AIに調べ物を頼むと答えは早いけれど、それが本当かどうか確かめられない。そこを埋めようとしているのがPerplexity(パープレキシティ)です。質問すると答えの文章と一緒に、根拠になったWebページも並べて示してくれます。
日本ではソフトバンク・ワイモバイル・LINEMOの契約者向けに、有料版を一定期間無料で使える特典が続いています。ただし条件と落とし穴がいくつかあり、2026年9月1日時点では申し込み自体ができない状態が公式に告知されています。
さらに2026年8月25日(現地時間)には、AIを手元の機材の中だけで動かす「Portable Computer」が発表されました。2026年9月14日にWindows対応が始まり、手持ちのゲーミングPCでも動かせるようになりました。ただし条件はVRAM 24GB以上のGeForce RTXなどで、どのPCでもよいわけではありません。
この記事では正体・ChatGPTとの違い・料金と無料特典・「自分のPCで動くのか」までを確認日つきで整理します。
- Perplexityは「出典つきで答えてくれるAI検索」。調べ物や裏取りに向いていて、文章づくりや相談はChatGPTの方が合っています。
- 無料でも使える。ソフトバンク/ワイモバイル/LINEMOの回線なら有料版Proが6ヵ月無料(2026年9月1日時点・ソフトバンク公式)
- ただし同日時点で、公式ページに申し込みができない障害の告知が出ている
- AI検索を使うだけなら、普通のPCやスマホで十分。重くなるのは「AIを自分の機材で動かす」とき
- 手元で動かす「Portable Computer」はDGX Spark向けが先行。2026年9月14日にWindows対応が始まり、VRAM 24GB以上のGeForce RTX / RTX PROが条件
Perplexityとは?出典が付いてくるAI検索サービス
Perplexityとは、質問すると答えを文章で返し、その根拠になったWebページ(出典)も一緒に示してくれるAI検索サービスです。ふだんの検索とチャット型AIの、ちょうど間にあるサービスだと考えると位置づけがつかめます。
Google検索では、キーワードを入れるとリンクがずらりと並び、どれが答えかは自分で開いて判断します。Perplexityはその順番が逆で、先に答えの文章が出てきて、その下に「この内容はここから取りました」というリンクが並ぶ形です。
答えが作られるまでの流れは、おおよそ次のようになっています。
- 質問を受け取る
- 関連しそうなWebページを検索して読み込む
- 内容をまとめて日本語の回答文にする
- 参照したページを出典として添える
この「調べてから答える」やり方は、AIに手元の資料を読ませてから回答させるRAGという仕組みとよく似ています。答えの下に出典が並ぶのは、読み込み元をそのまま見せているからです。
よくある疑問:出典が付いているなら、書いてあることは全部正しいの?
そうとは限りません。出典が示されることで「合っているか自分で確かめやすい」のは確かですが、要約の過程で条件や例外が抜け落ちることはあります。金額や期限など大事な数字は、リンクを開いて元のページで確認しておいてください。
ChatGPTやGeminiとの違いはどこ?
結論から言うと、調べ物ならPerplexity、文章づくりや相談ならChatGPTという住み分けになります。どちらが優れているかではなく、得意な方向が違うサービスです。
| 比べる軸 | Perplexity | ChatGPT | Google検索 |
|---|---|---|---|
| 得意なこと | 調べて要約して答える | 文章づくり・相談・アイデア出し | 情報源そのものを探す |
| 出典の出方 | 答えの下にまとめて表示 | Web検索を使った時に付く場合がある | 結果がすべてリンク |
| 最新のWeb情報 | 検索して答えるため取り込みやすい | 利用するモデルや設定によって変わる | 最新のページが並ぶ |
| 向いている場面 | 下調べ、比較、裏取り | メール文、企画案、言い換え | 公式ページや商品ページに直接行きたい時 |
ChatGPTは「何かを作ってもらう」用途に、Perplexityは「調べて出典まで見せてもらう」用途に軸足があります。Googleが提供するGeminiも幅広く使える汎用型で、この点ではChatGPTに近い立ち位置です。迷ったら用途で分けてください。
ひとつ気をつけたいのは、「Perplexityの方が正確」と言い切れる根拠は公開されていないという点です。出典が示されるぶん自分で検証しやすい、というのが事実として言える範囲になります。

両方を無料で触ってみて、「調べる時はこっち」と先に決めてしまうと、毎回迷わずに済みます。
