クラウドゲーミングの「GeForce NOW」がFirefoxに対応しました。ゲーミングPCを買うか迷っている方ほど、「ブラウザだけでPCゲームが動くなら、高いPCは要らないのでは?」と気になる話題ですよね。
NVIDIAは2026年8月20日付の公式ブログで、GeForce NOWがFirefoxに対応したと発表しました。これまでのChrome・Edge・Operaに、Firefoxが加わった形です。
ただし、対応したのはWindows版のFirefoxだけで、必要な回線の条件はこれまでと変わりません。この記事では、今回何が変わったのかと、クラウドで足りる人・自分のゲーミングPCが要る人の境目を、公式情報をもとに整理します。
Firefoxを最新版にしてplay.geforcenow.comを開けば、専用アプリなしでPCゲームが遊べます。ただし対応はWindows版のFirefoxのみで、安定した回線が前提です。
- Firefox対応はWindowsのブラウザのみ。macOS版Firefoxは対象外(NVIDIA公式のシステム要件を2026年8月23日に確認)
- 画質はUltimateメンバーで最大1440p/120fps。必要な下り速度は15〜65Mbps
- データセンターまでの遅延が80ms未満であることが条件。有線か5GHz帯のWi-Fiが安心
- 対応タイトルの範囲・オフライン不可という制約は変わらず、遊び方しだいでは自分のPCが必要
GeForce NOWのFirefox対応とは?まず結論から
クラウドゲーミングとは、ゲームの重い処理をインターネット上のサーバー側で行い、手元の端末には映像と音だけを届けて遊ぶ仕組みです。手元の機械は、映像を映すことと操作を送り返すことだけを担当します。
GeForce NOWは、これをNVIDIAが運営しているサービスです。処理はNVIDIA側のデータセンターにあるRTX搭載マシンが担当するため、高性能なグラフィックボードが載っていない薄型ノートPCでも画面が動きます。
今回のニュースは、その入り口にFirefoxが加わったというものです。NVIDIA公式ブログ(2026年8月20日)は、最新版のFirefoxを入れて play.geforcenow.com を開けば遊べると説明しています。国内でもPC Watchが8月21日に報じました。
Mozilla公式ブログ(2026年8月18日)にも「ハードのアップグレードも不要で、2,000本以上のPCゲームが遊べる」「Ultimateメンバーは最大1440p/120fps」と記載があります。
遊べるのは、Steam・Epic Games Store・GOG・Xbox PC Game Pass・Ubisoft Connectのライブラリにある対応タイトルです。ゲームを買い直すのではなく、すでに持っているアカウントを連携して遊ぶ形になります。
日本では今どこが提供している?
「前に終わらなかった?」と記憶している方もいるはずです。Game Watchの報道によると、「GeForce NOW Powered by SoftBank」は2024年3月29日で終了し、同じ2024年春からNVIDIAが日本で直接提供する形に切り替わりました。

終わったのは携帯キャリア経由の窓口で、サービス自体は続いています。申し込み先が変わった、と考えると分かりやすいです。
グラボなしのPCでどこまで遊べるか気になる方は、グラボなしでゲームはできる?もあわせて読むと、手元で動く範囲とクラウドに任せる範囲を分けて考えやすくなります。
何が変わって、何は変わらないのか


