「Google Colabの料金は無料と聞いたけれど、Google AIプランに入ると何が変わるの?」2026年9月22日(米国時間)のGoogleの発表を見て、そう気になった方も多いはずです。
Google Colabは、ブラウザからGoogleのGPUを借りて、AIやPythonを動かせるサービスです。有料の選択肢が「Colab専用の契約」と「Google AIプラン」の2つになり、少し分かりにくくなりました。
この記事では、Google Colabの料金を無料版・Google AIプランの特典・自分のGPU搭載PCとの比較から整理します。数値は2026年9月26日時点で、Google公式の発表と国内の報道から確認したものです。
- Google Colabの料金は無料から。GPUを長く確実に使いたい時だけ有料を検討
- 9月22日の発表で、Google AI Plus・Pro・UltraにColab特典が付いた
- 月額料金は725円・2,900円・14,500円〜で、毎月の単位は50・200・1,000
- 特典は数週間かけて順次展開中。既存のColab Pro契約は変わらず併用もできる
- 毎日のように長時間GPUを使うなら、自分のGPU搭載PCも有力な選択肢
Google Colabとは?無料で使え、料金がかかるのはGPUを増やすとき
Google Colabとは、ブラウザだけでPythonのコードやAIを動かせる、Googleの無料サービスです。正式名は「Google Colaboratory」で、Googleアカウントがあればすぐに使い始められます。
Google Colabの公式FAQでも、「Colabは無料で使えますか?」という問いに「はい」と答えています。GPUやTPUといったAI向けの計算資源まで無料で試せるのが、大きな特徴です。
ただし、無料版には時間やGPUの制限があります。Google Colabで料金がかかるのは、GPUを長く・確実に使いたくなったときと考えると分かりやすいでしょう。
ブラウザとGoogleアカウントだけで使える仕組み
Google Colabの画面は、Jupyter Notebook(=コードと実行結果を1ページに並べて残せるノート)の形式です。文章とコードを交互に書けるので、AIの学習教材でもよく使われています。
コードを実際に計算するのは、「ランタイム」と呼ばれる、Googleが一時的に貸してくれるPCです。自分のPCは画面を表示するだけなので、GPUのないノートPCからでもGPUを使った処理を試せます。
無料版の制限は「12時間・放置で切断・GPUは保証なし」
Google Colabの公式FAQをもとに、無料版の主な制限をまとめると次のとおりです。
- 実行時間:ノートブックの実行は最大12時間。空き状況や使い方によってはもっと短くなる
- 放置:操作しない状態が続くと、ランタイムが自動で切れる
- GPU:GPUのような高価な資源へのアクセスは大きく制限され、使える種類も時期によって変わる
つまり無料版は「空いていれば貸してもらえる」扱いです。窓の杜の報道でも、無料版は引き続き使える一方で、有料ユーザーの利用が優先されると伝えられています。

無料版で学習の途中までは進んでも、切断されると結果が消えてしまうことがあります。こまめに保存するクセをつけておくと安心ですよ。
Google AIプランにColab特典が追加|Plus・Pro・Ultraの違い
Googleは米国時間2026年9月22日、公式ブログで「ColabがGoogle AIプランの一部になった」と発表しました。Google AIプランは、Geminiの上位機能やストレージをまとめた個人向けの有料プランです。
発表によると、契約者はより高速なアクセラレーター(GPUなど)と、より強力なマシンへの優先アクセスを受けられます。最上位のUltraには、中断されないバックグラウンド実行とPremium GPUも付きます。
バックグラウンド実行(=ブラウザのタブを閉じても処理が続く機能)があれば、長い学習をタブの前で見張る必要がなくなります。Google AIプランごとのColab特典と料金は、次の表のとおりです。
| 項目 | Google AI Plus | Google AI Pro | Google AI Ultra |
|---|---|---|---|
| 月額料金 | 725円(税込) | 2,900円(税込) | 14,500円〜(税込) |
| 毎月のコンピューティング単位 | 50 | 200 | 1,000 |
| Colabのアクセラレーター | 高性能 | 高性能 | プレミアム |
| バックグラウンド実行 | 記載なし | 記載なし | あり |
| Colabの実行時間 | より長い | より長い | 最長 |
| Geminiの利用枠 | 2倍 | 4倍 | 最大20倍 |
| ストレージ | 400GB | 5TB | 20TB〜 |
出典:Google Developers Blog(2026年9月22日)、窓の杜(2026年9月24日)、Google AIプラン公式ページ。
月額料金と単位数は窓の杜の報道による値で、2026年9月26日に確認しました。料金やプランの内容は変わることがあるため、最新はGoogle公式で確認してください。
表のコンピューティング単位は、Colabの有料機能を使える量を表す単位です。
Google AIプランのColab特典はいつから使える?
