Gemini 4 Carbonとは?いつから使える?料金・Argonとの違い

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Gemini 4 Carbonとは?いつから使える?料金・Argonとの違い

Gemini 4 Carbonは、Googleが2026年10月28日(米国時間。日本時間では10月29日午前2時)に発表した、Gemini 4世代の新しいフロンティアモデルです。2週間前に一般提供が始まったGemini 4 Argonの次に出ました。

よくある疑問:Gemini 4 Carbonは、いまのGeminiアプリや有料プランで使える?自分のPCには何か要る?

この記事では、Gemini 4 Carbonを誰がいつ使えるか、料金、Argonとの違い、公式の数値と条件、使えるようになったと分かる確認先、PCとの関係を順に整理します。

材料は、2026年10月29日確認の公式ブログ・評価手法の資料・Gemini APIとGeminiアプリの公式ページです。PCコンパス編集部はGemini 4 Carbonを使っていないため、性能の数値はすべてGoogleと第三者の公表値です。

この記事の結論
  • Gemini 4 Carbonは、Googleが10月28日(米国時間)に発表した新モデル。Argonの次に出た
  • 一般の人はまだ使えない。発表の週から一部のサイバー防御担当者に提供するとGoogleは説明。一般提供の日付は未発表
  • APIは導入価格で入力2ドル・出力10ドル(100万トークンあたり)。導入期間後は4ドル・20ドルで、期限は未発表
  • いま使うならGemini 4 Argon(AI Pro以上・API有料枠)。Gemini 4 Carbonは公式掲載待ち
  • 数値は条件つき。ExploitGym 54.8%は1タスク10時間の条件で、6時間なら53.5%。他社の値は原則公表値
目次

Gemini 4 Carbonとは?発表日と、いま使える人の範囲

Gemini 4 Carbonの位置づけ(Argonの次に出たGemini 4世代のモデル)のイメージ図

イメージ図

Gemini 4 Carbonとは、Google DeepMindが2026年10月28日(米国時間)に発表した、Gemini 4世代の新しいフロンティアモデル(=その会社の最上位クラスのモデル。Googleの呼び方)です。

Googleは、サイバーセキュリティの防御と、長時間にわたるエージェント作業(AIが自分で手順を進める作業)を特徴に挙げています。公式ブログはGemini 4 Carbonを「our strongest model」と表現しています。

公式が挙げる改善点は、コーディング、エージェント作業、科学、フルスタックのWeb開発、マルチモーダル理解です。Googleの説明では、社内で数日間動き続けて、大規模なコードの不具合を直した例もあります。

Gemini 4 Carbonは、Gemini 4ファミリーでArgonに続いて公式に発表されたモデルです(Argonの派生版を除く、編集部の整理)。Gemini 4 Argonの提供開始のブログは、Gemini 4ファミリーのほかのモデルも出すと予告していました。

ただし、Gemini 4 CarbonがArgonの置き換えなのか、両方が並んで提供されるのかは、公式に書かれていません。名前の由来も公式の説明はなく、読み方は「ジェミニ・フォー・カーボン(編集部の読み)」としておきます。

Gemini 4の歩み:Argonの発表からGemini 4 Carbonの発表まで

日付(米国時間/日本時間)出来事提供の範囲
2026年9月30日/10月1日Gemini 4 Argonを発表Fairwind Programの防御組織などへ限定提供
2026年10月13日/10月14日Gemini 4 Argonを一般提供Geminiアプリと検索のAIモード(AI Pro・AI Ultra)、Gemini APIの有料枠(AI Studio・Android Studio)、Google Antigravity、Gemini Enterprise Agent Platform
2026年10月28日/10月29日午前2時Gemini 4 Carbonを発表発表の週から一部のサイバー防御担当者に提供するとGoogleは説明。その後Fairwind Programで段階的に拡大
未定Gemini 4 Carbonの開発者・企業・一般向けの提供「できるだけ早く」とだけ。日付なし

出典:Googleの公式ブログ(Gemini 4 Argonの発表・提供開始、Gemini 4 Carbonの発表)、Geminiアプリのリリースノート、Gemini APIの更新履歴(2026年10月29日確認)

