ファイルが削除できない「使用中」の直し方|Windows11でロックを外す手順

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ファイルが削除できない「使用中」の直し方|Windows11でロックを外す手順

ファイルが削除できない「使用中」のエラーは、別のプログラムがそのファイルを開いているために起きます。Microsoft Learn の文書(Windows Server 向けですが NTFS 一般の説明)が案内している直し方は、そのプログラム(プロセス)を見つけて閉じることです。

ただ、どのアプリが開いているのか画面に出ない、閉じたはずなのに消えない、ということもよくあります。

よくある疑問:どのアプリが開いているのか分からない。無理に消すソフトを入れるしかないの?

この記事では、画面の文言で原因を分ける早見表、道具を入れずに試す3つ、File Locksmith とリソースモニターで相手を調べる手順、見つからない時の順番、「使用中」ではない別のエラー、やってはいけないことを順に説明します。

対象は Windows 11 のパソコンです(Mac・NAS・スマートフォン・会社の共有フォルダーは扱いません)。画面の名前は Windows 11 25H2 の OS 同梱の表示名で照合したもので、実機の操作では確かめておらず、26H2 は未確認です。

容量を空けたくて消そうとしているなら、空き容量の目安と、安全に空きを増やす順番も合わせて見てください。

この記事の結論
  • ファイルが削除できない「使用中」は、別のプログラムがそのファイルを開いている印
  • まず保存して閉じ、Alt+Pでプレビューウィンドウをオフにして、もう一度消す(Officeの記事の手順)
  • 相手が分からなければPowerToysのFile Locksmith(別途導入)かリソースモニターで調べる
  • それでも消えなければ再起動。最後はセーフモード(先にBitLocker回復キーを用意)
  • ファイルを強制的に消すソフトや、システムのプロセスを閉じる操作は勧めない

パソコン全体が重い・遅い場合は、タスクマネージャーで原因を見つける手順を先に確認してください。

目次

結論:ファイルが削除できない「使用中」は、開いている相手を見つけて閉じるのが基本

ファイル削除できない使用中エラーのイメージ図

ファイル削除できない使用中エラーのイメージ図

ファイルが削除できない「使用中」は、別のプログラムがそのファイルを開いている(ロックしている)印です。

Microsoft Learn の文書(Windows Server 向けですが NTFS 一般の説明)では、直し方を「ハンドルが開いているプロセスを特定し、そのプロセスを閉じます」と案内しています。

「使用中」とは、別のプログラムがそのファイルを開いているため、Windows がそのファイルを消す・移動する・名前を変える操作を止めている状態です。

プログラムがファイルを開くと、ハンドル(=プログラムが開いたファイルへの参照)が作られます。ハンドルがある間、Windows がそのファイルへの操作を止めることを、この記事ではロックと呼びます。

エクスプローラーで出るダイアログの題名は「使用中のファイル」「使用中のフォルダー」です。

本文は「別のプログラムがこのファイルを開いているので、操作を完了できません。」「ファイルを閉じてから再実行してください。」です。

アプリの名前が出る版もあり、その場合は「○○ によってファイルは開かれているため、操作を完了できません。」という文と「ファイルを閉じる」ボタンが出ます(○○はアプリ名)。

名前が出る・出ないは、アプリ側が「このファイルを使っている」と Windows に登録しているかによります(Microsoft Learn の IFileIsInUse の説明をもとにした編集部の整理)。登録していないアプリでは、名前が出ないことがあります。

コマンドや一部のソフトでは「プロセスはファイルにアクセスできません。別のプロセスが使用中です。」と出ることもありますが、原因は同じです。

また、消す指示は通ったのに消えないこともあります。Microsoft Learn の説明では、ファイルを開いているプロセスが手放すまで、ファイルの実体は消えません。

