ChatGPTを開いたら、いつの間にか「Sol」「Terra」「Luna」という3つの名前が出てきて、「これは何?」「Sol・Terra・Lunaの違いは何?」と戸惑った方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、Sol・Terra・Lunaは別々のAIではなく、2026年7月に登場した新モデル「GPT-5.6」の3つの階層(賢さ・バランス・速さの位置づけ)を示す名前です。普段ChatGPTを使うだけであれば、利用者が何か特別な設定をする必要は基本的にありません。
この記事では、GPT-5.6とは何か、Sol・Terra・Lunaの違いを料金・性能・向いている用途で比較し、旧モデルからの進化やよくある誤解、そして用途別にどれを選べばいいのかを、公式・報道情報をもとに初心者向けに整理します。API料金は2026年7月17日にOpenAI公式ページで再確認済みです。
Sol・Terra・Lunaは同じGPT-5.6の中の性能ティアで、普段使いならTerraを選べば十分です。
- Terra:日常の調べもの・文章作成向けのバランス型。旧モデル並みの性能を約半額で使える
- Sol:コーディングや専門的な調査をじっくり任せたい人向けの最上位ティア
- Luna:速さと低コスト重視。要約や大量の定型作業に向く
GPT-5.6とは?公開日と提供先
GPT-5.6とは、OpenAIが2026年7月9日(米国時間、日本時間7月10日)に一般公開した新世代のAIモデルで、ChatGPT・Codex・OpenAI APIで順次利用できるようになっているモデルのことです。限定的な先行提供を経ての一般公開で、報道では米国政府の承認・要請も関係したとされています。
今回の発表で特徴的なのが、「Sol」「Terra」「Luna」という3つの名前が同時に登場したことです。過去のバージョンアップは1つの名前で語られることが多かったため、初めて見ると「結局どれを使えばいいの?」と迷ってしまいますよね。
よくある疑問:名前が3つもあるなんて、自分で何か設定しないといけないの?
先に結論を示すと、ChatGPTを普段使いしているだけの人が、自分でモデルを切り替える設定を必ずしなければならないわけではありません。ChatGPT側で順次利用できるようになっており、詳しい選び方は次の章で解説します。
報道によれば、3モデルとも一度に読み込める文章量(コンテキストウィンドウ)は約105万トークンとされ、長い資料やコードをまとめて扱う場面でも力を発揮するとされています。

3つの名前は「別のAI」ではなく、同じ世代の中の役割分担と考えると分かりやすいですよ。
Sol・Terra・Lunaの違いを比較表で整理


Sol・Terra・Lunaとは、OpenAIのAIモデル「GPT-5.6」の中で賢さ・バランス・速さの位置づけを表す3つの性能ティア(階層)の名前です。
GPT-5.6という数字は世代(=AIのバージョン番号)にあたり、Sol・Terra・Lunaはその世代の中の段階を指します。3つとも同じGPT-5.6の仲間であり、まったく別のAIというわけではありません。
検索でよく聞かれる「Sol・Terra・Lunaの違い」を、位置づけ・性能・価格・向いている人という軸でまとめると次のようになります。
| 項目 | Sol | Terra | Luna |
|---|---|---|---|
| 位置づけ | 最上位・最も高性能 | 日常業務向けのバランス型 | 高速・低コスト |
| 得意分野 | コーディング・サイバーセキュリティなど高度なエージェント作業 | 一般的な作業を効率よくこなす | 手早く済ませたい軽い作業・大量処理 |
| 性能の目安(※1) | 88.8%(Ultra設定は91.9%) | 87.4% | 84.7% |
| 速度・コスト感 | じっくり型(低速・高コスト) | バランス型(中速・中コスト) | 高速・低コスト |
| API入力価格(※2) | 5ドル | 2.5ドル | 1ドル |
| API出力価格(※2) | 30ドル | 15ドル | 6ドル |
| 向いている人・場面 | 複雑な調査やコーディングをじっくり任せたい人 | 普段使いでコスパよく使いたい人 | 大量処理やスピード重視の人 |
※1はエージェント作業の実行力を測るベンチマーク「Terminal-Bench 2.1」でのスコアです(2026年7月時点の報道による)。※2は100万トークンあたりの開発者向けAPI料金で、ChatGPTを個人で使う月額プランの価格とは別物です。
報道されたTerminal-Bench 2.1のスコアを比べると、Solが88.8%、Terraが87.4%、Lunaが84.7%で、最上位と最速ティアの差は4.1ポイントです。なお、公式リーダーボードに掲載される検証スコアは測定条件が異なるため、この報道値とは一致しません。
出典: OpenAI公式のAPI料金ページ(2026年7月17日取得)。表のAPI価格が公式掲載値と一致することを確認しています。
Terraは、従来モデル(GPT-5.5相当)に近い性能を、およそ半分の価格で使えるように調整されたバランス型とされています。普段の会話や調べもの、文章の相談といった日常的な使い方であれば、Terra相当の性能で十分なケースが多いでしょう。
同じ100万トークンを入力した場合のAPI料金は、Lunaが1ドル、Terraが2.5ドル、Solが5ドルです。LunaはSolの5分の1のコストで使えます。
ここで紹介した金額は開発者向けAPIの料金であり、ChatGPTを普段使う人が支払う月額プランの価格とは別物です。API価格を月額料金と混同しないよう注意してください。
よくある疑問:結局、自分はSol・Terra・Lunaのどれを覚えておけばいいの?
