ChatGPT Workとは、調査や資料作成のような長い作業を、複数の手順に分けて進めるための機能です。通常のChatやCodexと名前が並ぶため、「どれを選べばいいの?」と迷う方も多いでしょう。
先に結論をいうと、短い質問や相談はChat、調査から完成物の作成まで任せたい時はWork、プログラムの作成や修正はCodexが向いています。3つは優劣ではなく、仕事の種類で選び分ける機能です。
この記事では、2026年7月21日に確認したOpenAIの公式情報をもとに、できること、対象プラン、使い方、PCスペックへの影響を初心者向けに整理します。
- ChatGPT WorkとChat・Codexの違い
- Workで作れるものと、任せやすい作業
- 利用できるプラン・端末と基本的な使い方
- 専用GPUやNPUが必要か、PC選びへの影響
ChatGPT Workとは?Chat・Codexとの違い

ChatGPT Workとは、長く複雑な作業を進め、完成物まで作るAIエージェントです。AIエージェント(=目標に向けて複数の手順を進める仕組み)ですが、利用者が進捗を見て、質問に答えたり方向を直したりできます。
OpenAIのChatGPTリリースノートでは、Workは2026年7月9日に、調査・分析や接続したアプリ、ファイルを使う長い作業向けの機能として案内されました。
続く2026年7月16日のデスクトップアプリ更新では、ChatとWorkの選択が分かりやすくなり、両方の会話がRecentsへまとまりました。Codexは独立した表示と履歴を維持しています。
よくある疑問:普通のChatに長い指示を送るのと、Workを使うのは何が違うの?
Chatは、その場の質問、検索、アイデア出しなど、会話を素早く往復する用途が中心です。Workは目的を受け取った後に必要な工程を組み立て、資料やレポートなどの成果物へつなげます。
| 機能 | 向いている作業 | 主な成果物 |
|---|---|---|
| Chat | 短い質問、検索、相談、アイデア出し | 会話形式の回答 |
| Work | 調査、分析、複数工程の資料作成 | 文書、表計算、プレゼン、レポート、Sites |
| Codex | コード作成、デバッグ、テスト、リポジトリ作業 | コードや開発作業の変更結果 |
短いやり取りならChat、完成物までの工程を任せるならWorkと覚えると選びやすくなります。コードや開発環境を扱う仕事はCodexの担当です。

迷った時は、欲しいものが「回答」なのか「完成したファイル」なのかで考えてみましょう。
ChatGPT Workでできること


Workに向くのは、ひとつの質問で終わらず、情報を集めて整理し、読める形まで仕上げる作業です。「何を作るか」だけでなく、材料と完成条件も渡せるため、仕事のまとまりごと頼みやすくなっています。
調査と分析からレポートまで進める
たとえば複数の資料を読み、共通点と違いを整理し、表を含むレポートへまとめる流れです。途中で進捗を確認できるため、目的と違う方向へ進んだ場合は、その時点で修正を伝えられます。
文書・表計算・プレゼンを作成または編集する
OpenAIのファイル作成ガイドによると、Workは文書、表計算、プレゼンテーション、レポート、分析を新規作成または編集できます。
関連アプリを有効にした環境では、Google Docs、Google Sheets、Google Slidesのネイティブファイル(=変換せず、そのサービス本来の形式で扱うファイル)も扱えます。既存の見本やテンプレートを渡し、残したい書式や構成を指定すると、確認基準が明確になります。
一方、開いているMicrosoft Excelブックを直接操作する場合は、デスクトップ版のCodexとChatGPT for Excelアドインを使う流れです。PowerPointは、提供開始時点のWorkデスクトップフローに含まれていません。
Scheduled Tasksで繰り返し作業を動かす
WorkはScheduled Tasksを使い、1回だけの実行、決まった間隔での繰り返し、条件をきっかけにした実行、変化の監視にも対応します。毎回同じ材料を確認する作業や、更新があった時だけ知らせてほしい場面を想像すると分かりやすいでしょう。
接続アプリやローカルファイルの許可は、作業に必要な範囲へ絞ることが大切です。入力する情報の考え方は、ChatGPTに個人情報を入れる時の安全な使い方も参考にしてください。