Gemini 4 Carbonの公式ブログにある「Argonは2週間前に出た」は、9月30日の発表ではなく、10月13日の一般提供を指しています。

Gemini 4 ArgonとGemini 4 Carbonで、公式に分かっている項目・分かっていない項目

下の表では、Gemini 4 Carbonについて公式に書かれていない項目を「未発表」のまま並べています。Argonの仕様を当てはめて埋めないためです。

項目Gemini 4 ArgonGemini 4 Carbon
発表日(米国時間)2026年9月30日2026年10月28日
一般提供2026年10月13日未発表(「できるだけ早く」)
公式が示す提供先Geminiアプリ・検索のAIモード(AI Pro・Ultra)、Gemini API有料枠、Antigravity、Agent Platform発表の週から一部のサイバー防御担当者(とGoogleは説明)→Fairwind Program→一般(日付なし)
APIのモデルIDgemini-4-argon未公開
APIの導入価格(100万トークンあたり)入力$2・出力$10(11月30日まで)入力$2・出力$10(終了日は未発表)
導入期間後の価格入力$4・出力$20(12月1日から)入力$4・出力$20
コンテキスト(入力+出力の合計)1,048,576トークン未発表
入力の種類テキスト・画像・動画・音声・PDF未発表
知識の期限2026年3月(モデルカードの記述)未発表
モデルカードあり(10月13日)未公開(ページは404)
安全性レポートあり(Argonのレポート)Gemini 4 Carbon専用は未公開。ブログのリンク先はArgonのレポート

出典:Googleの公式ブログ(Gemini 4 Carbonの発表・Gemini 4 Argonの提供開始)、Gemini APIのモデル一覧・料金、Gemini 4 Argonのモデルカード、Google DeepMindのモデルカード一覧(2026年10月29日確認)

Gemini 4 Carbonの文脈長(一度に扱える文章の長さ)や入力の種類は未発表です。公式の比較表のGraphWalksは「256k〜1Mトークン」の文脈で評価されていますが、それだけで100万トークン対応とは言えません。

Gemini 4 Carbonは無料で使える?使える場所といつから

Gemini 4 Carbonの段階的な提供(限定提供から一般提供へ)のイメージ図

イメージ図

10月29日時点では、Gemini 4 Carbonを一般の人が使う方法はありません。無料プランで使えるかどうかも、公式に記載がありません。

Googleは、発表の週から一部のサイバー防御の担当者にGemini 4 Carbonを提供すると説明しています。その後はFairwind Programを通じて、信頼できるパートナーへ段階的に広げる計画です。

開発者・企業・一般の利用者への提供は「できるだけ早く」とだけ書かれ、日付はありません。

Gemini 4 Carbonの提供の段階第1段階一部のサイバー防御担当者(発表の週から)第2段階Fairwind Programのパートナー(段階的に拡大)第3段階開発者・企業と一般の利用者(日付なし)第1段階の開始は、公式の文面では予定(将来形)の書き方
Gemini 4 Carbonの提供の段階(公式ブログの記述をもとに編集部が整理)

Gemini 4 Carbonの提供の3段階(公式の記述)

段階対象時期(公式の記載)
第1段階一部のサイバー防御担当者発表の週(10月26日の週)から提供するとGoogleは説明。文面は将来形で、開始の確認は取れていない
第2段階Fairwind Programの信頼できるパートナー(政府・国のサイバー当局、重要インフラ、基盤技術、学術の防御研究。審査制)段階的に
第3段階開発者・企業・一般の利用者(Googleの製品を通じて)「できるだけ早く」。日付なし

出典:Googleの公式ブログ(Gemini 4 Carbonの発表)、Google DeepMindのFairwind Programのページ(2026年10月29日確認)

Fairwind Programは、Googleが審査した防御組織にモデルを提供する枠組みです。申請と、背景調査を含む審査があり、公式ページには世界で650を超えるパートナーと書かれています。

一般の個人が申し込む枠ではありません。10月29日確認のFairwind Programのページに載っているのはGemini 4 Argonと、それを使うコードセキュリティ用ツールのCodeMenderで、Gemini 4 Carbonの記載はまだありません。

限定提供から始まるのは、攻撃にも転用できる能力を、まず防御側に渡すためと編集部は見ています。Argonも発表時は限定提供で、約2週間後に一般提供されました。

Geminiアプリ・AI Studio・APIでの提供状況(Gemini 4 Argonとの比較)

下の表は、Gemini 4 Argonと比べたGemini 4 Carbonの提供状況です。円の月額は、Argonが使えるプランの説明として、Geminiのプランページ(日本)の表示を載せています。