普段ChatGPTでチャットするだけなら、3つの名前を暗記する必要はありません。難しい調べ物やコーディングなど、あえて性能を求める場面が出てきたときに、上位ティアを選べる仕組みがある、という理解で十分です。
旧モデル(GPT-5.5)との違い
GPT-5.6が登場する前の主力モデルはGPT-5.5でした。第三者の分析機関「Artificial Analysis」の報告では、GPT-5.6の3ティアはいずれも、知能とコストのバランスの面でGPT-5.5を上回ったとされています(出典: Artificial Analysis公式サイト・2026年7月17日取得)。
具体例として、Terraが旧モデルに近い性能を約半額で使える点です。旧モデルを使っていた方は、コストを抑えながら同等以上の実力を得られる可能性があります。
ただし、最速・最安のLunaは、じっくり型のSolやTerraと比べると精度の面で一歩譲る場面もあります。「安い方が常にお得」とは限らないため、作業内容に応じて選ぶことが大切です。
よくある誤解
GPT-5.6とSol・Terra・Lunaについては、次のような誤解も見かけます。あらかじめ整理しておきましょう。
- 「Sol・Terra・Lunaは別々の会社のAI」ではない:3つとも同じGPT-5.6世代の中の性能ティアで、開発元はすべてOpenAIです。
- 「数字がティアの名前」ではない:5.6が世代を表す数字で、Sol・Terra・Lunaが性能ティアの名前です。逆に覚えている人も少なくありません。
- 「とにかくSolが一番お得」ではない:Solは料金も一番高く、日常使いであればTerraで十分なことが多いです。
GPT-5.6で何が新しくなった?


GPT-5.6では、AIとしての基本的な受け答えだけでなく、実務で使う力が強化されたと報じられています。特に上位モデルのSolは、コーディング・生物学・サイバーセキュリティといった専門分野のエージェント(=指示に沿って自律的に複数の手順を実行するAI)作業で高い性能を示すとされています。
報道によれば、コーディング関連のエージェント性能を測る指標でSolは80点を記録し、2位のモデルと比べて出力トークンを54%、完了時間を57%削減したとされています。専門的な数値ですが、簡単に言えば「同じ作業を、より少ない手間・時間でこなせるようになった」ということです。
また、長時間にわたる専門業務を想定したテストでもSolは高いスコアを記録し、他社の主力AIを上回ったとする報道もあります。数値の詳細は変わる可能性があるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。
同日に公開された「ChatGPT Work」とは、Codexのコーディングエージェントをチャット画面に統合し、資料作成やスライド作成、複数ファイルの分析などを自律的に進められる機能のことです。
エージェント機能そのものについては、AIエージェントとは?ChatGPT Work登場でわかる次世代AIの使い方で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
また、同日にMicrosoft 365 CopilotがGPT-5.6を基盤モデルとして採用し、GitHub Copilotでも利用できるようになったと報じられています。ChatGPTだけでなく、普段使っているビジネスアプリや開発ツールの中にも、少しずつ新しいモデルが組み込まれていく流れがうかがえます。
あわせて安全対策も強化されたと報じられています。危険性が高いと判定された会話は、安全性を専門に判断する仕組みに回されるとされ、サイバーセキュリティや生物・化学関連の能力は「高い」水準にあるものの、最も深刻な水準には達していないと評価されています。



強化の中心は専門分野なので、普段のチャット利用で急に操作方法が変わるわけではありません。
用途別にSol・Terra・Lunaを選ぶ
普段ChatGPTを使う人への影響は限定的です。操作方法や画面が大きく変わるわけではなく、回答の精度や速さが少しずつ向上していく、という実感に近いでしょう。
用途に応じてティアを使い分けると考えると理解しやすくなります。用途別に向く場面を確認します。
Terraが向いている人・場面
日常の雑談、調べもの、文章の下書きや相談で使うなら、Terraのバランスの良さで十分なことがほとんどです。コストを抑えながら実用的な受け答えが期待できます。
例えば、メールの文面を整える、ちょっとした疑問を調べる、企画のたたき台を作るといった場面では、無理に上位ティアを選ばなくても快適に使えるでしょう。
Solが向いている人・場面
込み入ったコーディング、専門的なリサーチ、複数手順にまたがるエージェント作業を任せたいときは、Solの出番です。時間がかかっても精度を優先したい場面に向いています。
たとえば、複雑なバグの原因を一緒に調べてほしい、大量の資料を横断して分析してほしいといった、じっくり型の依頼に強みを発揮します。
Lunaが向いている人・場面
大量の定型作業や、とにかく速さ・コストを優先したい場面では、Lunaが力を発揮します。要約や下書きなど、量をこなす用途に向いています。
API開発者にとっても、Lunaは低コストで高頻度の処理をこなせるため、コストを抑えたいシステムに組み込みやすい選択肢です。
どのティアがいつ使われるか、ChatGPTの初期設定がどうなっているかは、提供状況によって変わる可能性があります。まだ生成AIを試したことがない、無料でまず使ってみたいという方は、無料の生成AIはどれがいい?ChatGPT・Gemini・Claudeの選び方から始めるのがおすすめです。
