Radeon RX 7000シリーズをお使いのゲーマーの皆さん、うれしいニュースです。AMDが2026年6月22日に公開したドライバー「AMD Software: Adrenalin Edition 26.6.2」で、Radeon RX 7000シリーズへの「FSR 4.1(FidelityFX Super Resolution 4.1)」の正式対応がついに実現しました(PC Watch・インプレス報告)。
FSR 4.1はAMDが開発した最新のAIアップスケーリング技術(=ゲーム映像をAIで高画質に引き上げる技術)で、これまで最新のRadeon RX 9000シリーズ(RDNA 4世代)にしか対応していませんでした。それが今回のドライバー更新で、既存のRX 7000シリーズでも300本以上のゲームで今すぐ利用できるようになりました。特別な設定作業は不要で、ドライバーを更新するだけで使えるお手軽なアップデートです。
「FSRって名前は聞いたことあるけどよく分からない」「自分のPCで使えるの?」「何がどう変わるの?」——そんな疑問を持つ方も多いはず。この記事では、FSR 4.1の仕組みから更新手順、知っておきたい制限点まで、初心者の方にも分かりやすく解説します。
- FSR 4.1とは何か?AIで画質が変わる仕組みをやさしく解説
- FSR 3.1との違い——「同じ速さでより良い画質」が実現するしくみ
- Radeon RX 7000でFSR 4.1を使うためのドライバー更新手順
- フレーム生成が使えないなど、知っておくべき制限と今後の対応予定
FSR 4.1(FidelityFX Super Resolution 4.1)とは?AIで映像を「再構築」する技術
FSR(FidelityFX Super Resolution)とは、AMDが開発したアップスケーリング技術のことです。アップスケーリングとは「低い解像度で処理した映像をAIや特殊な計算式で高解像度に引き上げる技術」。これにより、ゲームのグラフィック処理の負荷を抑えながら、画面上の見た目は高画質に保つことができます。
具体的なイメージをつかんでもらうと——たとえばゲームを1080p(フルHD)で描画しながら、FSRが映像を処理して最終的に4K相当として画面に表示してくれる、という感じです。PC本体の処理負荷を下げつつ、見た目は4Kゲームに近い画質に見せてくれる。「今のパソコンでもっときれいにゲームを楽しみたい」という方にぴったりの技術です。
FSRはバージョンを重ねるたびに大きく進化してきました。初期の「FSR 1.0」はシンプルなアルゴリズム(計算式)処理でしたが、FSR 4.1ではニューラルネットワーク(=AIの一種)を使った映像の再構築を採用。AIがゲームの映像を「この場面ではこのディテールがあるはず」と推論・補完することで、細部の再現精度が格段に向上しています。
よくある疑問:AIが動くってことは、処理が重くなってゲームが遅くなったりしない?
気になる処理負荷の問題について正直にお伝えします。FSR 4.1はAI処理が加わる分、同じプリセット(品質設定)で比べると従来のFSR 3.1よりも若干フレームレートが下がります。具体的には、4K解像度でRX 7900 XTXを使った環境で10〜15%程度のフレームレート低下が報告されています(ゲーミングPC専門メディア・GazLogの検証)。RX 7800 XTやRX 7600といったミドルレンジ環境では、WQHD・フルHD解像度で7〜9%程度の低下とのことです。
ただし、これは「同じプリセット同士で比べた場合」の話です。プリセットの選び方を変えることで、むしろ「前より速くてきれい」という使い方が可能になります。次のセクションで詳しく解説します。
何が変わる?FSR 3.1との画質・速度を比べてみよう

ここが大事なポイント!「同じプリセットで比べる」のではなく、「同じ画質になるよう比べる」と、FSR 4.1の本当のメリットが見えてきます。
FSR 4.1の最大のメリットは「同じフレームレートで、より良い画質が出る」という点です。裏を返せば「同じ画質なら、より高いフレームレートで動かせる」ともいえます。これがFSR 3.1→4.1での本質的な進化です。
下の比較表をご覧ください。FSR 3.1の「Quality(高画質重視)」プリセットと、FSR 4.1の「Balanced(バランス重視)」プリセットを比べると、FSR 4.1 Balancedはほぼ同じフレームレートでFSR 3.1 Quality以上の画質を実現することが分かります。
| プリセット | FSR 3.1(従来) | FSR 4.1(新) |
|---|---|---|
| Quality(高画質優先) | 従来の基準画質 | さらに鮮明・高画質 |
| Balanced(バランス) | — | FSR 3.1 Quality以上の画質・ほぼ同フレームレート |
| Performance(速度優先) | — | FSR 3.1 Qualityに迫る画質・より高フレームレート |
つまり、今まで「Quality」プリセットで遊んでいた方が「Balanced」に変えると、画質を保ちながらフレームレートに余裕が生まれる可能性があります。60fps安定を目指している方や、重たいシーンでカクつきが気になっていた方には特にうれしい変化です。
画質改善が特に感じられる場面は次の通りです。
- 遠景の建物・木・テクスチャ(質感)——以前はにじんで見えた部分がくっきり描写される
- 動きの速いシーンでのゴースト(残像感)——AIが映像の動きを学習・予測するため残像が減少
- 暗いシーンの輪郭のちらつき——ノイズが低減し、落ち着いた安定した映像に
なお、RX 7000シリーズ向けのFSR 4.1は「INT8」という演算方式を使ったAIモデルで動作します。最新のRX 9000シリーズ(RDNA 4世代)が採用する「FP8」方式とは処理命令の種類が異なりますが、複数の専門メディアによる比較検証では、実際の画質はほぼ区別がつかないレベルに達していると報告されています(GazLog・TechPowerUpより)。
対応GPUと対応ゲームをチェック——300本以上で今すぐ使える
よくある疑問:自分のGPUは対応してるの?どんなゲームで使えるか早く知りたい!