Google公式の発表では、特典は「Colabの提供国にいるGoogle AI契約者へ、今後数週間かけて順次」展開されます。9月26日時点では、まだ特典が届いていない人もいると考えておきましょう。
実際、9月26日に確認したGoogle AIプランの公式ページ(日本語)には、まだColabの記載がありませんでした。特典が見えなくても、慌てて別の有料契約を足す必要はありません。
数週間たっても変化がなければ、Google Colabの公式FAQや料金ページで、対象プランや提供状況を確認してみてください。
もう1つ、Google Oneの無料体験(お試し期間)中は、Colabの特典が付きません。Colabの公式FAQによると、特典の対象は有料のGoogle AIプランの契約者だけで、有料の契約が始まった時点から使えるようになります。無料体験の期間でColabの有料機能を試す、という使い方はできないので注意しましょう。
Colab Pro・Pro+を契約中の人はどうなる?
すでにColab ProやPro+を契約している人について、Googleは「サブスクリプションに変更はない」と説明しています。さらに、Google AIプランの特典は上乗せでき、Colabの有料機能をより多く使えるとしています。
一方で、窓の杜はColab独自の契約について「払い戻しなどはないようだ」と伝えています。公式に明言された内容ではないため、気になる人はGoogleのサポートで確かめると確実です。
Colab ProとGoogle AIプランの両方を契約していると、料金も二重にかかります。特典が届いたら、Colab専用の契約が今も必要か一度見直してみましょう。
Google Colabの料金プランはどれを選ぶ?目的別の目安
Google Colabの有料の選択肢は、大きく「Colab専用の契約」と「Google AIプラン」の2つです。どちらを選ぶかは、Colab以外のGoogleのサービスをどれだけ使うかで決まります。
Colab専用の契約とGoogle AIプランの違い
Colab専用の契約には、月額のColab Pro・Pro+と、必要な分だけ買う従量課金(Pay As You Go)があります。ITmedia AI+も、これらがGoogle AIプランとは別に用意されていると伝えています。
公式FAQによると、Colab Pro+はコンピューティング単位が十分に残っていれば、最大24時間の連続実行に対応します。ColabでGPUを長時間回すことが一番の目的なら、こちらも比較候補です。
有料版では、空き状況とコンピューティング単位の残りに応じて、メモリを多く積んだマシンも使えると公式FAQに書かれています。会社のチームで使う場合は、Google Cloud経由の「Colab Enterprise」も案内されています。
Colab専用の契約の料金は、ログインすると料金ページに表示されます。契約前に料金ページで最新の金額を確認してください。
目的別に向いている料金プランの早見表
| 使い方 | 向いている料金プラン | 理由 |
|---|---|---|
| Pythonの学習・AIのお試し | 無料版 | 短時間の実行なら十分。料金0円で始められる |
| ときどきGPUを使う | Google AI Plus | 月額725円で毎月50単位が付く |
| GeminiやGoogleドライブもよく使う | Google AI Pro | 毎月200単位に加え、Geminiの利用枠4倍・5TB |
| 長い学習をタブを閉じて回したい | Google AI Ultra | バックグラウンド実行とPremium GPUに対応 |
| Colabだけを長時間使いたい | Colab Pro+ | 単位が残っていれば最大24時間の連続実行 |
迷ったら、まず無料版で試し、足りなくなった理由に合わせて有料プランを選ぶのが失敗しにくい順番です。時間が足りないのか、GPUの性能が足りないのかで、向く料金プランが変わります。



すでにGeminiの有料プランを使っているなら、届いたColab特典で足りるかを先に試してから、Colab専用の契約を考えると無駄がありません。
Google Colabと自分のGPU搭載PCはどっちがいい?判断のポイント


よくある疑問:毎月料金を払うなら、GPU搭載PCを買ったほうが得なの?