スクロールできます
使う場所プラン・枠Gemini 4 Argon(10月29日時点)Gemini 4 Carbon(10月29日時点)
Geminiアプリ無料使えない(Flash-Liteのみ)記載なし
GeminiアプリAI Plus(月725円)使えない記載なし
GeminiアプリAI Pro(月2,900円)使える記載なし
GeminiアプリAI Ultra(月14,500円〜)使える(上限が最も大きい)記載なし
Google AI Studio/Gemini API無料枠使えない(Not available)記載なし
Google AI Studio/Gemini API(Android Studioを含む)有料枠使える記載なし(モデル一覧・料金・更新履歴に無し)
検索のAIモードAI Pro・AI Ultra使える記載なし
Google AntigravityAI Ultra(Googleの発表。プランページではAI Proの欄にも記載があり、公式ページ内で記載が分かれる)使える記載なし
Gemini Enterprise Agent Platform企業向け使える(一般提供)記載なし

出典:Geminiのプランページ(日本)、Geminiアプリのリリースノート、Gemini 4 Argonの提供開始ブログ、Gemini APIのモデル一覧・料金・更新履歴、Gemini Enterprise Agent Platformのモデルページ(2026年10月29日確認)

無料版のGeminiアプリで選べるモデルの現状は、無料版Geminiの制限とFlash-Liteの解説にまとめています。Argonの対象プランや使い方は、上で紹介したGemini 4 Argonの記事で詳しく解説しています。

日本向けの告知もまだありません。Google Japanブログには、Gemini 4 Carbonの投稿がありません(10月29日確認)。

前例として、Argonは英語の一般提供の翌日に日本語のブログが出て、Geminiアプリで使えると案内されました。ただし、Gemini 4 Carbonも同じ流れになるとは、どこにも書かれていません。

Gemini 4 Carbonが「使えるようになった」と分かる確認先

Gemini 4 Carbonが使えるようになったかどうかは、次の6か所で確かめられます。どこかに載れば、それが一番確かな合図です。

確認先何が載れば使えるサイン10月29日時点
Gemini APIのモデル一覧Gemini 4 CarbonのモデルID未掲載(ページの最終更新は10月22日)
Gemini APIの料金ページGemini 4 Carbonの行と無料枠の可否未掲載
Gemini APIの更新履歴「generally available」の行未掲載
Geminiアプリのリリースノート対象プランの記載未掲載(最新は10月13日のArgon)
Google DeepMindのFairwind ProgramGemini 4 Carbonの追記未掲載
Google DeepMindのモデルカード一覧Gemini 4 Carbonのモデルカード未公開

出典:Gemini APIのモデル一覧・料金・更新履歴、Geminiアプリのリリースノート、Google DeepMindのFairwind Program・モデルカード一覧(2026年10月29日確認)

注意したいのは、Gemini 4 Carbonが使えるとうたう非公式のサービスに、Googleアカウントや支払い情報を渡さないことです。Googleの公式ページに載るまでは、Gemini 4 Carbonを名乗るAPIや予約の案内は、公式の提供ではありません。

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Gemini 4 Carbonの料金:APIの導入価格と導入期間後の価格

Gemini 4 CarbonのAPI料金は、Argonと同じ導入価格で始まるとGoogleは発表しています。導入価格は期間限定の割引価格で、100万トークンあたり入力2ドル・出力10ドルです。

料金はトークン(=AIが文章を区切って扱う単位)の量で決まり、「100万トークンあたり」はその単価です。キャッシュ済み入力(同じ前置きを再利用したときの割引)は、入力価格の95%オフです。

導入期間が終わると、入力4ドル・出力20ドルになります。導入期間後のキャッシュ価格は、公式に記載がありません。

Gemini 4 Carbonの導入価格と導入期間後の価格

項目(100万トークンあたり)導入価格導入期間後
入力$2$4
出力(思考トークンを含む。Argonの料金ページの書き方)$10$20
キャッシュ済み入力入力価格の95%オフ(計算値$0.10)Gemini 4 Carbonは未発表(Argonの料金ページでは$0.20)
導入期間の終了日未発表(Argonは2026年11月30日まで)—
無料枠記載なし(Argonは「Not available」)—
Batch・Flex・Priorityの料金未発表(ArgonはBatch・Flexが標準の半額、Priorityは入力$3.60→$7.20・出力$18→$36)—

出典:Googleの公式ブログ(Gemini 4 Carbonの発表と脚注)、Gemini APIの料金ページ(Argonの行)(2026年10月29日確認)

公式の「95%オフ」は割合だけで金額の表記がないため、表の0.10ドルは編集部の計算値です。導入期間後のキャッシュ価格は、Gemini 4 Carbonの脚注に書かれていません。

表の0.20ドルは、Argonの料金ページに載っているArgonの値です。Gemini APIの料金ページには、Gemini 4 Carbonの行がまだありません(10月29日時点)。

導入価格の終了日は、Gemini 4 Carbonについては未発表です。予算は通常価格の4ドル・20ドルで見積もっておくのが確実、というのが編集部の判断です。

Gemini 4 Carbonで入力10万・出力2万トークンならいくら?