Perplexityの使い方|アプリ・ブラウザ拡張と聞き方のコツ
使い方はシンプルで、公式サイトかスマホアプリを開いて質問を打ち込むだけです。答えと出典が表示されたら、気になった部分をそのまま続けて質問できます。アカウントを作るとやり取りが記録として残り、スマホとPCで同じ調べ物を続けられます。
入り口は次の3つです。どれを選んでも、返ってくる答えの形(回答と出典)は変わりません。
| 使う場所 | 特徴 |
|---|---|
| Webブラウザ | 公式サイトを開いて質問するだけ。まず試すならここから |
| スマホ・タブレットのアプリ | 「Perplexity AI, Inc.」名義でiPhone・iPad・Mac・Android向けに公開。ダウンロードは無料(アプリ内課金あり) |
| ブラウザの拡張機能 | 公式の「Perplexity – AI Search」を入れると、ブラウザの検索窓からそのまま質問できる |
アプリの説明では、前回の続きから再開できる履歴や音声での検索、調べ物をフォルダのように整理する機能も案内されています。なお拡張機能もアプリも、よく似た名前の非公式なものが並んでいます。提供元が「Perplexity AI」になっているかを確かめてから入れてください。
答えの質を上げる、ちょっとした聞き方
- 追加で質問する:一度で終わらせず「その根拠は?」「初心者向けに言い換えると?」と重ねると、内容が具体的になります
- 探す範囲を指定する:「公式サイトの情報だけで」「2026年以降の情報で」のように条件を添えると、拾ってくる出典が絞られます
- 聞きたいことを1つに絞る:複数の質問を一度に投げると答えが総花的になります。分けて聞いたほうが具体的な答えが返ります
とくに追加質問で掘り下げられる点が、リンクの一覧から自分で選ぶ検索との大きな違いです。会話の続きとして聞けるので、知らない用語が出てきたらその場で「それは何?」と返せます。
無料で使える?料金とソフトバンクの6ヵ月無料特典
結論から言うと、無料のままでも使えます。プランは無料版/Pro/Max/法人向けのEnterprise Pro・Enterprise Maxという構成です。
無料版と有料版の違いは、踏み込んだ検索や機能をどれだけ使えるかです。無料版は高度な検索の回数に上限がありますが、この回数は見直されることが多いため、具体的な数字は公式サイトで確認してください。
このほかアプリの案内では、複数のAIモデルから選んで使えることも挙げられています。どのプランで何がどこまで使えるかは入れ替わりやすいので、申し込む前に公式サイトで今の内容を見ておいてください。
そして日本で見逃せないのが、ソフトバンクの無料特典です。ソフトバンクの公式ページ(2026年9月1日確認)には次の内容が記載されています。
| 項目 | ソフトバンク公式ページの記載内容 |
|---|---|
| 対象回線 | ソフトバンク/ワイモバイル/LINEMO |
| 無料期間 | 6ヵ月間 |
| 7ヵ月目以降 | 月額2,950円〜(公式ページの表記) |
| 申し込み条件 | 過去に「Perplexity Pro for SoftBank」に加入したことがなく、過去のPerplexity Pro無料キャンペーンも利用していないこと |
| 無料期間の終了後 | 有料契約に自動更新される |
| キャンペーン期間 | 2025年6月19日(木)から終了時期未定 |
申し込めない状態が続いている点に注意
ここが今いちばん実務的な話です。ソフトバンクの公式ページには、2026年9月1日時点で「【障害発生】「Perplexity Pro for SoftBank」の申し込みができない状況について」という告知が掲出されています。
告知として添えられている案内文書の日付は7月21日で、9月1日の時点でもページ上に残ったままです。特典目当てで手続きを始めても、その場では完了しない可能性があります。申し込む前に、この告知が消えているかどうかを先に見ておいてください。
次に気をつけたいのが、無料期間の終わり方です。
無料期間が終わると自動で有料契約に更新されるため、続けない場合は自分で解約手続きが必要です。
もうひとつ、キャンペーン期間が「終了時期未定」と書かれている点も押さえておいてください。予告なく終わる可能性もあるので、条件は必ずソフトバンク公式ページで確認してから進めてください。料金や条件は今後変わることがあります。



無料期間の終わる月を、申し込んだその日にカレンダーへ入れておくと解約忘れを防げます。
自分のPCで動かせる?「Portable Computer」で変わること