ニュースは大きく見えますが、変わったのは「入り口の選択肢」だけです。整理すると次のようになります。
| 変わったこと | 変わらないこと |
|---|---|
| Windows版Firefoxが対応ブラウザに加わった | 必要な回線速度と遅延の条件 |
| Firefox派がブラウザを使い分けずに済む | 遊べるタイトルは対応リストの範囲内 |
| 専用アプリを入れずに始められる選択肢が増えた | 最大1440p/120fpsという画質の上限 |
| 普段の拡張機能やブックマークのまま遊べる | オフラインでは遊べない点 |
つまり、Firefox派が「このためだけにChromeを開く」手間から解放されたのが実質的な効果です。すでにChromeで遊べていた人の体験が良くなるわけではありません。
よくある疑問:MacのFirefoxでも遊べるようになったの?
NVIDIA公式のシステム要件(2026年8月23日確認)を見ると、macOSの対応ブラウザ欄にFirefoxの記載はありません。Macで遊ぶ場合は、これまでどおりChrome・Safari・Opera GXのいずれかを使うことになります。
必要なバージョンは、公式要件が「Firefox 153.0.1以降」、窓の杜は「Firefox 154」で対応と報じています。細かい版数を追うより、Firefoxを最新の状態にしておけば大丈夫と考えれば十分です。
画質の上限が最大120fpsである点もそのままです。手元のPCで高フレームレートを狙う場合との違いは、144fpsを出すには何が必要?のパーツ側の条件と比べると分かりやすくなります。
対応ブラウザと必要バージョン|Firefoxで遊ぶ手順
NVIDIA公式のシステム要件ページに記載された、ブラウザで遊ぶ場合の条件です(2026年8月23日確認)。OSによって使えるブラウザが違う点に注意してください。
| OS | 対応ブラウザと必要バージョン |
|---|---|
| Windows | Chrome 77.x以降/Edge 91.xx以降/Firefox 153.0.1以降/Opera GX 117.x以降 |
| macOS | Chrome 77.x以降/Safari 16.4以降/Opera GX 117.x以降(Firefoxの記載なし) |
ブラウザ以外の入り口もあります。公式のシステム要件ページには、Windows・macOS・ChromeOS・Linux、Android/iOSのスマホとタブレット、Steam DeckやROG Allyなどの携帯型ゲーム機、LG・Samsungのスマートテレビ、Fire TVが対応機器として挙げられています。
Firefoxで遊び始めるまでの流れは、次の5ステップです。
Firefoxのメニューから更新を確認します。古いままだと対応外になる可能性があります。
Firefoxのアドレス欄にこのURLを入力します。専用アプリのインストールは不要です。
NVIDIAのアカウントを作るか、持っていればログインします。まずは無料プランから試せます。
Steam・Epic Games Store・GOG・Xbox PC Game Pass・Ubisoft Connectのうち、自分が使っているものを連携します。
対応しているゲームを選ぶと、そのままブラウザ上で起動します。ダウンロードの待ち時間はありません。
必要な回線速度は?画質別の目安と遅延の条件


クラウドゲーミングで一番大事なのは、PCの性能ではなく回線です。NVIDIA公式のシステム要件(2026年8月23日確認)には、画質ごとの目安が示されています。
| 画質 | 必要な下り速度の目安 |
|---|---|
| HD(1280×720)60fps | 15Mbps |
| フルHD(1920×1080)60fps | 25Mbps |
| QHD(2560×1440)120fps | 35Mbps |
| 4K(3840×2160)120fps | 45Mbps |
| 5K(5120×2880)120fps | 65Mbps |
Mbps(=回線速度の単位で、数字が大きいほど多くのデータを流せる)で見ると、フルHDなら25Mbpsが目安です。光回線なら多くの家庭で足りる水準ですが、時間帯や住環境で実際の速度は変わります。
速度と同じくらい大切なのが遅延です。公式のシステム要件では、NVIDIAのデータセンターまでのネットワーク遅延が80ms未満であることが条件として示されています。遅延(=操作してから画面に反映されるまでのわずかな時間差)が大きいと、狙って撃つ系のゲームでは違和感が出やすくなります。
NVIDIAは接続方法として、有線のイーサネット接続か5GHz帯のWi-Fiを推奨しています。同じ家の中でも、ルーターから遠い部屋の2.4GHz帯だけは避けたほうが無難です。



体感の快適さは回線環境で大きく変わります。数値だけで決めず、まずは無料プランで自分の家の回線を試すのが確実です。
クラウドで足りる人・ゲーミングPCを買ったほうがいい人