1回の依頼で入力10万トークン、出力2万トークンを使う場合を、公式の単価から計算しました。実際の請求額ではなく、単価から出した試算です。

前提導入価格導入期間後
入力10万トークン+出力2万トークン(キャッシュなし)$0.40$0.80
同じ条件で、入力10万トークンがすべてキャッシュ済みの場合$0.21$0.42(Argonと同じ95%オフが導入期間後も続くと仮定した場合)

出典:編集部の計算(単価はGemini 4 Carbonの発表ブログ)(2026年10月29日確認)

10万トークンは100万トークンの0.1個分、2万トークンは0.02個分です。導入価格は 0.1×2ドル+0.02×10ドル=0.40ドル、導入期間後は 0.1×4ドル+0.02×20ドル=0.80ドルです。

キャッシュの行は、入力を 0.1×0.10ドル=0.01ドル(導入価格)、0.1×0.20ドル=0.02ドル(導入期間後。Argonの値で仮定)として出力に足しました。

0.42ドルは、Argonと同じ割引が導入期間後も続くと仮定した場合の計算値です。Gemini 4 Carbonの導入期間後のキャッシュ価格は未発表なので、確定した金額ではありません。

Gemini 4 Carbonの性能:公式の数値と測定条件

Gemini 4 Carbonの公式ベンチマークと測定条件のイメージ図

イメージ図

Googleが公表した比較表では、17項目のうち15項目でGemini 4 Carbonが最も高い値です。

ただし、他社モデルの値は原則として各社の公表値で、評価ごとに出どころが違います(公開リーダーボード、第三者の評価、Googleの自己計算)。条件はそろっていません。

第三者のArtificial Analysis(以下AA)の総合指数(Intelligence Index v5.0。公式の比較表では「AA Index」)では、Gemini 4 Carbonが59で1位、2位のClaude Opus 5.5は58です。

Gemini 4 Carbonの公式ベンチマーク比較表(Argon・GPT-6 Astra・Opus 5.5・Fable 5.1)

下の表は、Gemini 4 Carbonの発表と同時に公開された公式の比較表です。17行すべてを公式の数値のまま載せ、各行で最も高い値を太字にしました。「—」は公式の表に値がない欄です。

スクロールできます
評価(分野)Gemini 4 CarbonGemini 4 ArgonGPT-6 AstraClaude Opus 5.5Claude Fable 5.1
AA Index v5.0(総合)5950575849
Vals Index v2.2(総合)70.4%69.2%65.0%70.2%—
SWE-sweep(エージェント型コーディング)9.6%4.3%9.5%3.6%2.9%
FrontierSWE 2(同)61.2%55.0%65.5%62.3%56.3%
Terminal-Bench 4.0(AA)(同)65.2%57.1%59.1%59.6%52.0%
Agents’ Last Exam v1.1(コンピュータ操作)77.4%69.0%73.1%71.6%—
OSWorld-2.1(オフライン部分集合。同)81.5%74.7%80.9%87.2%76.8%
AutomationBench(知識労働)53.9%51.3%41.4%42.5%31.4%
Vending-Bench 2(口座残高。同)$16,484$13,718$15,515$9,235$5,422
Chartography(マルチモーダル理解)72.5%71.6%71.0%66.3%46.2%
Blueprint-Bench 2(類似度。同)58.6%54.4%49.7%51.2%41.9%
GraphWalks(256k〜1M、BFS F1。長い文脈)96.2%84.2%71.8%66.8%65.0%
RiemannBench(科学・数学)80.0%76.0%72.0%69.6%65.6%
Terminal-Bench-Science 0.1(AA)(同)64.8%52.9%63.3%59.0%43.3%
CWE-bench(サイバーセキュリティ)71.0%68.0%68.0%67.0%58.0%
ExploitGym(同)54.8%42.0%42.4%34.5%—
SEC-bench Pro(同)88.2%83.4%85.4%——

出典:Google DeepMindのモデル一覧ページとGemini 4 Carbonの発表ブログの比較表、評価手法の資料(2026年10月29日確認)

Gemini 4 Carbonが最も高くないのは、FrontierSWE 2(GPT-6 Astraが65.5%)とOSWorld-2.1(Claude Opus 5.5が87.2%)の2行です。

