何もしなくても勝手にオンになりますか?

適合するとWindowsが判定したPCでは、2026年10月からの品質更新で有効になり始めます。ただし公式ブログには、明示的にオフにしているデバイスは自動的に変更されないと書かれています。

10月13日から始まると聞きましたが本当ですか?

具体的な日付を報じている媒体はありますが、公式ブログの記載は「2026年10月から」までで、日付は特定されていません。月内のどこかで順次届く、と考えるのが正確です。

オフのままにすると、ウイルスに感染しやすくなりますか?

感染すると決まるわけではありませんが、守りは1枚減ります。中核を狙うマルウェアや改ざんされたドライバーを防ぐ機能で、Microsoftは有効化を推奨しています。

古いパソコンでもオンになりますか?

Windowsが自動で判定します。Microsoft Learnには、Intel Kabylake以上・AMD Zen 2以上では適切に動作し、それより古いプロセッサはエミュレーションに頼るためパフォーマンスに大きな影響を与えると記載されています。

オンになってから周辺機器が動かなくなりました。どうすればいいですか?

まずメーカーの公式サイトで、その機器のドライバーが最新かを確認してください。ブロックされたドライバーはコード整合性のログに残るため、切り分けにも使えます。解決しない場合は、コア分離の画面からオフに戻せます。

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この記事を書いた人

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