GPT-6.1 Terraは、OpenAIが発表した速さと料金を重視した新しいAIモデルです。
前の世代のGPT-5.6 Terra(この記事では旧Terra)より料金が下がり、対象プランならChatGPT WorkやCodexでも選べます。
2026年10月27日にOpenAI公式の発表とモデルページを確認して書いています。性能の数字はすべてOpenAIの自社評価で、第三者の検証ではありません。

GPT-6系にはLuna・Terra・Sol・Astraの4つがあり、名前が似ていて迷いがちです。まず位置づけから見ていきましょう。
- GPT-6.1 Terraは、速さと料金を重視したOpenAIの新モデルです
- 標準API料金は、100万トークンあたり入力1ドル・出力5ドル
- 複雑なコーディングは、公式もSolとAstraが引き続き向くと説明
- Plus・Pro・Enterprise・EduのChatGPT WorkとCodexで利用できる
- 速さや誤り率の数字はOpenAIの自社評価。最新情報は公式で確認
GPT-6.1 Terraとは?位置づけと特徴を整理
この4つのうち、Terraより料金が上のモデルがGPT-6.1 SolとGPT-6 Astraです。Lunaは、公式が用途を絞った大量処理向けと説明する、Terraより料金の低いモデルです。
公式はGPT-6.1 Terraを、視覚の理解・正確なコンピューター操作・明快で自然な文章に向く、速くて効率的なモデルと説明しています。
公式が挙げる用途は、製品写真とカタログの照合、技術図面の読み取り、アプリ画面の操作、文章の下書きと修正などです。
APIでのモデル名は「gpt-6.1-terra」です。一度に扱える文章の長さ(コンテキスト)は105万トークン、最大出力は12万8,000トークンと書かれています。
トークン(=AIが文章を数える単位)の量で、料金が決まります。
よくある疑問:旧Terraと名前が同じですが、別のモデルですか?
別のモデルです。公式は、GPT-6.1 Terraを旧Terraからの大きな前進と説明しています。
GPT-6.1 Terraの料金は?旧Terra・Sol・Astra・Lunaと比べる
下の表は、2026年10月27日に各モデルの公式ページで確認した、100万トークンあたりのAPI標準料金です。
| モデル | 入力 | キャッシュ入力 | 出力 |
|---|---|---|---|
| GPT-6.1 Terra | 1ドル | 0.05ドル | 5ドル |
| 旧Terra | 2ドル | 0.2ドル | 12ドル |
| GPT-6.1 Sol | 2ドル | 0.1ドル | 10ドル |
| GPT-6 Astra | 10ドル | 1ドル | 50ドル |
| GPT-6 Luna | 0.1ドル | 0.01ドル | 0.5ドル |
OpenAIは、標準API料金が旧TerraとGPT-6.1 Solより50%低いと説明しています。表で見ると、入力は2ドルから1ドルへの半額です。
ただし出力は、Solの10ドルからは半額、旧Terraの12ドルからは5ドルへの値下がりで、入出力とも一律の半額ではありません。



Terraの料金は、LunaとSolのあいだにあります。入力価格で見ると、Lunaの10倍、Solの半分です。
計算例です。入力1万トークン・出力2,000トークンの依頼なら、GPT-6.1 Terraは入力0.01ドル+出力0.01ドルで合計0.02ドルになります。
キャッシュなしの標準料金で計算しており、同じ依頼を旧Terraで行うと0.044ドルです。
次の条件では、料金が変わります。
- 入力が27万2,000トークンを超えるプロンプト(=AIへの指示文)は、リクエスト全体で入力とキャッシュが2倍、出力が1.5倍
- BatchとFlexは、標準料金の50%引き
- Fastモードは、標準料金の2倍
ChatGPT WorkとCodexでは、同じ利用枠でこなせるタスクが旧Terraより増える、と公式は説明しています。具体的な回数は示されていません。
GPT-6.1 Terraで何が良くなった?公式が示す速度と性能
ここで紹介する数字は、すべてOpenAIが発表文で示した自社評価です。第三者の検証や、筆者の実測ではありません。
速さについて公式は、GPT-6.1 TerraがGPT-6 AstraやGPT-6.1 Solより3倍以上速くタスクを完了すると説明しています。
コンピューター操作のテスト(Agents’ Last Exam)では、中程度の推論設定で旧Terraを15ポイント上回り、費用は約3分の1だったとされています。
誤りの少なさでは、エラーを誘発しやすい質問を集めた社内テストで、推論が低い設定の誤り率が旧Terraの53.6%から16.7%に下がったと説明しています。
推論設定(=AIがどれだけ考えて答えるかの強さ)は、none・low・medium(既定)・high・xhigh・maxから選べます。最大のmaxでは、誤り率は4.3%です。
コーディングでは、Terminal-Bench 4.0(max設定)で旧Terraの公表値の2倍以上のスコアです。ただし公式は、最も複雑なコーディングには引き続きGPT-6.1 SolとGPT-6 Astraが向くと明記しています。



