「ゲーミングPCの電気代って、月にいくらくらいかかるんだろう?」――購入を検討している方なら、一度は気になったことがあるのではないでしょうか。ゲーミングPCは性能が高いぶん消費電力も大きく、「買ったはいいけど電気代が跳ね上がったらどうしよう」と不安になりますよね。
結論からお伝えすると、1日3時間ほどゲームを遊ぶ一般的な使い方なら、電気代の目安は月1,000〜1,500円前後。想像よりずっと現実的な金額に収まるケースがほとんどです。
この記事では、電気代の計算方法から使用時間別のシミュレーション、今日からできる節約のコツまで、パソコン初心者の方にも分かりやすく解説します。読み終わるころには、「これなら安心して使えそう」と感じてもらえるはずです。
- ゲーミングPCの電気代の目安(月額いくらか)
- 自分で電気代を計算するかんたんな方法
- 使用時間別の電気代シミュレーション
- 今日からできる電気代の節約のコツ
結論:ゲーミングPCの電気代は月1,000〜2,000円前後が目安

まず結論からです。1日3時間ほどゲームを楽しむ使い方なら、ゲーミングPCの電気代は月1,000〜2,000円前後が目安です(電気料金の目安単価1kWh=31円で計算した場合)。もちろんPCの性能や使い方によって上下しますが、普通の使い方で「月に何万円もかかる」ということは、まずありません。
電気代を左右するポイントは、大きく次の3つです。
- PCの消費電力(性能が高い構成ほど大きい)
- 1日の使用時間(長いほど電気代も増える)
- 作業の内容(ゲーム中は大きく、ネット閲覧中は小さい)
特に見落とされがちなのが3つ目です。ゲーミングPCは、電源を入れている間ずっとフルパワーで動いているわけではありません。ゲームをプレイしている間は消費電力が大きくなりますが、ネットを見たり動画を観たりしている間は、一般的なパソコンとあまり変わらない電力しか使っていないのです。

えっ、そうなの?ゲーミングPCって、つけているだけで電気をガンガン使っているイメージだったよ〜
実際には「何をしているか」で消費電力は大きく変わります。まずは次の章で、電気代の具体的な計算方法から見ていきましょう。
ゲーミングPCの電気代の計算方法
消費電力とは、パソコンなどの機器が動くために使う電力の量のことで、「W(ワット)」という単位で表されます。電気代は、この消費電力と使用時間さえ分かれば、誰でもかんたんに計算できます。
電気代の計算式
電気代の計算式は「電気代 = 消費電力(kW) × 使用時間(時間) × 電力量料金(円/kWh)」です。消費電力はWを1,000で割ってkW(キロワット)に直して計算します。
電力量料金は契約している電力会社やプランによって異なりますが、目安としてよく使われるのが「1kWh=31円」という単価です。この記事のシミュレーションも、すべてこの31円で計算しています。2026年7月時点でも電気料金は会社・プランごとに差があるため、あくまで「目安」として捉えてくださいね。
例えば、消費電力400WのゲーミングPCで3時間ゲームをした場合は「0.4kW × 3時間 × 31円 = 約37円」。1回の電気代は40円弱、缶ジュース1本より安いくらいの感覚です。
状況別の消費電力の目安
ゲーミングPCの消費電力は、何をしているかで大きく変わります。おおまかな目安を表にまとめました。
| PCの状態 | 消費電力の目安 |
|---|---|
| スリープ中 | 数W程度 |
| アイドル時(起動して何もしていない) | 50〜100W |
| ネット閲覧・動画視聴 | 100〜150W |
| ゲームプレイ(ミドルクラス構成) | 300〜450W |
| ゲームプレイ(ハイエンド構成) | 500〜700W |
消費電力の大部分を占めるのはグラフィックボード(GPU=映像を描く専用パーツ)で、次いでCPUです。ゲーム中に消費電力がグッと上がるのは、このGPUが本気を出すからなんですね。GPUの役割についてはGPUってなに?パソコンの映像処理の強い味方をやさしく解説で詳しく紹介しています。
「電源ユニットのW数=消費電力」ではないので注意
よくある誤解が、「電源ユニットが750Wだから、常に750W消費している」というものです。電源ユニットのW数はあくまで「最大でこれだけ供給できる」という能力の上限で、実際の消費電力はそのときの作業内容に応じた分だけです。750W電源を積んだPCでも、ネットを見ているだけなら100W前後しか使っていない、ということは普通にあります。
自分のPCが実際に何Wを使っているか知りたい場合は、コンセントとPCの間に挿して測定する「ワットチェッカー」という機器を使うと正確に確認できます。数千円程度で手に入るので、電気代をきちんと把握したい方にはおすすめです。
【使用時間別】ゲーミングPCの電気代シミュレーション