2026年8月25日(現地時間)、PerplexityはNVIDIAと共同で「Portable Computer」を発表しました。ひとことで言えば、クラウド上のサーバーで動いていたAIの作業を、手元の機材の中だけで動かせるようにする仕組みです。日本でも8月26日に報じられました。
NVIDIA公式ブログによると、最適化の対象は同社のDGX Sparkで、専用に追加学習されたQwen 3.8 27Bがローカルで動きます。
同ブログには、応答速度を上げたNemotron 3.5 Lightningの調整版も準備中と書かれています。
なお日本語メディアの報道ではPPLX 27Bというモデル名も挙げられていますが、NVIDIA公式ブログに載っているのはQwen 3.8 27Bのほうです。
実用面で目を引くのは、ローカルで完結する処理はトークン(=AIが文章を扱う単位で、利用量の数え方)の上限にカウントされないという点です。Googleドライブ・Gmail・Slack・GitHubと連携でき、日常的な作業はローカル、複雑な作業はクラウドのモデル、と切り替えられます。
外部へ情報を送る際は、ユーザーの許可を得てから行うと報じられています。
| 比べる軸 | クラウドで使う(通常のPerplexity) | 自分の機材で動かす(Portable Computer) |
|---|---|---|
| 必要な機材 | ネットにつながるPC・スマホ | NVIDIA DGX Spark、またはVRAM 24GB以上のGeForce RTX / RTX PRO搭載PC |
| 対象プラン | 無料版から利用可 | Pro/Max/Enterprise Pro/Enterprise Max |
| 使えるモデル | クラウド上のモデル | Qwen 3.8 27Bなど(Nemotron 3.5 Lightning版は準備中) |
| トークン上限 | プランの範囲内で消費 | ローカル完結の処理はカウントされない |
| 得意な作業 | 最新のWeb検索、高度な推論 | ファイルの分析、複数の文書をまとめる作業 |
| 2026年9月16日時点 | 誰でも利用可能 | Windows+VRAM 24GB以上のGeForce RTX / RTX PROで利用可能 |
よくある疑問:うちのゲーミングPCでも、これって動かせるの?
2026年9月1日の時点では動きませんでした。当時のNVIDIA公式ブログの表記は「GeForce RTXとRTX PRO GPUへの対応は近日」で、2026年9月1日に再確認した時点でもこの記載のままでした。必要なVRAMや対応する型番も公式には示されていません。
Windows対応についても、同ブログには「Windowsへの対応にも取り組んでいる」と書かれているだけで、時期は示されていません。一部で9月予定と報じられましたが、9月1日時点でNVIDIA・Perplexityのどちらからも提供開始の告知は出ていませんでした。
【2026年9月16日追記】その後、2026年9月14日にWindows版のPerplexityアプリでPortable Computerが使えるようになりました。条件はVRAM 24GB以上のGeForce RTX / RTX PROで、RTX 5080(16GB)は対象外です。対応GPUの見分け方とVRAMの確認手順はPerplexity Portable Computerとは?必要なPCスペックにまとめています。
ややこしいのは、「RTXでQwen 3.8 27Bが動かせない」わけではないという点です。NVIDIAは8月14日付で、RTX GPUを使ってQwen3.8-27Bクラスのコーディング用モデルをローカルで動かす話も出しています。
手元で動かないのはあくまでPerplexityのアプリのほうであって、モデルそのものではありません。
「なぜ専用機が先なのか」は、DGX Sparkの公式スペックを見ると見当がつきます。
NVIDIA公式製品ページ(2026年9月1日確認)では、Grace BlackwellアーキテクチャのGPU、20コアのArm CPU(Cortex-X925×10+Cortex-A725×10)、128GBのユニファイドメモリ(=CPUとGPUが同じメモリを共有する方式)とされています。
AI性能は最大1 PFLOP(FP4)、推論は最大2,000億パラメータ規模まで。メモリ帯域は273GB/sと記載されています。
27Bクラスのモデルを24時間動かし続ける前提だと、これだけのメモリを積んだ専用機が土台になります。一般的なゲーミングPCで同じことをしようとすると、真っ先に足りなくなるのがグラフィックボードのVRAMです。
この感覚はVRAMの目安をまとめた記事や、自分のPCでAIを動かすときの必要スペックの記事と共通しています。