ファイル削除できない使用中エラーの早見表|画面の文言で原因を分ける

画面に出る文言で、原因と読む場所を分けました。「使用中」以外の文言は、場所や名前、権限の問題(原因の例)なので、対処が違います(この記事の後半で扱います)。

画面に出る文言意味この記事で読む場所
「使用中のファイル」「別のプログラムがこのファイルを開いているので、操作を完了できません」別のプログラムがそのファイルを開いている(ロック)まず試す3つ→相手を調べる→見つからない時
「○○ によってファイルは開かれているため、操作を完了できません」開いているアプリの名前が分かっているそのアプリを保存して閉じる
「プロセスはファイルにアクセスできません。別のプロセスが使用中です。」同じ(コマンドや一部のソフトの表示)同上
「ファイルは削除処理中のため、開くことができません」消す指示は通ったが、開いているプロセスが手放すまで消えない相手を調べる→再起動
「この項目は見つかりませんでした」「次の場所にはありません」場所や名前の問題(原因の例)「使用中」ではない別のエラー
「ディレクトリが空ではありません」フォルダーの中に何かが残っている「使用中」ではない別のエラー
「この操作を実行するアクセス許可が必要です」「ファイル アクセスの拒否」ロックではなく、権限の問題「使用中」ではない別のエラー

出典:Microsoft Learn「NTFS ファイル システム ボリューム上のファイルまたはフォルダーを削除することはできません」、「System Error Codes (0-499)」、「IFileIsInUse」(2026年10月22日確認)

Learn の NTFS の文書は Windows Server 向けですが NTFS 一般の説明です。文言は Windows 11 25H2 の OS 同梱の表示名です。

消そうとしたら止まった「使用中のファイル」→ 開いている相手を閉じる「この項目は見つかりませんでした」→ 場所・名前を確かめる「ディレクトリが空ではありません」→ 中身から順に消す「アクセス許可が必要です」→ 権限を確かめる文言で原因と対処が変わる
画面の文言で分ける4つの原因(文言は Windows 11 25H2 の OS 同梱の表示名)

この記事の順番(軽い手から)

ファイルが削除できない時は、次の順に軽い手から試します。どの手順も、それで消えると決まっているわけではありませんが、上から進めると、どこで止まっているかが分かります。

  • 開いているアプリを保存して閉じる
  • エクスプローラーのプレビューウィンドウをオフにする
  • タスクマネージャーで残ったプロセスを終了する
  • File Locksmith かリソースモニターで相手を調べる
  • エクスプローラーの再起動・OneDrive の一時停止・処理を待つ・再起動
  • 最後の手段としてセーフモード

ファイルを強制的に消すソフトや、ハンドルを無理に閉じる操作は、この記事では勧めません(理由は後半で説明します)。

まず試す3つ|保存して閉じる・プレビューウィンドウをオフ・残ったプロセスを終了

道具を入れる前に、①開いているアプリを保存して閉じる、②Alt+P でプレビューウィンドウをオフにする、③タスクマネージャーで残ったプロセスを終了する、の3つで直ることがあります。

②③は、Office(Excel)の「使用中のファイル」エラーのサポート記事で案内されている手順です。

開いているアプリを保存して閉じる

ダイアログにアプリの名前が出ていれば、そのアプリで保存してから閉じます。名前が出ない時は、そのファイルを扱いそうなアプリを思い出して閉じます。

たとえば Word・Excel、PDF の閲覧ソフト、動画や音楽の再生ソフト、画像の閲覧ソフト、圧縮ソフトです。最小化したウィンドウや、別の仮想デスクトップに置いたウィンドウも見落としやすい場所です。

閉じたら、もう一度ファイルを消してみます。それでも削除できない状態が続くなら、次の手順に進みます。

エクスプローラーのプレビューウィンドウをオフにする(Alt+P)

Office(Excel)の「使用中のファイル」エラーのサポート記事では、エクスプローラーのプレビュー ウィンドウについて次のように説明されています。

「Windows エクスプローラーのプレビュー ウィンドウでは、Office アプリでファイルを開かなくても、フォルダー内でファイルを選択するとロックできます。」プレビューを作るために、ファイルを開くためです。