他社のAIとの性能差が気になる方は、Claude Fable 5とChatGPT 5.6を徹底比較で詳しく比較しています。GPT-5.6を含む最新モデルをパソコン側で快適に使いたい場合は、Copilot+ PCとは?普通のパソコンとの違いもあわせて参考にしてください。
ChatGPTでの画像生成やAIイラスト制作まで含めてパソコン環境を見直したい方は、AIイラスト制作におすすめのパソコンスペックも参考にしてください。
画像生成AIをパソコン側で快適に動かすにはグラボの実力が決め手になります。最新GPUの性能比較で世代ごとの目安を、ペンタブで描く環境まで整えたい方はお絵かき向けパソコンの選び方もあわせてどうぞ。
GPT-5.6を使うときの注意点
機能が増えても、使ううえでの注意点は残ります。
まず、API価格と月額サブスクリプションの料金は別物です。この記事で紹介した100万トークンあたりの金額は開発者向けの従量課金であり、ChatGPTを個人で使う際の月額プランの価格ではありません。
ハルシネーションとは、AIがもっともらしい誤りを自信ありげに答えてしまう現象のことです。モデルの性能が上がってもハルシネーションが完全になくなるわけではありません。特に日付・数値・固有名詞は、重要な用途で使う前に元の情報源と照合する習慣をつけましょう。
個人情報や社外秘の情報は、必要以上にAIへ入力しないよう注意してください。
最後に、料金や提供状況は変わりやすい点にも注意が必要です。無料プランでどこまで使えるか、日本での提供時期の詳細などは本記事作成時点(2026年7月12日)では確認できておらず、今後変わる可能性があります。利用前に必ずOpenAI公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。
まとめ
- GPT-5.6は2026年7月9日公開の新世代AIモデルで、ChatGPT・Codex・APIで順次利用できる
- Sol・Terra・Lunaは別のAIではなく、賢さ・バランス・速さを表す3つのティア
- Terraは旧モデル(GPT-5.5)に近い性能を約半額で使えるのが大きな進化ポイント
- コーディングやサイバーセキュリティの強化、ChatGPT Workとの連携など実務寄りの進化が中心
- 迷ったら日常使いはTerra、じっくり型の作業はSol、スピード重視ならLunaが目安
- 料金・提供状況は変わりやすいため、利用前に公式サイトで確認する
GPT-5.6は名前が3つに増えて複雑に見えますが、普段使いの人が身構える必要はありません。普段の使い方では、必要になったときに各ティアの違いを確認すれば十分です。
これを機にパソコン環境そのものも見直したい方は、初心者向けパソコンの選び方から読み進めると迷いません。
本記事の内容は2026年7月12日時点で確認した情報にもとづき、API料金など主要な数値は2026年7月17日に再確認しています。モデル名、料金、提供プラン、対応状況は今後も変更される可能性があるため、実際に利用する際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
- GPT-5.6は無料でも使えますか?
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上位モデルのSolを使うには有料プラン(Plus以上)が必要とされています。Terra・Lunaを無料プランでどこまで使えるかは公式の明確な発表がなく、アプリ内の案内かOpenAI公式サイトで確認するのが確実です。
- 結局、Sol・Terra・Lunaはどれを選べばいいですか?
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迷ったらTerraで十分です。込み入った調査やコーディングをじっくり任せたいときはSol、大量の作業を速く低コストでこなしたいときはLunaが向いています。
- GPT-5.6の料金はいくらですか?
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開発者向けのAPI料金は100万トークンあたり、Solが入力5ドル・出力30ドル、Terraが入力2.5ドル・出力15ドル、Lunaが入力1ドル・出力6ドルです。ChatGPTの月額プラン料金はこれとは別物なので、公式サイトで最新の金額をご確認ください。
- Sol・Terra・Lunaの名前を覚える必要はありますか?
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普段のチャット利用だけであれば、覚える必要はありません。難しい調べ物やコーディングなど、あえて上位モデルを選びたい場面が出てきたときに、この記事を読み返す程度で十分です。
- 今までのChatGPTと何が違いますか?
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基本的な使い方や画面は大きく変わりません。コーディングやサイバーセキュリティなど専門分野の性能向上、トークン効率の改善が中心で、日常会話の操作感が急に変わるものではありません。
- 仕事で使っても大丈夫ですか?
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性能が上がっても誤りが完全になくなるわけではないため、重要な数値や固有名詞は元の情報と照合してください。社内ルールがある場合はそれに従い、機密情報の入力にも注意しましょう。
- 日本ではいつから使えますか?
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一般公開は2026年7月10日(日本時間)で、ChatGPTでは順次利用できるようになっています。お使いのプランへ反映される時期は、アプリ内の案内やOpenAI公式サイトで確認してください。