AA Indexは1ポイント差、Vals Indexは0.2ポイント差、SWE-sweepは0.1ポイント差で、僅差の項目もあります。

Gemini 4 Argonの解説記事に載せた表は、Argon発表時の表で、評価の版が違います(例:Vals Indexは68.9、この表のv2.2では69.2)。この記事の値と並べて比べないでください。

Gemini 4 Carbonの測定条件:原則pass@1・最高の思考設定・他社の値の出どころ

公式の評価手法の資料には、Gemini 4 Carbonの数値の測り方が書かれています。pass@1(1回の試行で正解した割合)が原則で、思考設定も原則として最も高い設定です。

項目条件
Geminiの試行回数原則pass@1。多数決や並列の追加計算なし。OSWorld-2.1・SEC-bench Proなど一部は別条件。小さなベンチマークは複数試行の平均
Geminiの思考設定思考設定(考える量の設定)は、原則としてGemini APIで最も高い設定(別記のものを除く)
他社モデルの値原則として各社の公表値(別記を除く)。利用できる最大の思考設定の公表値(無いときは利用できる最良の値)。出どころは下の表
ガードレールなしで評価サイバー防御の3つ(SEC-bench Pro・ExploitGym・CWE-bench)だけ。17行すべてではない(公式ブログの記述)
安全フィルタありAgents’ Last Exam v1.1とOSWorld-2.1(フィルタに止められた応答は空の文字列で返し、作業は続く)
AA Index v5.0Artificial Analysisの値(ツールあり)。9つの評価の合成。AAの表示では、Gemini 4 Carbonは「High」、Claude Opus 5.5は「Max, Default Fallback」という思考設定
SEC-bench Pro2026年5月のJavaScriptエンジン分割183タスク。pass@1を3回の独立試行で平均。Antigravityの実行環境
CWE-benchv1。pass@1(同点はpass@4で順位付け)。実行環境がモデルごとに違う(Gemini 4 Carbon・ArgonはAntigravity、GPT-6 AstraはCodex、Opus 5.5・Fable 5.1はClaude Code。公式ブログのグラフの表示)
OSWorld-2.182タスクのオフライン(ネットなし)部分集合。3回実行の最大値、最大500ステップ

出典:Google DeepMind「Gemini 4 Carbon Model evaluation」、Gemini 4 Carbonの発表ブログ、Artificial Analysis(2026年10月29日確認)

他社モデルの値の出どころは、評価ごとに次のとおりです。

出どころ評価
公開リーダーボードFrontierSWE 2、SWE-sweep、AutomationBench、Vending-Bench 2、Blueprint-Bench 2、Chartography、RiemannBench、Agents’ Last Exam
第三者の評価AA Index・Terminal-Bench系(Artificial Analysis)、Vals Index(Vals AI)、CWE-bench(Collinear AIが全モデルを評価)
Googleの自己計算GraphWalks(全モデル)
各社のシステムカード・技術報告ExploitGym・SEC-bench Pro・OSWorld-2.1の他社の値

出典:Google DeepMind「Gemini 4 Carbon Model evaluation」(2026年10月29日確認)

ガードレール(危険な依頼を止める仕組み)を外して測ったのは、サイバー防御の3つの評価だけです。公式ブログの「evaluated without guardrails」は、この3つにかかる説明です。

思考設定の書き方も、Googleの資料は「最も高い思考設定」、Artificial Analysisの表示は「High」と分かれています。

同じ表に並んでいても、Googleが測った値、第三者が測った値、各社が自分で出した値が混ざっています。順位を見る前に「条件が違う」ことを確かめてください。

ExploitGymの54.8%は「1タスク10時間」の条件

サイバー防御の評価の1つExploitGymでは、公式の表の54.8%は、1タスクの上限を10時間に延ばした条件での値です。既定の6時間では、Gemini 4 Carbonは53.5%です。

ExploitGymの値(かっこ内は1タスクの上限時間)Gemini 4 Carbon(10時間)54.8%Gemini 4 Carbon(6時間)53.5%GPT-6 Astra(上限なし)42.4%Gemini 4 Argon(10時間)42.0%Gemini 4 Argon(6時間)39.5%GPT-6.1 Sol(上限なし)35.1%Claude Opus 5.5(6時間)34.5%
ExploitGymの値と1タスクの上限時間(Google DeepMindの公式グラフ10本のうち、この記事の比較対象に合わせた7本。2026年10月29日確認)
モデルExploitGymの値1タスクの上限時間
Gemini 4 Carbon54.8%10時間
Gemini 4 Carbon53.5%6時間(既定)
GPT-6 Astra42.4%上限なし
Gemini 4 Argon42.0%10時間
Gemini 4 Argon39.5%6時間
GPT-6.1 Sol35.1%上限なし
Claude Opus 5.534.5%6時間