オフにするには、エクスプローラーで Alt+P を押すか、[表示] から [プレビュー ウィンドウ] をオフにします。オフにしてから、もう一度消します。

このサポート記事は、Excel など Office のファイルを開く・編集する時のロックの説明です。Office 以外のファイルでも同じかは公式に書かれていないので、ほかのファイルでも試せる手順と考えてください。

プレビューを切っても困らないなら、消し終わるまでオフのままで大丈夫です。

タスクマネージャーで残ったプロセスを終了する

同じOffice(Excel)の「使用中のファイル」エラーのサポート記事では、アプリを閉じたのにバックグラウンドで Office のプロセス(=実行中のプログラム)が残り、ファイルをロックすることがあると説明しています。

Office の記事の手順ですが、ほかのアプリでも同じ操作で試せます。

STEP
タスクマネージャーを開く

Ctrl+Shift+Esc を押します。

STEP
[プロセス] で残っているアプリを探す

一覧から、閉じたはずのアプリの名前を探します。

STEP
[タスクの終了] を選ぶ

残っているアプリを選んで [タスクの終了] を選び、もう一度ファイルを消します。

終了すると、そのアプリの未保存のデータは失われます。名前の分からないプロセスや、「Windows」「システム」と付くもの、ウイルス対策のプロセスを手当たり次第に終了しないでください。

止めてよいものと止めてはいけないものの見分け方は、常駐ソフトの整理の記事で説明しています。エクスプローラーの行を終了ではなく [再起動] する手順は、後半の「見つからない・閉じても消えない時」で扱います。

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どのアプリがファイルを開いているか調べる|File Locksmithとリソースモニター

ファイルを開いているプロセスを調べるイメージ図

ファイルを開いているプロセスを調べるイメージ図

相手が分からない時は、Microsoft の PowerToys に入っている File Locksmith(別途導入)か、Windows に入っているリソースモニターで、そのファイルを開いているプロセスを調べます。

相手の名前が分かれば、ファイルが削除できない状態を、そのアプリを普通に閉じて解けることがあります。

PowerToys の File Locksmith とは?(別途導入・無料)

File Locksmith は、Microsoft が公開しているユーティリティ集 PowerToys の機能の1つです。特定のファイルやフォルダーをどのプロセスが使っているかを調べ、その場で終了もできます(Microsoft Learn の説明をもとにした編集部の要約)。

Windows 11 には含まれておらず、PowerToys を別に入れる必要があります。右クリックから呼び出す仕組み(シェル拡張)です。

PowerToys は、Microsoft Learn の概要で「無料のオープンソース ユーティリティのセット」と説明されており、ライセンスは MIT です。この2つが、この記事で「無料」と書く根拠です。

入手方法は、Microsoft Store、GitHub のリリースページ(「ユーザーごと」と「マシン全体」の2種類のインストーラー)、winget の3通りです。

2026年10月22日時点の最新版は v0.102.2933.0(2026年10月21日公開)です。File Locksmith は v0.64.0(2022年11月)から入っています。

対応する OS は、Windows 11、または Windows 10 バージョン 2004(ビルド 19041)以降で、64ビット(x64 か ARM64)が必要です。自分の Windows のバージョンと64ビットかどうかは、設定の「バージョン情報」で確認する方法を見てください。

なお、Windows 10 は2025年10月14日にサポートが終了しているので(Microsoft サポートのセーフモードの記事の注記)、この記事は Windows 11 を前提にしています。

File Locksmith の使い方(右クリックから)

