Mistral Large 4とは?料金・日本語・PCで動くかを解説

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Mistral Large 4とは?料金・日本語・PCで動くかを解説

Mistral Large 4は、2026年10月6日に発表されたMistral AIの大型AIモデルです。料金・日本語・PCで動くかを整理します。

愛称は「Le Chonk」で、総パラメータは約1.05兆。発表時点では公開プレビューの段階です。内容は2026年10月7日時点で、公式ブログとドキュメントなどで確認しました。

この記事の結論
  • Mistral Large 4は総パラメータ約1.05兆のMoEモデルで、現在は公開プレビュー
  • Mistral Large 4のAPI価格は100万トークンあたり入力0.68ドル・出力2.09ドル。無料利用は未確認
  • 日本語は公式に明記なし。使い心地は自分の文章で試して判断
  • 重みの公開は10月末の予定。ライセンスは未発表
  • 自分のPCでは非現実的。4ビットでも重みだけで約525GB(筆者の試算)
目次

Mistral Large 4とは?Le Chonkの発表内容

Mistral Large 4のMoEのイメージ図:多数の専門家ブロックのうち一部だけが動く

Mistral Large 4は、Mistral AIが2026年10月6日に発表した大規模言語モデルです。愛称は「Le Chonk」で、テキストに加えて画像も入力できます。

提供形態は公開プレビューです。Mistral Large 4は、公式の「Mistral Studio」でプレビュー版のAPIを試せますが、モデルの重みは発表時点で未公開で、10月末の公開が予定されています。

ひとことで言うと、Mistral Large 4は「APIで使う分には手軽、自分のPCで動かすのは別世界」のモデルです。

Mistral Large 4の発表された主な仕様

公式ブログとドキュメントで確認できた、Mistral Large 4の仕様を表にまとめました。

項目内容
総パラメータ約1.05兆
1トークンあたりに動く量約490億(埋め込み・出力層を含めると約520億)
構造MoE(専門家混合)
入力テキストと画像(視覚エンコーダは約16億パラメータ)
コンテキスト長100万トークン
言語学習データに160以上の言語を含む(日本語の明記は確認できず)
提供状況公開プレビュー(重みは10月末の予定)

動く量は、ブログでは約490億、ドキュメントでは約520億です。後者は埋め込みと出力層を含む数え方で、どちらも同じモデルの数字です。

総パラメータ約1.05兆と実働約490億の違い

MoE(専門家混合)は、モデルの中に多数の「専門家」ブロックを持ち、入力ごとに一部だけを動かす仕組みです。Mistral Large 4は全部で約1.05兆ありますが、1トークンの処理で動くのは約490億です。

動く量は全体の約5%(筆者の試算)なので、計算量は抑えられます。ただし、どの専門家が呼ばれるかは入力ごとに変わるため、重みは全部メモリに載せておくのが基本です。

仕組みをもっと知りたい方は、MoE(専門家混合)の解説記事も参考にしてください。

よくある疑問:「1.05兆」と「490億」のどちらがモデルの大きさですか?

置く場所(メモリ)に響くのは約1.05兆、1回の計算の重さに響くのは約490億です。PCで動かせるかを考えるときは、前者を見ます。

1兆の中身は、専門家の巨大な集まりです。毎回呼ばれるのはごく一部でも、全員分の席は用意しておく必要があります。

Mistral Large 4でできること・性能の発表値

以下の数字はすべてMistralの自社発表で、第三者による再現は確認できていません。暫定値として、目安にとどめて読んでください。

Mistral Large 4のコーディングとエージェントの発表値

公式ブログで示された、Mistral Large 4の主な数字は次のとおりです。

ベンチマーク何を測るかMistral Large 4の発表値(自社発表・暫定)
DeepSWE v1.1ソフトウェア開発61.7%
SWE-Atlas-QnAコードベースの理解59.4%
AutomationBenchアプリをまたぐ業務の自動化59.9%
Surge AIの人手評価コーディング品質(5点満点)5モデル中2位(3.74点・プレビュー版)