逆に言えば、AI検索としてPerplexityを使うだけなら、ブラウザが動く普通のPCやスマホで十分です。重い機材が必要になるのは「AIを自分の手元で動かす」側の話なので、この2つは分けて考えてください。
今すぐ買い替える理由にはなりませんが、これからPCを選ぶならVRAMに余裕のあるモデルにしておくと、ローカルでAIを試したくなった時の選択肢が残ります。「この構成なら動く」と言える基準がVRAM 24GB以上とはっきりしたので、ローカルAIも視野に入れるならそこをひとつの目安にできます。
\ローカルAIを見据えるならVRAM重視で/
Perplexityを使うときに気をつけたい3つのこと
便利な一方で、AI検索ならではの注意点もあります。次の3つを頭に入れておいてください。
1. 出典リンクは1つでいいから開く
要約は読みやすい代わりに、条件や例外が削られることがあります。特に金額・期限・対象者といった条件つきの情報は、答えをうのみにせず元のページを見るのが安全です。全部開く必要はなく、判断に関わる部分だけで足ります。
2. 料金・特典・機能は変わりやすい
AIサービスの料金やキャンペーンは、数ヵ月単位で内容が入れ替わります。この記事で触れたソフトバンクの申し込み障害のように、公式ページを開いて初めて分かる事情もあります。
ネット上の解説記事には更新日が書かれていないものも多く、古い条件のまま読んでしまうこともあります。申し込みの前だけは、必ず公式ページで今の条件を見ると決めておいてください。
3. Webページの内容をAIが読む、という前提を忘れない
AI検索は、人の代わりにWebページを読んで要約します。つまりページ側に「AIへの指示」を仕込まれると、AIがそれを本文と勘違いして反応してしまう可能性があります。
これはプロンプトインジェクションと呼ばれる問題です。不自然な指示めいた答えが返ってきたら、いったん出典元を疑ってみてください。



出典リンクを1つ開くだけで、調べ物の確からしさは大きく変わります。
まとめ
- Perplexityは出典つきで答えるAI検索。下調べ・比較・裏取りに向く
- 文章づくりや相談はChatGPT、公式ページに直接行きたい時はGoogle検索、と用途で分ける
- ソフトバンク/ワイモバイル/LINEMOの回線ならProが6ヵ月無料。7ヵ月目以降は月額2,950円〜で自動更新(2026年9月1日時点・ソフトバンク公式)
- ただし同日時点で、公式ページに申し込みができない障害の告知が出たままになっている
- 手元で動かす「Portable Computer」はDGX Spark向けが先行。GeForce RTX対応もWindows対応も、9月1日時点で提供開始の告知なし
- AI検索を使うだけなら普通のPCで十分。ローカルで動かす話とは分けて考える
まずは無料の範囲で調べ物をいくつか投げてみて、出典が付く安心感が自分に合うかどうかを確かめるところから始めてください。ソフトバンク系の回線なら、告知と条件を確認したうえで6ヵ月の無料期間を試す価値があります。自分のPCでAIを動かす話は、対応が広がってからで十分間に合います。
- Perplexityは無料でも使えますか?
-
使えます。無料版でも質問して答えと出典を受け取れます。ただし高度な検索は回数に上限があり、回数は変更されることがあるため、最新の条件は公式サイトで確認してください。
- ChatGPTとどちらを使えばいいですか?
-
調べ物や比較、情報の裏取りにはPerplexity、メール文や企画案づくり、相談ごとにはChatGPTが向いています。用途ごとに使い分けるのが現実的です。
- ソフトバンクの無料特典は今も受けられますか?
-
2026年9月1日時点のソフトバンク公式ページでは、2025年6月19日から終了時期未定として案内されています。
ただし同じページに「【障害発生】「Perplexity Pro for SoftBank」の申し込みができない状況について」という告知も掲出されており、その場で手続きが完了しない可能性があります。
過去に同種の無料キャンペーンを利用していないことなどの条件があり、無料期間終了後は有料契約に自動更新されます。
- 自分のゲーミングPCでPortable Computerは動きますか?
-
2026年9月1日時点では動きません。NVIDIA公式ブログはGeForce RTXおよびRTX PRO GPUへの対応を「近日」としており、必要なVRAMや対応する型番も公表されていません。
Windows対応も「取り組んでいる」という記載にとどまります。現在最適化されているのはNVIDIA DGX Sparkです。
関連記事