STEP
PowerToys を入れて起動する

Microsoft Store・GitHub・winget のどれかで入れ、PowerToys を開きます。

STEP
File Locksmith が有効か確かめる

Microsoft Learn の手順は「[File Locksmith を有効にする] トグルをオン」です。

PowerToys のソースコードでは既定で有効なので、オフになっていなければそのままで構いません。

STEP
消したいファイルを右クリックする

項目名は英語で「Unlock with File Locksmith」です(日本語の名前で出ることもあります)。

出る場所は、右クリックメニューに直接出る場合と、一番下の「その他のオプションを確認」を開いた中に出る場合の2通りです。

STEP
一覧で相手を確かめる

ファイルを開いているプロセスの名前、プロセス ID、ユーザーが並びます。

別のユーザーが実行しているプロセスは、一覧に出ないことがあります。見当たらなければ「管理者として再起動」を選びます。

STEP
[タスクの終了] を選ぶ

相手を選んで [タスクの終了] を選びます。終了したプロセスは一覧から自動で消え、一覧の更新は [再読み込み] で行います。

「その他のオプションを確認」の出し方(Shift+右クリック・Shift+F10)と、新しい右クリックメニューの現状は、Windows 11 の右クリックメニューの記事で説明しています。

システムのユーザーのプロセスは閉じないでください。File Locksmith 自身が、次のように警告しています。

「The process belongs to a system user. Closing it may cause the system to malfunction.」(システムのユーザーのプロセスを閉じると、システムが誤動作するおそれがある)

また、GitHub には、フォルダーを右クリックして File Locksmith を選ぶと落ちるという報告があります(Microsoft が確認した不具合ではありません)。まずはファイル単位で試すのが無難です。

File Locksmith は開いているハンドルを一覧にする仕組みなので、相手が見つからない時もあります。その時は、後半の「見つからない・閉じても消えない時」に進みます。

Windows 標準のリソースモニターで調べる

ソフトを入れたくない時は、Windows に入っているリソースモニターを使います。

STEP
リソースモニターを開く

Win+R を押し、resmon と入力して Enter を押します。

STEP
「関連付けられたハンドル」を開く

[CPU] タブを開き、下の「関連付けられたハンドル」のタイトルバーをクリックして表を開きます。

STEP
「ハンドルの検索」に名前を入れる

消したいファイルの名前の一部を入力して検索します。大文字・小文字は区別されず、ワイルドカードは使えません。

STEP
「イメージ」と「PID」で相手を確かめる

「イメージ」はプロセスの実行ファイルの名前、「PID」はプロセスの番号です。

右クリックに「プロセスの終了」もありますが、Microsoft Tech Community のブログ(Microsoft 社員の記事)も、終了は慎重にと書いています。相手がアプリなら、先にそのアプリを普通に閉じてください。

もっと詳しく調べたい人向け

Sysinternals の Handle(コマンドライン)と Process Explorer は、Microsoft Learn で配布されている上級者向けの道具で、管理者権限が必要です。

Handle のハンドルを閉じる機能には「ハンドルを閉じると、アプリケーションまたはシステムが不安定になる可能性があります。」という警告があるので、この記事では手順を書きません。

4つの方法を、道具の比較表にまとめました。

スクロールできます
道具最初から入っているか必要な権限向く人・注意
ダイアログのアプリ名(「ファイルを閉じる」ボタン)入っている(アプリが対応している時だけ名前が出る)記載なし(通常の操作)まずこれ。押す前にそのアプリで保存する。名前が出ない時は下の道具
PowerToys の File Locksmith入っていない(PowerToys を別途導入。Learn の概要で「無料のオープンソース」、MIT ライセンス)通常の起動で使える。別のユーザーのプロセスを見るには「管理者として再起動」右クリックで調べてその場で終了できる。システムのプロセスは閉じない。まずファイル単位で
リソースモニター入っている(Windows 標準)管理者権限が必要との記載は見当たらない(終了は慎重に)ソフトを入れたくない人。ファイル名の一部で検索
Sysinternals の Handle/Process Explorer入っていない(Microsoft Learn で配布)管理者権限上級者向け。ハンドルを閉じる機能は使わない

出典:Microsoft Learn「File Locksmith」、「PowerToys」、「PowerToys をインストールする」、「Handle」

このほか、Microsoft Tech Community のブログ(2025年7月12日公開)、リソースモニターの旧公式ガイド、GitHub「microsoft/PowerToys」も参照(いずれも2026年10月22日確認)