「速い」「安い」「誤りが少ない」は、どれも公式の説明です。自分の用途で試してから判断すると安心です。
GPT-6.1 Terraが利用できるプランと始め方


イメージ図
公式の発表では、GPT-6.1 TerraはPlus・Pro・Enterprise・Eduのすべてのユーザーが、ChatGPT WorkとCodexで利用できます。APIでは「gpt-6.1-terra」として提供されています。
使い分けに迷うときは、ChatGPT WorkとCodexの違いを比べた記事も参考にしてください。
よくある疑問:Freeプランでも選べますか?
Free・Go・Businessや、通常のチャット画面で選べるかどうかは、発表文に記載がありません。ご自身のプランは、アプリ内のモデル一覧で確認してください。
| 入り口 | 選び方 | 条件 |
|---|---|---|
| ChatGPTのデスクトップアプリ・Web版のWork | Advancedを開き、モデル一覧からTerraを選ぶ | Plus・Pro・Enterprise・Edu |
| Codex CLI | 起動時にモデル名を指定、または対話中に /model | Codex CLI 0.159.0以上 |
| API | モデル名に gpt-6.1-terra を指定 | ツール呼び出しはResponses APIが必要 |
ChatGPT Workでは、デスクトップアプリまたはWeb版でAdvancedを開き、モデル一覧からTerraを選びます。Codex CLIで使う場合の手順は次のとおりです。
Codex CLIが0.159.0以上であることを確認します。古い場合は、先に更新してください。
次のコマンドで、Terraを指定してCodexを起動します。
codex -m gpt-6.1-terra
すでにCodexを開いている場合は、対話画面で /model を入力し、一覧からTerraを選びます。
画面の名称やボタンは、更新で変わることがあります。迷ったときは、OpenAI公式のCodexモデルのページを確認してください。
GPT-6.1 Terraはどのモデルと選び分ける?PCの考え方も
選び分けの目安は、公式の説明をもとにしています。性能の順位ではありません。
| 用途 | 向くモデル | 公式の説明 |
|---|---|---|
| 画面操作・文章の下書き・図面や画像の読み取り | GPT-6.1 Terra | 速く効率的なモデル |
| 複雑なコーディング・専門的な実務 | GPT-6.1 Sol | Astraに近い性能を低い費用で |
| 最も要求の高い作業 | GPT-6 Astra | 最も高性能なモデル |
| 数の多い定型タスク | GPT-6 Luna | 大量処理に最も効率的 |
よくある疑問:GPT-6.1 Terraで高性能なGPUのPCは必要ですか?
ChatGPT WorkやAPIで利用する場合、モデルはOpenAIのクラウド側で動くため、手元のGPUで推論するわけではありません。必要なのは、アプリやブラウザ、CLIが動くPCと安定した回線です。
VRAM(=グラフィックボードのメモリ)が必要になるのは、モデルを自分のPCで動かすローカルLLMの場合です。目安はローカルLLM向けPCのスペック記事で整理しています。
GPT-6.1 Terraのよくある質問とまとめ
- GPT-6.1 Terraの料金はいくらですか?
-
標準API料金は100万トークンあたり、入力1ドル、出力5ドルです。キャッシュ入力は0.05ドルです。最新の料金は公式ページで確認してください。
- GPT-6.1 Terraは旧Terraと何が違いますか?
-
公式は、速さ・視覚の理解・コンピューター操作・誤りの少なさが向上したと説明しています。料金も入力・出力とも下がりました。
- GPT-6.1 TerraとGPT-6.1 Solはどちらを選べばよいですか?
-
速さと料金を重視するならTerraが候補です。最も複雑なコーディングには、公式がSolとAstraが向くと説明しています。
- GPT-6.1 Terraは無料で利用できますか?
-
無料プランについては、発表文に記載がありません。利用できると書かれているのは、Plus・Pro・Enterprise・Eduです。
最後に、GPT-6.1 Terraを試す前に押さえておきたい点を整理します。
- 27万2,000トークン超のプロンプトは、リクエスト全体が割増になる
- Codexで選ぶには、Codex CLI 0.159.0以上が必要
- Free・Goなどの利用可否や通常のチャット画面は、発表文に記載がない
- クラウドで動くモデルなので、GPUが要るのはローカルLLMの場合
料金や対応プランは更新されることがあります。ご利用の前に、OpenAIの発表ページとモデルページで最新の内容を確認してください。
出典:OpenAI「Introducing GPT-6.1 Terra」、GPT-6.1 Terraのモデルページ、Codexのモデルページ(いずれも2026年10月27日確認)
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