今回のドライバーアップデート(AMD Software: Adrenalin Edition 26.6.2)でFSR 4.1に対応したのは、Radeon RX 7000シリーズ(RDNA 3世代)全般です。デスクトップPC向けの主な対応GPUは以下の通りです。
| 対応GPU | アーキテクチャ | おすすめ用途の目安 |
|---|---|---|
| Radeon RX 7900 XTX / 7900 XT | RDNA 3 | 4K〜高解像度ゲーム |
| Radeon RX 7800 XT | RDNA 3 | WQHD〜4Kゲーム |
| Radeon RX 7700 XT | RDNA 3 | フルHD〜WQHDゲーム |
| Radeon RX 7600 XT / 7600 | RDNA 3 | フルHDゲーム |
| Radeon RX 7500 XT | RDNA 3 | フルHD・軽量ゲーム向け |
ノートPC向けのモバイルGPU・APU(=統合グラフィックスを含むモバイル向けチップ)についても、RDNA 3世代は近日中に対応予定とAMDが発表しています(2026年7月時点の情報)。外出先でゲームを楽しむ方にも朗報となりそうです。
対応ゲームは300本以上と非常に充実しており、2026年6月時点で確認されているタイトルには、「Assassin’s Creed Black Flag Resynced(アサシン クリード ブラック フラッグ RE:シンクロ)」や「DOOM: The Dark Ages」など話題の最新タイトルも含まれます(PC Watch・2026年6月22日付)。AMDは今後もFSR 4.1対応ゲームを順次拡充する方針を示しており、ラインナップはさらに広がっていく予定です。
自分のゲームがFSR 4.1に対応しているかは、AMD公式ページ(amd.com)の「FSR対応ゲーム一覧」で確認できます。対応タイトルは随時追加されているので、気になるゲームがある方はぜひチェックしてみてください。
FSR 4.1を有効にする手順——ドライバー更新だけで完了
FSR 4.1を実際に使うために必要な操作は、ドライバーを「AMD Software: Adrenalin Edition 26.6.2」以降に更新するだけです。追加ソフトのインストールや特別なファイル操作は不要で、手順はとてもシンプルです。PC操作に不慣れな方でも安心して進められます。
- ステップ1:AMD公式サポートページからドライバーをダウンロード AMD公式サイト(amd.com/ja/support)にアクセスし、お使いのGPUモデルに対応したドライバー(Adrenalin Edition 26.6.2以降)をダウンロードします。
- ステップ2:インストーラーを実行してドライバーを更新 ダウンロードしたファイルを実行し、画面の案内に従ってインストールします。途中でPCの再起動を求められることがあります。
- ステップ3:ゲーム内の設定でFSR 4.1を選択 各ゲームのグラフィック設定を開き、「アップスケーリング」または「AMD FSR」の項目からFSR 4.1を選択します。プリセットはまず「Balanced(バランス)」から試してみましょう。
すでに「AMD Software: Adrenalin Edition」アプリをインストール済みであれば、アプリを起動して「更新を確認する」ボタンを押すだけで最新ドライバーへの更新通知が表示されます。インターネット接続さえあれば、アプリが自動でダウンロードとインストールを案内してくれるので、この方法が最も手軽でおすすめです。
ゲーム内でのFSR 4.1有効化は、各ゲームのグラフィック設定画面から行います。「アップスケーリング」「スーパーサンプリング」「AMD FSR」などの項目を探し、バージョンとプリセットを選択するだけです。多くのゲームでは「Quality / Balanced / Performance / Ultra Performance」の4段階から選べます。まずはBalancedで試してみて、画質に不満を感じたらQualityへ、フレームレートをもっと上げたいならPerformanceへと調整するのがおすすめの進め方です。



ドライバーを更新するだけで最新のAIアップスケーリングが使えるのはうれしいですね。難しい操作はなく、ゲーム内の設定も数クリックで完了するので、初めての方でも気軽に試せますよ!