見つからない・閉じても消えない時|エクスプローラー再起動・OneDrive・再起動・セーフモード

相手が見つからない、閉じてもファイルが削除できない時は、エクスプローラーの再起動→OneDrive の同期を一時停止→ウイルス対策などの処理が終わるのを待つ→再起動→セーフモード、の順に軽い手から試します。

OneDrive・待つ・再起動はOffice(Excel)の「使用中のファイル」エラーのサポート記事の手順で、エクスプローラーの再起動とセーフモードは編集部が加えた順番です。

エクスプローラーを再起動する

STEP
タスクマネージャーを開く

Ctrl+Shift+Esc を押し、[プロセス] を開きます。

STEP
エクスプローラーの行を探す

一覧の名前は「エクスプローラー」「Windows エクスプローラー」など、版によって違うことがあります。

STEP
右クリックして [再起動] を選ぶ

デスクトップや開いているフォルダーの表示が一度消えて、また戻ります。

これはタスクマネージャーにある項目で、Microsoft の手順書としての案内は見つかっていません。コピーや移動の最中は、エクスプローラーを再起動しないでください(編集部の注意。処理が途中で止まることがあります)。

OneDrive の同期を一時停止して数秒待つ

Office(Excel)の「使用中のファイル」エラーのサポート記事では、OneDrive や SharePoint の同期の競合も原因になり得るとして、「同期を一時停止し、数秒間待ってから、同期を再開します。」と案内しています。

OneDrive のサポート記事の手順どおり、通知領域の OneDrive アイコンを右クリックし、一時停止する時間を2時間・8時間・24時間から選びます。時間が過ぎれば自動で再開し、手動でも再開できます。

ウイルス対策・バックアップ・検索インデックスが触っている間は待つ

Office(Excel)の「使用中のファイル」エラーのサポート記事では、次のように説明されています。

「ウイルス対策スキャナー、リアルタイム バックアップ エージェント、検索インデックス作成ツールなどのサード パーティ製ソフトウェアは、ファイルのスキャンまたは処理中にファイルをロックする可能性があります。」

同じ記事では、Windows Search のインデックス作成も、ファイルを一時的に開いたままにすることがあると説明しています。

このサポート記事に待つ手順は書かれていませんが、編集部では、処理が終わるのを少し待ってからもう一度消すことを勧めます。

ロックを外すために、Windows セキュリティのリアルタイム保護をオフにしないでください。

Microsoft のサポート記事によると、リアルタイム保護は一時的にオフにできますが「しばらくすると自動的にオンに戻り」ます。オフの間は、開いたファイルやダウンロードしたファイルに脅威のスキャンが実行されません。

この文書は保護の説明で、ロックを外す手段として案内しているものではありません。

保護を切ってまで消す必要はありません。少し待ってから試しましょう。

シャットダウンではなく「再起動」をする

Office(Excel)の「使用中のファイル」エラーのサポート記事では、ここまでで直らなければ再起動するよう案内しています。理由は「コンピューターを再起動すると、すべてのプログラムが閉じられ、すべてのファイル ハンドルが解放されます。」です。

電源を切って入れ直すのではなく、[再起動] を選びます。

Windows 10 向けの Microsoft Learn の文書には、高速スタートアップが有効だと、シャットダウンは完全なシャットダウンではなく休止状態になり、「この動作は、コンピューターを再起動しても発生しません」とあります。

再起動してもファイルが削除できないことはあります。その時は、次のセーフモードを試します。

最後の手段:セーフモードで消す

Microsoft サポートの「Windows のスタートアップ設定」の記事によると、セーフモードは「限られたファイルとドライバーのセットを使用して、Windows を基本的な状態で起動します。」という状態です。

常駐ソフトが起動しないので、通常の起動では外れないロックが外れる場合があります(編集部の見立て)。

セーフモードに入る前に、BitLocker 回復キー(=暗号化したドライブを開くための鍵)を用意してください。Microsoft の手順には「デバイスを暗号化している場合は、このタスクを完了するために BitLocker キーが必要です。」とあります。