出典:Gemini 4 Carbonの発表ブログのグラフ(公式グラフ10本のうち、この記事の比較対象に合わせた7本を掲載)、評価手法の資料(2026年10月29日確認)

Googleの条件は、各タスク1回の試行、ネット接続なし、Antigravityの実行環境、緩和策オフです。他社の上限時間はばらばらで、他社の値は各社のシステムカードや技術報告から取られています。

比べるときは、54.8%だけを抜き出さず、上限時間とセットで見るのが正確です。

Gemini 4 Carbonの振る舞いと安全性の数値(ずる・根拠のない主張・プロンプトインジェクション)

Googleの公式ブログは、Gemini 4 Carbonの振る舞いについて次の数値を挙げています。いずれもGoogleの発表で、社内テストを含みます。

  • Terminal-Bench 4.0での「ずる」:成功0.0%、試行0.4%
  • 社内のライブコーディング環境:AIの振る舞いが意図からずれたことを知らせる重大な警告が約80%減
  • 根拠のない主張:Argonの約2分の1(社内テスト)
  • 頼まれた範囲の守り方:やり過ぎが26%減、やり残しが29%減(何と比べたかは公式に記載なし)

Gray Swanによる間接プロンプトインジェクション(=読み込んだ文書やWebページに仕込まれた命令でAIを操る攻撃)の評価も、公式ブログに載っています。値は15回まで攻撃を試したときの攻撃成功率(k=15)で、低いほど攻撃を防げています。

モデル攻撃成功率(k=15)
Gemini 4 Carbon0.0%
Gemini 4 Argon0.7%
Claude Opus 5.5/Claude Fable 5.11.0%/1.0%
GPT-6 Astra/GPT-6.1 Sol8.5%/8.6%

出典:Gemini 4 Carbonの発表ブログのグラフ(2026年10月29日確認)

Gemini 4 Carbonの0.0%は、評価した攻撃試行の範囲での値です。公式も「評価したすべての攻撃試行を防いだ」という言い方で、安全を保証するものではありません。

攻撃の仕組みと身を守る方法は、プロンプトインジェクションとは?の解説で紹介しています。

Web開発の対戦型ランキングWebDev Arenaでは、Gemini 4 Carbonは4位・1768(暫定)です。首位はClaude Opus 5.5(Max)の1810です。

公式ブログは「+89 elo points」と説明しており、リーダーボード上のGemini 4 Argon(High)1679との差と一致します。

出典:WebDev Arenaのリーダーボード、Gemini 4 Carbonの発表ブログ(2026年10月29日確認)

Gemini 4 CarbonとArgonの違いと、いま選ぶならどちらか

Gemini 4 ArgonとGemini 4 Carbonを比べて選ぶイメージ図

イメージ図

10月29日時点で選べるのはGemini 4 Argonだけです。Gemini 4 Carbonは公式の数値ではArgonを上回りますが、使える人が限られ、仕様の多くが未発表です。

いまGemini 4を使うならArgon、Gemini 4 Carbonは公式ページに載るのを待つ、というのが編集部の整理です。

Gemini 4 ArgonとGemini 4 Carbonの違い:変わった点・変わらない点・不明な点

スクロールできます
論点Gemini 4 ArgonGemini 4 Carbon読み方
使える人(10月29日時点)Geminiアプリ・検索のAIモード(AI Pro・Ultra)、API有料枠、Antigravity、Agent Platform一部のサイバー防御担当者に提供するとGoogleが説明(開始の確認は取れていない)変わった点。一般提供の日付は未発表
APIの導入価格入力$2・出力$10(11月30日まで)入力$2・出力$10(終了日は未発表)変わらない点
総合指数(AA Index v5.0)5059変わった点(Googleの表。AAでも59を確認)
サイバー評価(SEC-bench Pro/ExploitGym/CWE-bench)83.4%/42.0%/68.0%88.2%/54.8%/71.0%変わった点(条件は上の「測定条件」「ExploitGym」の見出しを参照)
長い文脈(GraphWalks 256k〜1M)84.2%96.2%変わった点
安全の仕組み多層の安全・セキュリティの仕組みArgonと同じ仕組みの上に構築変わらない点(公式ブログ)
文脈長・入力の種類・知識の期限1,048,576トークン、テキスト・画像・動画・音声・PDF、2026年3月未発表不明
Argonとの関係—置き換えか併売かは公式に記載なし不明