それでは、月々の電気代が実際いくらになるのか、使用時間別にシミュレーションしてみましょう。ここでは「ゲーム中の消費電力400W(ミドルクラス構成の目安)」「1kWh=31円」「1か月=30日」という条件で計算します。
| 1日のゲーム時間 | 1か月の電気代(目安) |
|---|---|
| 1時間 | 約372円 |
| 2時間 | 約744円 |
| 3時間 | 約1,116円 |
| 5時間 | 約1,860円 |
| 8時間 | 約2,976円 |
平日は2〜3時間、休日に少し長めに遊ぶような一般的な使い方なら、月1,000〜1,500円前後に収まる計算です。ハイエンド構成(ゲーム中600W前後)の場合は、この1.5倍ほどを見込んでおくと安心です。



1日3時間遊んでも月1,100円ほど!毎日楽しめる趣味のコストと考えると、かなり優秀です!
つけっぱなしにした場合はいくら?
「ゲームのダウンロードのために夜通しつけっぱなし」「電源を切るのが面倒でそのまま」という方も多いはず。仮にアイドル時80Wの状態で24時間×30日つけっぱなしにすると、「0.08kW × 24時間 × 31円 × 30日 = 約1,786円」。ゲームをしていなくても、つけているだけで月1,800円近くかかる計算になります。
逆に言えば、使わない時間にスリープや電源オフを活用するだけで、それだけの金額を節約できるということです。次の章で、こうした節約のコツをまとめて紹介します。
ゲーミングPCの電気代を節約する5つのコツ
電気代は、ちょっとした設定や習慣の見直しでしっかり抑えられます。どれも今日からできるものばかりなので、ぜひ試してみてください。
①フレームレートの上限を設定する
ゲームの設定でfps(=1秒あたりに描かれるコマ数)の上限を決めると、GPUが必要以上に頑張らなくなり、消費電力を抑えられます。例えばモニターが60Hz対応なら、それ以上のfpsを出しても表示しきれないため、上限を60fpsにしておけば体感はほぼ変わらずに電力だけ減らせるケースが多いです。モニターのHzとfpsの関係はリフレッシュレートとは?60Hz・144Hz・240Hzの違いと選び方をやさしく解説が参考になります。
②使わないときはスリープ・電源オフ
先ほどのシミュレーションのとおり、つけっぱなしは意外と電気代がかさみます。席を離れる時間が長いときはスリープ、1日の終わりには電源オフを習慣にしましょう。スリープ中の消費電力は数W程度なので、こまめに活用するだけで効果があります。
③電源プランとグラフィック設定を見直す
Windowsの電源プランを「高パフォーマンス」から「バランス」にする、ゲーム内のグラフィック設定を「最高」から「高」に一段落とす、といった工夫でも消費電力は下がります。設定項目によっては画質の違いがほとんど分からないものも多いので、一度見直してみる価値ありです。
④モニターの明るさを調整する
意外と見落としがちなのがモニターです。輝度(画面の明るさ)を下げれば消費電力が減るうえ、目の疲れも軽減できて一石二鳥。部屋の明るさに合わせて、まぶしすぎない程度に調整してみましょう。
⑤電気料金プランを見直す
PC側の工夫と合わせて、契約している電気料金プランの見直しも有効です。夜にゲームをすることが多い方は、夜間の単価が安いプランのほうが合っている場合もあります。2026年7月時点では電力会社ごとにさまざまなプランが提供されているので、生活スタイルに合わせて比較してみるのがおすすめです。



高負荷のまま長時間つけっぱなしにするのは、電気代だけでなくパーツの負担にもつながります。使わないときはしっかり休ませてあげるのがおすすめですね。
普通のパソコンと比べて電気代は高い?