STEP
Windows 回復環境に入る

サポート記事の「Windows 回復環境にアクセスする」の手順で、Windows 回復環境(Windows RE)を開きます。

STEP
スタートアップ設定まで進む

[トラブルシューティング] > [詳細オプション] > [スタートアップ設定] > [再起動] の順に選びます。

STEP
セーフモードを選ぶ

再起動後の「スタートアップ設定」の画面で、一覧の4番目の「セーフ モードを有効にする」を、4 キーか F4 キーで選びます。

STEP
ファイルを消して、普通に再起動する

セーフモードでファイルを消したら、普通に再起動して通常の起動に戻します。

セーフモードから戻らない時は、Win+R で msconfig を開き、[ブート] タブの [ブート オプション] にある [セーフ ブート] のチェックを外します。

「使用中」ではない別のエラー|見つからない・空ではない・アクセス許可・~$ファイル

「使用中」ではない別のエラー(見つからない・空ではない・権限)のイメージ図

「使用中」ではない別のエラーのイメージ図

「この項目は見つかりませんでした」「ディレクトリが空ではありません」「この操作を実行するアクセス許可が必要です」は、「使用中」とは別の系統です。場所や名前、中身、権限の問題が原因の例なので、対処が違います。

「この項目は見つかりませんでした」「次の場所にはありません」

ダイアログの題名は「項目が見つかりません」で、本文は「この項目は見つかりませんでした。次の場所にはありません。この項目の場所を確認してから再実行してください」です。

最初に、文言どおり場所を確かめます。すでに移動したり消えたりしていないか、OneDrive などの同期で場所が変わっていないかを見ます。

そのうえで、Microsoft Learn の NTFS の文書が「削除できない原因」として挙げるもののうち、名前や場所に関わるものが当てはまる場合があります。Learn はこの文言との対応を書いていないので、ここは編集部の整理です。

  • Windows で予約された名前(lpt1 など)が付いている
  • 名前の末尾にスペースやピリオドがある
  • フォルダーが深く重なり、パスが長すぎる

対処の入口は、フォルダーの名前を短くする、浅い場所へ移してから消す、そのファイルを作ったソフトで消す、のいずれかです。特別な指定でパスを書いてコマンドで消す例は詳しい人向けなので、Microsoft Learn の文書を参照してください。

「ディレクトリが空ではありません」

意味はそのまま、フォルダーの中にまだ何かが残っている、です。どんな時に出るかは Microsoft の解説が見当たらないため、原因は断定できません。

エクスプローラーで隠しファイルを表示して中身を確かめ、中のファイルから順に消します。中のファイルが「使用中」で削除できないなら、この記事の前半の手順に戻ります。

NTFS ではフォルダーも特殊なファイルとして扱われるので、この記事の手順はフォルダーにも当てはまります。

「この操作を実行するアクセス許可が必要です」「アクセスの拒否」

ダイアログの題名は「ファイル アクセスの拒否」「フォルダー アクセスの拒否」で、本文は「この操作を実行するアクセス許可が必要です。」などです。ロックとは別の、権限の系統です。

Microsoft Learn によると、ファイルが ACL(=誰が何をしてよいかを決めた一覧)で守られていると消せず、所有権を取得してから自分に削除の権限を付ける必要がある場合があります。管理者は、明示の権限が無くても所有権を取れます。

この記事では入口だけにします。管理者のアカウントで試す、自分が作ったファイルか確かめる、の2つです。

Windows のフォルダーやほかのプログラムのフォルダーの中は消さないでください。Windows も「システム ファイルを削除すると、Windows または他のプログラムが正常に機能しなくなる可能性があります。」と警告しています。

Word・Excel で「ファイル使用中」と出る時の「~$」ファイル

Office(Excel)の「使用中のファイル」エラーのサポート記事によると、Office は編集中、同じフォルダーに名前の先頭に「~$」が付いた一時ファイルを置きます。アプリが突然終了するとこれが残り、Word や Excel で開こうとした時に「ファイル使用中」と出ることがあります。