Google Colabは「GPUを借りる」、自分のPCは「GPU(グラフィックボード)を持つ」選択です。どちらが合うかは使う頻度で変わるので、次の6つのポイントで比べてみましょう。
| 比較ポイント | Google Colab | 自分のGPU搭載PC |
|---|---|---|
| 始めるときの料金 | 無料から始められる | 本体価格がかかる |
| GPUの確保 | 空き状況しだい。種類も時期で変わる | いつでも自分専用で使える |
| 長時間の処理 | 無料版は最大12時間。Ultraはバックグラウンド実行 | 電源を入れている間は続けられる |
| データの置き場所 | Googleのサーバーに上げる | 手元に残せる |
| ゲームとの兼用 | できない | そのままゲームにも使える |
| 毎月かかるもの | 月額料金(有料プランの場合) | 電気代 |
自宅でAIを動かす場合の電気代は、GPUや使う時間で変わります。目安はローカルAIの電気代はいくら?で計算しています。
Google Colabが向く人
- Pythonや機械学習を学び始めたばかりの人
- GPUを使うのが月に数回程度の人
- 手元にあるのがGPUなしのノートPCだけの人
- 大きなデスクトップPCを置く場所がない人
このタイプなら、まずは無料版、足りなければGoogle AIプランの特典で十分です。PCを買い替える前に、Google Colabで「自分がどれだけGPUを使うか」を確かめておくと、PC選びで迷いにくくなります。
自分のGPU搭載PCが向く人
- 画像生成AIやローカルLLMを毎日のように動かす人
- 仕事や個人のデータを外部のサーバーに上げたくない人
- AIだけでなく、ゲームや動画編集にもPCを使いたい人
毎日のように長時間GPUを使うなら、自分のGPU搭載PCのほうが、空き状況や切断を気にせず使えます。AI用途でGeForceが選ばれやすい理由は、CUDAとは?AIにGeForceが必要な理由で解説しています。
\AI向けPCの選び方も掲載/
Google Colabの始め方と料金で損しない注意点
Google Colabは、Googleアカウントがあれば新しい登録なしで使い始められます。まずは無料版で、基本の流れを試してみましょう。
Google Colabの始め方は4ステップ
ブラウザでcolab.research.google.comを開き、普段使っているGoogleアカウントでログインします。
「ノートブックを新規作成」を選ぶと、空のノートブックが開きます。作ったノートブックは、通常はGoogleドライブに保存されます。
メニューの「ランタイム」から「ランタイムのタイプを変更」を開き、GPUを選びます。無料版では、状況によってGPUを使えないこともあります。
セルにコードを書き、左の実行ボタンを押すと、結果がすぐ下に表示されます。画面の名称は変わることがあるので、見当たらないときは近い項目を探してみてください。
料金で損しないための注意点
- 使い終わったらランタイムを止める:有料のコンピューティング単位を無駄にしないため
- 単位の残りを確認する:使い切ると、補充するまで無料版と同じ制限に戻る。足りなければ従量課金で追加できる
- 無料版は切れる前提で保存する:学習の途中経過はGoogleドライブなどへこまめに書き出す
- 二重契約を確認する:Colab ProとGoogle AIプランの特典が重なっていないか見直す
- 上げるデータに注意する:個人情報や社外秘のデータは、規約や会社のルールを確認してから



有料プランに切り替えたら、最初の1か月は単位の減り方を見ておくと、自分に合う料金プランが見えてきます。
まとめ:Google Colabの料金は使い方に合わせて選ぼう
最後に、Google Colabの料金選びで押さえておきたいポイントを振り返ります。
- 学習やお試しは無料版で十分。12時間の上限に備えてこまめに保存する
- Geminiもよく使うなら、Google AIプランのColab特典から試すと無駄がない
- 長い学習を放置で回したいなら、Ultraのバックグラウンド実行が候補
- 特典が届いたら、Colab Proとの二重契約になっていないか見直す
- GPUを毎日使うなら、自分のGPU搭載PCも本体価格と電気代で比べる
Google Colabの料金は、まず無料版で「どのくらいGPUを使うか」をつかんでから決めると失敗しにくくなります。Google AIプランのGeminiをパソコンでも使うなら、Gemini Windowsアプリの使い方もあわせてチェックしてみてください。
- Google Colabは完全に無料で使えますか?
-
公式FAQで「無料で使える」と明記されています。ただし無料版は実行が最大12時間で、GPUへのアクセスも大きく制限されています。有料ユーザーの利用が優先される点も覚えておきましょう。
- Google AI Proに入ればColab Proは不要ですか?
-
公式FAQは、Google AIプランの特典を「Colab独自の有料プランに近い特典」と説明しています。ときどきGPUを使う程度なら足りる可能性があり、長時間の連続実行が必要ならColab Pro+も比べてみてください。
- Google AIプランのColab特典はいつから使えますか?
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Googleは2026年9月22日(米国時間)に発表し、今後数週間かけて順次展開するとしています。9月26日時点ではまだ届いていない人もいるため、しばらく様子を見てください。
- コンピューティング単位とは何ですか?
-
Colabの有料機能を使える量を表す単位です。窓の杜によると、Google AIプランでは毎月Plusに50、Proに200、Ultraに1,000単位が付きます。何時間分になるかは料金ページで確認してください。
- ゲーミングPCを持っていればGoogle Colabは不要ですか?
-
GPU搭載のゲーミングPCがあれば、手元で動かせるAIは多くあります。ただし、手元のGPUでは重い処理を有料プランのより強力なGPUで試したいときや、PCを長時間ふさぎたくないときはGoogle Colabが便利です。用途に応じて使い分けるのがおすすめです。
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