「そもそも普通のパソコンと比べて、どれくらい電気代が違うの?」という疑問にもお答えしておきましょう。同じ条件(1日3時間・30日・1kWh=31円)で比較した目安が次の表です。
| パソコンの種類 | 消費電力の目安 | 月の電気代の目安 |
|---|---|---|
| ノートパソコン | 20〜50W | 約56〜140円 |
| 一般的なデスクトップ | 50〜150W | 約140〜419円 |
| ゲーミングPC(ゲーム中) | 300〜700W | 約837〜1,953円 |
たしかにゲーミングPCの電気代は、ノートパソコンの10倍以上になることもあります。ただしそれは「高いグラフィック性能を全力で使っている間」の話。ネット閲覧や動画視聴が中心の時間帯なら、一般的なデスクトップと大きくは変わりません。1か月トータルで見れば、その差は数百円〜1,500円程度に収まることがほとんどです。
性能と電気代のバランスをどう考えるかは、PC選び全体の予算計画にも関わってきます。本体価格と合わせてじっくり考えたい方はゲーミングPCの予算相場の解説記事を、そもそもノートとデスクトップで迷っているという方はノートPCとデスクトップの比較記事もあわせて参考にしてみてください。
まとめ:ゲーミングPCの電気代は工夫しだいでもっと抑えられる
最後に、この記事のポイントを振り返ります。
- ゲーミングPCの電気代は、1日3時間の使用で月1,000〜1,500円前後が目安
- 電気代は「消費電力(kW)×使用時間×31円」でかんたんに計算できる
- 消費電力は作業内容で大きく変わり、ゲーム中以外は普通のPCと大差なし
- fps上限の設定やスリープの活用など、今日からできる節約のコツも多い
ゲーミングPCの電気代は、正しく知ってしまえば決して怖いものではありません。月1,000円台という金額は、毎日たっぷり楽しめる趣味のコストとしては、むしろ手頃な部類ではないでしょうか。電気代が理由で購入をためらっていた方も、この記事のシミュレーションと節約のコツを参考に、安心して検討を進めてみてくださいね。
- ゲーミングPCを24時間つけっぱなしにすると電気代はいくらですか?
-
アイドル時80W前後のPCの場合、1kWh=31円の目安で計算すると月約1,800円です。ゲームをプレイしている時間が長いほどさらに増えます。使わない時間はスリープや電源オフを活用するのがおすすめです。
- スリープと電源オフ、どちらが節約になりますか?
-
スリープ中の消費電力は数W程度、電源オフはほぼゼロなので、節約効果は電源オフのほうが上です。ただし差はわずかなので、短時間の離席ならすぐ復帰できるスリープ、長時間使わないときや就寝時は電源オフ、と使い分けるのが現実的です。
- 電気代が心配なら、ゲーミングノートPCのほうがいいですか?
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ゲーミングノートはデスクトップより消費電力が小さめの傾向がありますが、電気代の差は月に数百円程度に収まることが多いです。電気代だけで選ぶより、性能や画面の大きさ、拡張性なども含めて総合的に比較することをおすすめします。
- ゲーミングPCを使うとブレーカーが落ちたりしませんか?
-
一般的な家庭のコンセントは1つの回路で1,500Wまで使えるため、ゲーミングPC1台が原因で問題になることはほとんどありません。ただし、電子レンジや暖房器具など消費電力の大きい家電と同じ回路・たこ足配線で使うのは避けたほうが安心です。
- 計算に使っている「1kWh=31円」はどこの数字ですか?
-
家電の電気代を計算する際の目安単価としてよく使われている数字です。実際の単価は契約している電力会社やプランによって異なるため、正確に知りたい場合は検針票や電力会社のマイページで確認してみてください。
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