これは Office アプリが出すエラーで、エクスプローラーで消そうとした時に Windows が出す「使用中のファイル」のダイアログとは別の物です。

対処は、エクスプローラーで隠しファイルを表示し、「~$」で始まるファイルを選んで Delete キーを押します。

「使用中」以外のエラーの対処表にまとめます。

文言Learn が「削除できない原因」として挙げるもの(この文言との対応は編集部の整理)最初にすること
この項目は見つかりませんでした/次の場所にはありません予約名、末尾のスペース・ピリオド、深すぎるパス移動・消えていないか、同期で場所が変わっていないかを確かめる。次にフォルダー名を短くし、浅い場所へ移す。作ったソフトで消す
ディレクトリが空ではありません中に何かが残っている(原因の公式解説は無い)隠しファイルを表示して中から順に消す。中が「使用中」ならこの記事の手順
この操作を実行するアクセス許可が必要です/アクセスの拒否ACL(アクセス権)。所有権と消すための権限が必要な場合がある管理者のアカウントで試す。Windows やプログラムのフォルダーは消さない
Word・Excel で「ファイル使用中」と出る(~$ の一時ファイルが残っている)Office の一時ファイルが突然終了で残り、Office が実ファイルを編集中と見なす(Learn ではなく Office のサポート記事の説明)隠しファイルを表示して ~$ のファイルを Delete(エクスプローラーの「使用中のファイル」とは別のエラー)

出典:Microsoft Learn「NTFS ファイル システム ボリューム上のファイルまたはフォルダーを削除することはできません」(Windows Server 向け)、Microsoft サポート「”使用中のファイル” エラーを解決する」(Excel)(2026年10月22日確認)

同じエラーが繰り返される時|ドライブのエラーチェックと買い替えの目安

いろいろなファイルで同じエラーが繰り返される、ほかの操作でも止まる時は、ファイルシステムの破損も原因になり得ます。バックアップを取ってから、ドライブのエラーチェックを試します。

ファイルシステムの破損を疑う時

Microsoft Learn の NTFS の文書は、ファイルシステムが破損しているとファイルが削除できないことがあるとして、不良セクター・ハードウェアの故障・ソフトのバグを挙げています。

対処は Chkdsk でエラーを修正することですが、Chkdsk はデータを回復する場合としない場合があります。

エラーチェックの前に、必要なファイルを別のドライブや OneDrive にバックアップしてください。

Learn の文書が案内するのは Chkdsk で、エクスプローラーの「エラー チェック」はその画面版、と編集部では整理しています。

ドライブのエラーチェックの手順

STEP
ドライブのプロパティを開く

エクスプローラーでドライブを右クリックし、[プロパティ] → [ツール] タブ → 「エラー チェック」の [チェック] を選びます。

STEP
「ドライブのスキャン」を選ぶ

説明は「スキャン中も引き続きドライブを使用できます。」です。

「このドライブをスキャンする必要はありません」と出ても、「必要に応じて、引き続きこのドライブでエラーをスキャンできます。」とあり、スキャンはできます。

STEP
エラーがあれば「ドライブの修復」

使用中のドライブは「使用中のドライブを修復することはできません」と出るので、「今すぐ再起動して修復する」か「次の再起動時に修復する」を選びます。

同じドライブで繰り返す、異音がする、極端に遅いといった時は、パソコンの寿命と買い替えのサインも確かめてください。

やってはいけないこと|強制削除ソフト・ハンドルを閉じる・ウイルス対策を切る

ファイルを強制的に消すソフトやハンドルを閉じる操作を使わないイメージ図

力ずくの操作を使わないイメージ図

ファイルを強制的に消すソフト、ハンドルを無理に閉じる操作、ウイルス対策の停止は、Microsoft 自身のツールが警告している通り、システムやデータを壊すおそれがあるので勧めません。