Surge AIの人手評価では、Opus 5が4.22点で1位、Mistral Large 4は3.74点で2位とされています。首位ではなく2位で、Opus 5には届いていません。5モデルの比較で、評価対象はプレビュー版です。

画像入力・100万トークン・サイバーセキュリティ

Mistral Large 4は、約16億パラメータの視覚エンコーダで画像を読み取ります。100万トークンのコンテキストとは、一度に扱える長さが約100万トークンという意味で、長い資料やコードをまとめて渡せます。

ただし、日本語の文書や図表をどこまで正確に読めるかは別問題です。公式の発表値からは、日本語での精度は判断できません。

サイバーセキュリティの性能では、公式がArtificial Analysis Cyber Index(実在のソフトの欠陥を見つけて直す力を測る第三者評価)で世界の上位5モデルに入ると説明しています。

重みの公開までの間は、サイバーセキュリティ分野の専門家や審査済みのパートナー、国の機関が、モデレーションを減らしサイバー能力を拡張した同じモデルでレッドチーム検証をしているとされています。

Mistral Large 4は無料?APIの料金と使える場所

Mistral Large 4を使う3つのルート1公式API(確認できた)公式APIで試せる(公開プレビュー)出典:公式ブログ2チャットアプリ(未確認)対応の有無は公式ページで確認できず3自分のPC(公開待ち)重みは10月末の予定ライセンスは未発表大容量メモリが必要10月7日時点の確認結果。最新は公式で確認を

Mistral Large 4を使う入口は、大きく3つあります。確認できたのは公式APIだけで、チャットアプリでの対応は未確認、自分のPCで動かすのは重みの公開待ちです。

Mistral Large 4のAPI料金と使ったときの目安

Mistral Large 4のAPI料金は、公式ドキュメントの表示と公式ブログで数字が異なります。単位はいずれも100万トークンあたりです。

区分入力キャッシュ入力出力
公式ドキュメントの表示価格0.68ドル0.07ドル2.09ドル
打ち消し線で示された元の価格1.36ドル0.14ドル4.18ドル

ドキュメントでは元の価格に打ち消し線が引かれ、下げた価格が表示されています。割引がいつまで続くかは記載がありません。料金は2026年10月7日時点の表示で、最新は公式で確認を。

たとえば入力10万トークン・出力2万トークンの依頼は、表示価格で約0.11ドル、元の価格で約0.22ドルです(筆者の試算。キャッシュ入力は使わない場合)。

トークンの意味と料金の関係は、AIのトークンと料金の解説記事で説明しています。

Mistral Large 4の無料枠・チャットアプリでの対応

Mistralの料金ページにはFree・Pro・Team・Enterpriseのプランがあり、Freeプランでは「Mistral Studio」にもアクセスできると書かれています。

ただし、Mistral Large 4がどのプランで使えるか、無料枠で試せるかは、確認できた範囲では記載がありませんでした。

そのため、「無料で使える」と言い切ることはできません。APIは従量課金なので、試すなら予算の上限を決めてから始めましょう。

よくある疑問:ChatGPTのようなチャットアプリで、今すぐ使えますか?

公式ページで対応は確認できませんでした。チャットアプリのモデル選択画面に表示されるかどうかで確かめてください。

Mistral Large 4は日本語に対応?重み公開とライセンス

Mistral Large 4の日本語対応は公式に明記なし

公式ブログは、学習データのかなりの部分が多言語で、160以上の言語にわたり、EUの公用語をすべて含むと説明しています。ただし、日本語が名指しされているかは確認できませんでした。

名指しされていなくても、日本語の文章を扱える可能性はあります。ただ、品質の公式な保証はないので、敬語の言い換えや長文の要約など、普段の用途で数回試して判断しましょう。