出典:Googleの公式ブログ(Gemini 4 Carbonの発表、Gemini 4 Argonの提供開始)、Gemini APIのモデル一覧・料金(2026年10月29日確認)

数値の差は大きく見えますが、Gemini 4 Carbonの一般提供版で同じ値が出るかは分かりません。これは公式の説明ではなく、ガードレールの改良を予定しているという公式の記述からの編集部の見立てです。

Gemini 4 ArgonとGemini 4 Carbon、いま選ぶならどちらか

用途ごとに、編集部の整理をまとめます。

  • アプリで文章・調べもの・資料作りをする人:Gemini 4 Argon(AI Pro)で足ります。Gemini 4 Carbonの対象プランは未発表です
  • APIで自動化する中級者:Argonで作り、Gemini 4 CarbonのモデルIDと価格が公式に載ったら差し替えます。導入価格は同じです
  • サイバー防御の仕事をする組織:Fairwind Programの対象組織なら申請先があります。個人向けではありません
  • 待つかどうか迷う人:Gemini 4 Carbonの一般提供は日付が未発表で、待つあいだにArgonの導入価格(11月30日まで)が終わる可能性もあります

Gemini 4 Argonの対象プランやアプリでの選び方、API料金の詳細は、Gemini 4 Argonとは?の解説記事にまとめています。

Gemini 4 Carbonの使い方:使えるようになったときの手順と準備

Gemini 4 Carbonは、10月29日時点で手順を書ける段階にありません。ここでは、使えるようになったときに最初に確かめることと、いま準備できることを整理します。

Gemini 4 Carbonが使えるようになったら確かめる3つのこと

STEP
公式の確認先で掲載を確かめる

上で紹介した6か所(モデル一覧・料金・更新履歴・リリースノート・Fairwind Program・モデルカード)で、Gemini 4 Carbonの掲載と対象プラン、モデルIDを確かめます。

STEP
自分のプランや枠で使えるか見る

Geminiアプリなら、自分のプランで選べるかを確認します(ArgonはAI Pro・AI Ultra)。APIなら、料金ページのGemini 4 Carbonの行と、無料枠の有無を見ます。

STEP
Argonで動かしている処理を見直す

Argonで動かしている処理があれば、モデルIDの差し替えと料金の再計算をします。導入価格は同じでも、Gemini 4 Carbonの導入期間の終了日は未発表です。

Gemini 4 Carbonを待つあいだに準備できること

Argonのアプリでの操作手順やAI Studioでの使い方は、上で紹介したArgonの記事に任せます。Gemini 4 Carbonの画面の手順や設定値は、公式の案内が出るまで分かりません。

APIを使う人は、Argonで処理の流れと1回あたりのトークン量を把握しておくと、Gemini 4 Carbonへの差し替え時に料金を見積もりやすくなります。

Fairwind Programは申請制で、政府・重要インフラ・学術などの防御組織が対象です。個人が申し込んで使う仕組みではないため、一般の人はGemini 4 Carbonの一般提供を待つことになります。

Gemini 4 Carbonの注意点と、PCは関係あるか

Gemini 4 Carbonはクラウドで動き、家庭のPCに高性能GPUは要らないことを表すイメージ図

イメージ図

Gemini 4 CarbonはGoogleのサーバー上で動くモデルで、自分のPCにインストールして動かすものではありません。PC側に要るのはブラウザかGeminiアプリ、またはAPIを呼ぶ環境だけで、高価なGPUは要りません。

Gemini 4 Carbonでできないこと・公式に記載のないこと

10月29日時点で、Gemini 4 Carbonについて公式に記載がない項目は次のとおりです。確認した場所も添えます。

  • 一般提供の日付(公式ブログは「できるだけ早く」とだけ)
  • Geminiアプリの対象プラン(リリースノート・プランページに記載なし)
  • APIのモデルID・文脈長・入力の種類・知識の期限(Gemini APIのモデル一覧に記載なし)
  • 導入価格の終了日と導入期間後のキャッシュ価格(公式ブログの脚注に記載なし)
  • Workspace・Chrome・Androidへの展開(公式ブログに記載なし)
  • 日本での開始日(Google Japanブログに投稿なし)
  • Gemini 4 Carbon専用のモデルカード(ページは404)と安全性レポート(ブログのリンク先はArgonのもの)

「サイバー防御のモデル」とは、脆弱性を見つける、悪用できるか確かめる、直す、という3段階の作業を手伝うモデルです。Googleはこの流れを「detection, validation, and remediation」と説明しています。