  • 強制削除ソフト・ファイルシュレッダー:相手を見ずに消す仕組みは、File Locksmith や Handle が警告する誤動作・不安定と同じ危険を伴います。上書きして消したものは元に戻せません。
  • ハンドルを無理に閉じる:Handle も「ハンドルを閉じると、アプリケーションまたはシステムが不安定になる可能性があります。」と警告しています。
  • システムのユーザーのプロセスを終了する:File Locksmith の警告どおり、システムが誤動作するおそれがあります。タスクマネージャーやリソースモニターでも同じです。
  • ウイルス対策のリアルタイム保護を切る:オフの間は、開いたファイルやダウンロードしたファイルがスキャンされません。
  • Shift+Delete に頼る:ごみ箱を通さずに消す操作で、使用中のロックを外すものではありません。
  • コピーや移動の最中にエクスプローラーを再起動する:処理が途中で止まることがあります(編集部の注意)。
  • Windows のフォルダーやシステムファイルを消す:Windows やほかのプログラムが正常に動かなくなるおそれがあります。コマンドで無理に消す方法やレジストリの編集は、この記事では扱いません。

ソフトを入れる前に、相手を調べて閉じる方が安全です。

まとめ:ファイルが削除できない「使用中」は、文言で分けて開いている相手を閉じる

ファイルが削除できない「使用中」の直し方を、最後に振り返ります。

この記事のまとめ
  • 順番は閉じる→Alt+P→タスクマネージャー→相手を調べる→再起動→セーフモード
  • 「見つかりません」「空ではありません」「アクセス許可」は別の系統で、対処も別
  • 繰り返すならバックアップしてから「ドライブのスキャン」、続くなら買い替えも検討
  • 強制的に消すソフト・ハンドルを閉じる・保護を切る・システムのプロセスの終了はしない
  • 画面の名前はWindows 11 25H2のOS同梱の表示名で照合(実機は未確認・26H2も未確認)

この記事の画面の名前は Windows 11 25H2 の OS 同梱の表示名で照合し、PowerToys の版は2026年10月22日に確認しました。

ファイルが削除できない「使用中」でよくある質問

再起動しても「使用中」で消えないのはなぜですか?

Office(Excel)の「使用中のファイル」エラーのサポート記事では、ウイルス対策・バックアップ・検索インデックスの処理や OneDrive の同期の競合がファイルをロックすることがあると説明されています。

再起動の直後でもこれらが動くことがあるので、少し待ってから File Locksmith かリソースモニターで相手を確かめてください。

それでも消えなければセーフモードで試しますが、それで消えるとは限りません。

ダイアログにアプリの名前が出ない時はどうすればいいですか?

名前が出るかどうかは、アプリ側が「このファイルを使っている」と Windows に登録しているかによります(登録していないアプリでは名前が出ないことがあります)。

出ない時は、PowerToys の File Locksmith(別途導入)か、リソースモニターの「関連付けられたハンドル」でファイル名を検索すると、開いているプロセスが分かります。

File Locksmith は Windows 11 に最初から入っていますか?無料ですか?

入っていません。Microsoft が公開しているユーティリティ集 PowerToys の機能の1つで、Microsoft Store・GitHub・winget のいずれかで PowerToys を入れると使えます。

Microsoft Learn の概要では「無料のオープンソース ユーティリティのセット」と説明されており、ライセンスは MIT です。

対応は Windows 11 または Windows 10 バージョン 2004 以降の64ビット版です。

ファイルを強制的に消すソフトやコマンドで消してもいいですか?

この記事では勧めません。

Microsoft の File Locksmith はシステムのプロセスを閉じるとシステムが誤動作するおそれがあると警告し、Sysinternals の Handle もハンドルを閉じるとアプリやシステムが不安定になる可能性があると警告しています。

開いている相手を見つけて普通に閉じ、だめなら再起動・セーフモードの順が安全です。

OneDrive で同期しているファイルが「使用中」で消せない時は?

Office(Excel)の「使用中のファイル」エラーのサポート記事では、OneDrive の同期の競合も原因になり得るとして、同期を一時停止し、数秒待ってから再開する対処が案内されています。

一時停止は、OneDrive のサポート記事の手順どおり、通知領域の OneDrive アイコンを右クリックして 2時間・8時間・24時間から選べます。時間が過ぎれば自動で再開します。

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