重要なファイルの変更や外部への共有は、結果を人が確認してから確定するのが安心です。
利用できるプランと端末|表示されない時は待つ


ChatGPT Workの対象は端末によって異なります。OpenAIのChatGPT Work公式ページでは、2026年7月21日時点で、macOS/Windowsのデスクトップ版は全プラン、Web/モバイル版は対象の有料プランと案内されています。
| 利用する場所 | 公式に記載された対象 | 動作とファイル |
|---|---|---|
| macOS/Windowsデスクトップ | 全プラン | 許可したローカルファイルやデスクトップアプリも利用可能 |
| Web/モバイル | Plus、Pro、Business、Enterprise、Edu | クラウドで動作。PC内のファイルへ直接アクセスしない |
ただし、Workは段階的に提供されています。対象プランでも、アカウントにまだ表示されない場合があります。アプリを入れ直せば必ず出るという意味ではなく、提供が広がるのを待つケースもあります。
Business、Enterprise、Eduなどのワークスペースでは、管理者の設定や役割別のアクセス制御でも利用可否が変わります。会社や学校のアカウントで見当たらない時は、管理者設定も確認してください。
デスクトップでは、クラウドのWork会話はWeb・モバイル・デスクトップ間で同期します。ローカルで始めた会話は、そのPC内に残ります。通常のブラウザ版との違いは、ChatGPTデスクトップアプリとブラウザ版の比較でも整理しています。
対象プラン、提供状況、利用上限は今後変わる可能性があります。料金額はこの記事では扱わないため、最新の提供条件はOpenAI公式サイトで確認してください。
ChatGPT Workの使い方
デスクトップ版では、ChatGPTとCodexを選ぶ画面の中で、さらにChatとWorkを切り替えます。OpenAIのWorkとCodexの案内に沿うと、基本の流れは次のとおりです。
ChatGPTデスクトップアプリを開いてサインインし、左上のメニューで「ChatGPT」を選びます。開発作業をする時は、ここで「Codex」を選びます。
画面上部の切り替えでWorkを選び、新しい会話または既存のProjectsを開きます。Web/モバイルでは、画面上部からWorkを選びます。
「何を完成させたいか」「何を材料にするか」「変えてはいけない点」を伝えます。必要ならファイルを添付し、出力形式や読み手も指定しましょう。
残すべき数式、文体、レイアウト、表の列、確認してほしい項目など、完成と判断できる条件を追加します。
途中の質問へ答え、必要なら方向を修正します。完成後は元資料と照らし、重要な操作を承認する前や、ファイルを保存・共有する前に内容を確認します。
「資料をまとめて」だけで終わらせず、目的・材料・制約・確認基準をセットで渡すのがポイントです。依頼文の組み立て方は、生成AIのプロンプトの書き方も参考になります。
たとえば「添付した会議メモから、初めて読む人向けの報告書を作る。決定事項と未決事項を分け、日付と担当者は原文どおりにする。最後に確認が必要な箇所を一覧にする」と伝えると、ゴールと検査項目が見えます。
Workに丸投げするのではなく、人が途中で舵を取れる前提で使うと、長い作業でも意図を合わせやすくなります。
ChatGPT Workに必要なPCスペックとAI PCの要否
Web/モバイルのWorkはクラウドで動作するとOpenAIが明記しています。ここから整理すると、AIモデルを動かすための高性能GPUやNPUを、自分のPCに用意することは前提ではありません。
これは、Workの生成処理をPC内だけで行うローカルAIとは仕組みが異なるためです。ゲーム用グラボを搭載していないPCでも、Workを使うためだけにGPU搭載PCへ買い替える必要があるとはいえません。
| 利用場面 | PC選びで考えたいこと |
|---|---|
| Web/モバイルでWorkを使う | クラウド利用が中心。Workのための専用GPU/NPUを前提にしない |
| デスクトップでローカルファイルを扱う | ファイルの大きさや、同時に開くアプリの負荷も考える |
| Excelなどのデスクトップアプリと併用する | AI処理だけでなく、元のアプリが快適に動く構成を優先する |
ただし、すべてのPCで同じ快適さになるわけではありません。大きな表計算ファイルを開く、複数の資料を同時に扱う、デスクトップアプリを並行して動かす場合は、元のアプリやファイル規模によって操作感が変わります。
OpenAIはWork専用のCPU・メモリ・ストレージの最低数値を、今回確認したページでは示していません。そのため、本記事でも根拠のない最低スペックは設定しません。



PCはWorkのためだけでなく、普段使うExcelやブラウザ、制作ソフトが快適に動くかで選ぶのが現実的です。
WorkはGPT-5.6を基盤とすると公式ページに記載されています。モデル側の位置づけを知りたい方は、GPT-5.6のモデル選びもあわせて確認してください。
まとめ|短い質問はChat、完成物まで任せるならWork
- Chat:短い質問、検索、相談、アイデア出し向け
- Work:調査・分析から文書や表計算などの完成物を作る長い作業向け
- Codex:コード作成、デバッグ、テスト、リポジトリ作業向け
- PC:クラウド利用ではWorkの生成処理用GPU/NPUを前提にしない
ChatGPT Workは、通常のChatを置き換えるものではありません。その場で答えが欲しいならChat、複数工程を経て完成物が欲しいならWorkという分け方が、最初の判断基準になります。
長い作業を任せられても、事実確認や重要操作の承認まで不要になるわけではありません。目的と確認基準を伝え、途中経過と完成物を人が確かめながら使いましょう。
ChatGPT Workのよくある質問
最後に、導入前に迷いやすい点をまとめます。提供状況は2026年7月21日時点であり、最新情報はOpenAI公式サイトで確認してください。
- ChatGPT Workは無料プランでも使えますか?
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2026年7月21日時点のOpenAI公式ページでは、macOS/Windowsのデスクトップ版は全プランが対象です。Web/モバイル版はPlus、Pro、Business、Enterprise、Eduが対象です。ただし段階提供中のため、対象でも未表示の場合があります。
- ChatGPT Workと通常のChatの違いは何ですか?
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Chatは質問、検索、相談などの素早い会話向けです。Workは調査や分析を含む複数の工程を進め、文書や表計算、プレゼンなどの完成物を作る用途に向いています。
- ChatGPT WorkとCodexの違いは何ですか?
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Workは調査、分析、資料作成など幅広い仕事向けです。Codexはコードの作成・修正、テスト、コマンド実行、リポジトリ作業など、ソフトウェア開発を主用途とします。
- ChatGPT WorkはPC内のファイルを使えますか?
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デスクトップ版では、利用者が許可したローカルファイルやデスクトップアプリを使えます。Web/モバイル版はPC内のファイルへ直接アクセスできません。必要なファイルだけを許可し、保存や共有の前に結果を確認してください。