料金についても触れておきます。ASCII.jpが2026年1月に掲載したプラン比較では、無料プランは1080p/60fpsで1セッション1時間、Performanceが月1,790円、Ultimateが月3,580円と紹介されていました。
ただしこれは2026年1月時点の金額です。料金やプランの条件は改定されることがあるため、申し込む前に公式サイトで最新の内容を確認してください。プレイ時間の条件もプランごとに異なります。
| クラウドのメリット | クラウドのデメリット |
|---|---|
| 高性能なPCがなくても始められる | 回線の速度と混雑に左右される |
| ダウンロードやインストールの待ち時間がない | 遊べるのは対応タイトルの範囲内 |
| スマホ・タブレット・テレビでも遊べる | オフラインでは遊べない |
| 本体の買い替えを気にしなくていい | わずかな遅延が残り、MODなどの自由度は低い |
クラウドで足りる人
- 回線が安定している(光回線+有線、または5GHz帯のWi-Fi)
- 遊びたいタイトルが対応リストに入っている
- プレイ時間が週に数時間程度で、遊ぶ日にムラがある
- ノートPCやタブレットなど、持ち歩く端末で遊びたい
自分のゲーミングPCが要る人
- 遊びたいタイトルが対応していない、またはMODを入れて遊びたい
- 毎日長時間遊ぶ。競技性の高いゲームで一瞬の反応を詰めたい
- ゲーム配信や動画編集、生成AIなど、ゲーム以外にもPCの性能を使う
- 回線が不安定、または外出先の通信環境が読めない
回線環境を確かめないまま有料プランに申し込むと、画質を落としても安定しない可能性があります。まず無料プランで自宅の回線を試してから検討してください。
長期のコストは、月額を払い続けるクラウドと初期費用のかかる本体購入で単純比較しにくく、何年遊ぶつもりかで答えが変わります。まずはゲーミングPCの予算相場で本体側の相場感をつかんでおくと判断しやすくなります。
なお、PCパーツの価格は動きが大きい時期が続いています。買うタイミングを迷う方はPCパーツ値上がりはいつまで続く?も、待つか買うかの判断材料になります。
\構成のカスタマイズも自由自在/
まとめ
今回のニュースは「入り口が増えた」話であって、クラウドゲーミングの中身が変わったわけではありません。正しく小さく評価しておくほうが、判断を誤らずに済みます。
- GeForce NOWがWindows版Firefoxに対応。Chrome・Edge・Operaに続く4つ目の入り口
- Firefoxを最新版にして play.geforcenow.com を開くだけ。専用アプリは不要
- macOS版Firefoxは対象外。Macの方はChrome・Safari・Opera GXを使う
- 必要な下り速度はフルHD 60fpsで25Mbps。遅延は80ms未満が条件
- 対応タイトル・オフライン不可という制約は変わらず、遊び方しだいでは自分のPCが有利
次にやることは単純です。まず無料プランで自分の回線を試し、遊びたいタイトルが対応しているかを確認する。満足できるならクラウドで十分ですし、物足りなければ本体の購入を検討する、という順番が無駄になりません。



料金や対応ブラウザは変わることがあります。この記事の数値は2026年8月23日時点のものなので、申し込む前に公式サイトで確認してください。
- 無料プランでもFirefoxで遊べますか?
-
NVIDIAは、最新版のFirefoxで play.geforcenow.com を開けば遊べると案内しています。無料プランには画質やセッション時間の条件があり、内容は改定されることもあるため、最新は公式サイトで確認してください。
- MacのFirefoxでも使えますか?
-
2026年8月23日時点のNVIDIA公式システム要件では、macOSの対応ブラウザはChrome・Safari・Opera GXで、Firefoxの記載はありません。今回の対応はWindowsのブラウザ向けと案内されています。
- ブラウザ版とアプリ版では何が違いますか?
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ブラウザ版はインストール不要で、URLを開くだけで始められるのが利点です。必要な回線速度や遅延の条件、遊べるタイトルの範囲は同じ仕組みの上で動いているため、まず試す用途にはブラウザ版が手軽です。
- 昔のソフトバンク版とは別物ですか?
-
「GeForce NOW Powered by SoftBank」は2024年3月29日に終了したと報じられており、同じ2024年春からNVIDIAが日本で直接提供しています。申し込み先が変わったと考えると分かりやすいです。
- 回線が遅いとどうなりますか?
-
画質が落ちたり、映像が乱れたり、操作の反応が遅れたりしやすくなります。公式は有線接続か5GHz帯のWi-Fiを推奨しているので、まず接続方法の見直しが先です。体感は環境差が大きいため、無料プランで試してから判断してください。
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