攻撃にも転用できる能力なので、Googleは一般提供の前にガードレールを改良すると説明しています。安全の仕組みはArgonと同じ多層の仕組みの上に作られ、米国政府の自主的な事前テストにも参加しています。

「Gemini 4 Carbonが今すぐ使える」「API予約受付中」という非公式の案内には、お金もアカウントも渡さないでください。公式ページに載るまで待てば十分です。

自分のPCで動かしたい人は、別系統のGemma 4へ

自分のPCでAIを動かしたい人には、Googleのオープンモデル「Gemma 4」があります。オープンウェイト(学習済みの重みが公開されたモデル)なので、Hugging FaceやKaggleから入手できます。

項目Gemini 4 Carbon/ArgonGemma 4
動く場所Googleのサーバー(クラウド)自分のPC(Ollama・LM Studio・llama.cppなど)
入手重みの配布なしオープンウェイト(Hugging Face・Kaggle)
大きさGemini 4 Carbonは非公開(Argonは大規模なMoE)E2B・E4B・12B・26B A4B・31B
必要なPCブラウザかアプリ4bitの目安でE4B約4.5GB〜31B約17.5GBのメモリ(KVキャッシュ別)
Gemini 4 Carbonとの関係—同じ研究と技術から作られたオープンモデル。Gemini 4 Carbonの縮小版とは書かれていない

出典:Gemini 4 Argonのモデルカード、GoogleのGemmaの公式ドキュメント(2026年10月29日確認)

表のMoEは、多数の専門部分を持ち、質問ごとに一部だけを動かす作りの大型モデルのことです。Googleは、GemmaをGeminiと同じ研究と技術から作ったモデルと説明していますが、Gemma 4がGemini 4 Carbonの縮小版だとは書かれていません。

Gemma 4の選び方と必要なPCスペックは、Gemmaとは?必要なPCスペックの解説で紹介しています。

まとめ:Gemini 4 Carbonは発表済みだが、いま使えるのはArgon

Gemini 4 Carbonは発表されたものの、10月29日時点で一般提供されているGemini 4はArgonだけです(AI Pro・AI Ultra、API有料枠)。

この記事のまとめ
  • 使えるようになったかは、モデル一覧・料金・更新履歴・リリースノート・Fairwind・モデルカードで分かる
  • Gemini 4 Carbonの数値は、原則pass@1・最高の思考設定・他社値の出どころとセットで読む
  • 料金の見積もりは、導入期間後の通常価格(入力4ドル・出力20ドル)で立てる
  • PCの性能は関係なし。自分のPCで動かすなら、別系統のGemma 4を選ぶ

Gemini 4 Carbonの提供が広がったら、この記事の表と結論を公式の記載どおりに更新します。

この記事の情報は2026年10月29日確認です。

更新履歴

  • 2026年10月29日:公開(公式情報は10月29日に確認)

Gemini 4 Carbonについてよくある質問

Gemini 4 Carbonは無料で使えますか?

2026年10月29日時点では、無料・有料を問わず一般の人がGemini 4 Carbonを使う方法はありません。無料プランで使えるかどうかも公式に記載がなく、先行するGemini 4 Argonは無料プランとAPIの無料枠では使えません。

Gemini 4 Carbonはいつから、日本で使えますか?

発表の週から一部のサイバー防御担当者に提供し、その後Fairwind Programのパートナーへ段階的に広げるとGoogleは説明しています。開発者・企業・一般向けは「できるだけ早く」とだけ発表され、日付も日本向けの告知もありません(10月29日時点)。

Gemini 4 CarbonのAPIのモデルIDと料金は?

モデルIDは未公開で、Gemini APIのモデル一覧と料金ページにもまだ載っていません。料金はArgonと同じ導入価格(100万トークンあたり入力2ドル・出力10ドル)で始まり、導入期間後は4ドル・20ドルと発表されています。導入期間の終了日は未発表です。

Gemini 4 CarbonはClaude Opus 5.5やGPT-6 Astraより上ですか?

Googleの比較表では17項目中15項目でGemini 4 Carbonが最も高く、Artificial Analysisの指数でも59で1位です。

ただし他社の値は原則として各社の公表値で、評価ごとに出どころが違います。FrontierSWE 2はGPT-6 Astra、OSWorld-2.1はOpus 5.5が上です。

Gemini 4 Carbonは自分のPCにインストールして動かせますか?

できません。Gemini 4 CarbonとArgonはGoogleのサーバー上で動くモデルで、重みは配布されていません。自分のPCで動かしたい場合は、別系統のオープンモデルGemma 4がOllamaやLM Studioで使えます。

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