ドライバーの更新前は、起動中のゲームやアプリを必ず終了させてから作業してください。更新中にPCを強制終了するとドライバーが正しくインストールされない場合があります。作業中のデータは事前に保存しておくと安心です。
知っておきたい制限事項——フレーム生成はRX 9000専用のまま
FSR 4.1のRX 7000対応は喜ばしいアップデートですが、いくつか知っておくべき制限があります。事前に把握しておくと「思っていたのと違った」となる場面を避けられますよ。
最も重要なポイントは、「MLフレーム生成(AIフレーム生成)」はRX 9000シリーズ(RDNA 4世代)専用のまま、RX 7000では引き続き使えないという点です。
「MLフレーム生成」とは、AIがゲームの映像フレームとフレームの「間」を自動生成することで、見た目のフレームレートを大幅に引き上げる機能です(NVIDIAの「DLSS Frame Generation」と同じ発想の技術です)。たとえばゲームが実際には60fpsで動いていても、フレーム生成が働くと画面上では120fps近い映像になる——というイメージ。今回のアップデートでRX 7000に解放されたのは「AIアップスケーリング(FSR 4.1)」のみで、このフレーム生成機能だけはRX 9000以降の限定機能のままです。
また、ひとつ前の世代にあたるRadeon RX 6000シリーズ(RDNA 2世代:RX 6900 XTなど)については、2026年7月時点ではFSR 4.1は未対応です。複数の海外メディアが報告しているところによると、AMDはRX 6000シリーズへの将来的な対応も計画しているとされていますが、具体的な時期や詳細については正式な発表がまだありません。最新情報はAMD公式サイトでご確認ください。
よくある疑問:「RX 6000ユーザーはまだ使えないの?残念ですね…」というお気持ち、よく分かります。AMDが今後の対応を進めているとされているので、AMD公式サイトで最新情報をチェックしつつ、今は最新ドライバーに更新しておきましょう。
なお、FSR 4.1はAMD専用技術というわけではなく、NVIDIAのGeForceやIntelのArcを搭載したPCでも一部のゲームで利用できる場合があります(ゲーム開発側の実装次第)。ただし、RX 7000向けに最適化されたINT8モデルほどの画質向上は期待しにくいため、GeForceユーザーにはNVIDIA独自の「DLSS 4」の方が有利な場面が多いです。
まとめ
Radeon RX 7000シリーズへのFSR 4.1対応は、ドライバーを更新するだけで今すぐ体験できる、既存ユーザーにとって非常に嬉しいアップデートです。AIベースのアップスケーリングにより画質が大幅に向上し、プリセットの選び方次第ではフレームレートとの両立も実現できます。
- AMDが2026年6月22日にAdrenalin Edition 26.6.2を公開し、RX 7000シリーズへのFSR 4.1正式対応を実現(PC Watch報告)
- AIアップスケーリングで画質が大幅向上。FSR 4.1 Balancedはほぼ同じフレームレートでFSR 3.1 Quality以上の画質を実現
- 対応ゲームは300本以上。Assassin’s Creed Black Flag Resyncedなど最新タイトルも含む
- MLフレーム生成はRDNA 4(RX 9000)専用のまま。RX 6000への対応は計画段階(正式な時期は未発表)
今回の記事を読んで「そろそろGPUをアップグレードして、FSR 4.1の全機能をフルに活用したい!」と感じた方は、ドスパラのゲーミングPCラインナップもぜひチェックしてみてください。最新のRDNA 4(RX 9000シリーズ)搭載モデルなら、MLフレーム生成を含むFSR 4.1のすべての機能をフルに活用できます。
\最新GPU搭載モデルで快適ゲーミングを!/
- FSR 4.1はNVIDIAのGeForceでも使えますか?
-
一部のゲームではNVIDIAのGeForceやIntelのArcでもFSR 4.1を利用できます。ただし、AMD RX 7000向けに最適化されたINT8モデルほどの画質向上は期待しにくく、GeForceユーザーにはNVIDIA独自の「DLSS 4」の方が有利な場合が多いです。FSRとDLSSの両方に対応しているゲームなら、実際に試して比較してみるのが一番です。
- ドライバーを更新するとゲームの設定はリセットされますか?
-
通常、ゲームの内部グラフィック設定(解像度・画質プリセットなど)はドライバー更新によってリセットされません。ただし、AMD Adrenalinアプリ内のゲーム別プロファイル設定が更新後に変わる場合があります。心配な方は更新前にスクリーンショットで設定を控えておくと安心です。
- RX 6000シリーズはFSR 4.1に対応しますか?
-
2026年7月時点では未対応です。AMDは将来的な対応を計画しているとされていますが、具体的な時期は正式には発表されていません。最新情報はAMD公式サイト(amd.com)でご確認ください。それまでの間は従来のFSR 3.1を引き続き利用できます。
- FSR 4.1のプリセットはどれを選べばいいですか?
-
まずは「Balanced(バランス)」から試してみましょう。旧バージョンのFSR 3.1 Qualityと同等以上の画質を、より高いフレームレートで楽しめる可能性があります。画質を最優先したい場合は「Quality」、フレームレートをとにかく上げたい場合は「Performance」が参考になる選択肢です。自分の環境と好みに合わせて調整してみてください。