Mistral Large 4のオープンウェイトは自由に使えるとは限らない

Mistralは、重みを10月末に公開すると説明しています。Hugging Faceのモデルページでは10月31日が目安で、報道には10月27日とするものもあり、日付はまだ流動的です。

オープンウェイトとは、重みのファイルを公開してダウンロードできるようにすることです。ただし、ライセンスは発表時点で未発表で、商用利用や再配布が自由かどうかは分かりません。

Mistral Large 4の重みが公開されたら、ライセンス文書で商用利用や再配布の条件を確認してから使いましょう。

Mistral Large 4は自分のPCで動く?必要メモリを試算

Mistral Large 4の重みを載せるのに必要なメモリ(試算)DGX Spark(128GBの統一メモリ)128GB4ビット約525GB(Sparkの4倍超)8ビット約1.05TB16ビット約2.1TB4ビット・8ビット・16ビットは、重みを何ビットで保存するか(筆者の試算)

結論から言うと、Mistral Large 4を一般的な家庭用PCで動かすのは非現実的です。4ビットに圧縮しても、重みだけで約525GBが必要です。

Mistral Large 4に必要なメモリの試算表

精度1パラメータあたり重みのサイズ(筆者の試算)
16ビット2バイト約2.1TB
8ビット1バイト約1.05TB
4ビット0.5バイト約525GB

総パラメータ約1.05兆に、1個あたりのバイト数をかけた試算です。KVキャッシュなどの作業用メモリは含まないので、実際の必要量はこれより増えます。

NVIDIAのDGX Sparkは、128GBの統一メモリで最大約2000億パラメータまで扱えるとされています。Mistral Large 4を4ビットにした約525GB(筆者の試算)は、128GBの4倍超で、1台には載りません。

DGX Sparkについては、DGX Spark 64GB版の解説記事も参考になります。

525GBは、一般的なPCに積めるメモリ量をはるかに超えます(筆者の試算)。このモデルは「動かす」より「APIで使う」ものと割り切るのが現実的です。

Mistral Large 4が動かなくても、家庭用PCで試すなら

Mistral Large 4の重みが公開されても、手元で動かす現実的な選択肢は、小型のオープンモデルです。入口としては、LM StudioとOllamaの違いの記事が役立ちます。

ローカルAI向けにGPU搭載PCを選ぶなら、GPU専用メモリ(VRAM)の容量を最優先で見ましょう。

\AI時代の相棒探し/

Mistral Large 4のまとめ

Mistral Large 4の要点を振り返ります。

この記事のまとめ
  • Mistral Large 4は総パラメータ約1.05兆のMoEで、公式APIで試せる公開プレビュー
  • 性能の数字はMistralの自社発表で暫定。人手評価では2位
  • 無料で使えるかと日本語対応は、公式に明記が確認できていない
  • 重みは10月末公開の予定。ライセンスの発表を待ってから判断する
  • 一般的な自分のPCでは動かせない。使うならAPI、試すなら小型モデルから

まずはAPIを少額で試し、日本語の出来を自分の文章で確かめましょう。重みやライセンスの情報は更新されるので、最新は公式で確認を。

Mistral Large 4のよくある質問

Mistral Large 4は無料で使える?

無料で使えるかは、公式ページでは確認できませんでした。APIは従量課金で、公式ドキュメントの表示価格は100万トークンあたり入力0.68ドル、出力2.09ドルです。

Mistral Large 4は日本語に対応している?

公式は160以上の言語にわたる学習データを使ったと説明していますが、日本語は名指しされていません。実際の品質は、自分の文章で試して確かめてください。

Mistral Large 4は自分のPCで動かせる?

一般的な家庭用PCでは難しいです。4ビットでも重みだけで約525GBが必要で、128GBのDGX Sparkにも載りません(筆者の試算)。

Mistral Large 4の重みはいつ公開される?

Mistralは10月末の公開を予定しています。ライセンスは未発表なので、商用利用の可否は公開後に確認が必要です。

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この記事を書いた人

PCコンパス編集部です!

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