Samsung 990 SSDの国内販売が始まり、ゲームPCの容量拡張先として気になっている方もいるでしょう。名前が似たSamsung製SSDも多く、速度だけで選んでよいのか迷いやすい製品です。
結論からいうと、990 SSDはPCIe 4.0対応の高速なM.2 SSDですが、受注販売開始時点では価格比較が欠かせません。1TBと2TBの違いだけでなく、PC側の対応規格も確認して選びましょう。
この記事では、2026年7月23日時点の公式情報と7月22日のショップ取材情報を基に、性能、価格、互換性、ゲームPCでの選び方をやさしく整理します。
990 SSDは、互換性を確認したうえで実売価格を比較して選ぶ製品です。
- 1TBと2TBを展開するPCIe 4.0 x4対応モデル
- 最大速度はメーカー測定値で、PC構成や転送量により変化
- 7月22日時点では受注販売のため、価格を比べてから判断
Samsung 990 SSDが国内発売|まず押さえたい要点

Samsung 990 SSDとは、PCIe 4.0 x4とNVMe 2.0に対応したM.2 2280形状の内蔵SSDです。国内販売代理店のITGマーケティングが2026年7月15日に発表し、7月下旬から販売すると案内しました。
容量は1TBと2TBの2種類です。ゲーム、コンテンツ制作、日常的なPC利用を想定した製品で、ゲームPCでは主に保存容量の拡張と読み込み待ちの短縮が期待できます。
| 項目 | 公式仕様 |
|---|---|
| 容量 | 1TB/2TB |
| 接続規格 | PCIe Gen 4.0 x4、NVMe 2.0 |
| 形状 | M.2 2280 |
| 記憶素子 | Samsung V-NAND |
| コントローラ | Samsung自社製 |
| キャッシュ方式 | HMB |
Samsungは2TBモデルの社内テストで、990 PROと比べたワット当たりのシーケンシャル読み書き性能が最大38%向上したと説明しています。ただし、これは総合性能の優劣や後継関係を示す数字ではありません。
詳しい条件はSamsung公式発表に記載されています。実際の性能や消費電力はPC構成と利用環境で変わる点を含めて読みましょう。

「990 PROより上」と決めつけず、容量・保証・価格を含めて別製品として比べるのが安全です。
1TBと2TBの性能・価格を比較
容量別の公式仕様と、国内で確認できた受注価格をまとめます。価格はメーカー希望価格ではなく、7月22日時点の一店舗の販売価格です。
| 比較項目 | 1TB | 2TB |
|---|---|---|
| 型番 | MZ-V9V1T0B-IT MZ-V9V1T0B-IT/EC | MZ-V9V2T0B-IT MZ-V9V2T0B-IT/EC |
| 最大シーケンシャル読出し | 7,150MB/s | 7,250MB/s |
| 最大シーケンシャル書込み | 6,450MB/s | 6,450MB/s |
| 最大ランダム読出し | 700,000 IOPS | 850,000 IOPS |
| 最大ランダム書込み | 1,100,000 IOPS | 1,200,000 IOPS |
| TBW | 400TB | 800TB |
| 限定保証 | 3年 | 3年 |
| 7月22日の受注価格 | 40,981円(税込) | 80,980円(税込) |
IOPS(=細かなデータを1秒間に処理できる回数の指標)は2TBの方が高くなっています。ゲーム起動などの実感は、SSD以外の構成や処理内容にも左右されます。
TBW(=保証条件に使われる総書き込み量)は容量に合わせて2倍です。保証は3年またはTBW到達の早い方までとなります。
仕様値はITGマーケティングの製品ページで再確認できます。書き込み速度はIntelligent TurboWrite有効時の測定値で、同機能は特定の転送容量内だけで動作します。
そのため、表の最大値が大容量コピー中ずっと続くとは限りません。ファームウェア、PCの構成、設定によっても数値は変わります。
価格はエルミタージュ秋葉原がオリオスペックでの受注販売開始を取材した時点のものです。公式はオープンプライスとしているため、今後の販売店や在庫状況で変動します。



容量単価だけを見ると2TBも検討対象ですが、必要なゲーム本数と現在の空き容量から決めましょう。
PCIe 4.0・NVMe・M.2 2280・HMBとは


規格名が並ぶと難しく見えますが、購入前に見る役割は分かれています。接続速度はPCIe、通信方式はNVMe、物理サイズはM.2 2280と考えると整理しやすくなります。
| 用語 | 990 SSDでの意味 | 購入前の確認先 |
|---|---|---|
| PCIe 4.0 x4 | 4世代のPCIeを4レーン使う接続 | PC・マザーボード仕様 |
| NVMe 2.0 | SSD向けの通信規格 | スロットのNVMe対応 |
| M.2 2280 | 幅22mm・長さ80mm級の基板形状 | 装着可能なサイズ |
| HMB | PC側メモリの一部を管理情報に利用 | 基本的にOSと製品側で動作 |
HMB(=PC側のメモリの一部をSSDの管理情報に利用する仕組み)を採用しています。これはゲームデータそのものをPCメモリへ丸ごと置く機能ではありません。
ITGマーケティングはPCIe 3.0との下位互換性も案内しています。ただし、PCIe 3.0環境ではPCIe 4.0の最大性能を引き出せません。
「M.2スロットがある」だけで購入を決めず、NVMe対応、PCIe世代、2280サイズの固定位置を必ず確認してください。
同じM.2形状でも、PCによって対応する規格やサイズが異なります。完成品PCはメーカー仕様、自作PCはマザーボードのマニュアルで、使用可能なスロットと他端子との共有条件を確認しましょう。
ゲームPCではどんな人に向く?選ぶ前の確認点


990 SSDは、複数の大容量ゲームを保存したい人や、現在のSSDが手狭になった人に向きます。Samsung Magicianを使い、ドライブ状態の確認、データ移行、ファームウェア更新をまとめて行いたい人にも候補です。
一方、SSD交換だけでゲームの平均fpsが大幅に上がるとは限りません。主な変化は、起動やロードの待ち時間、ファイルコピー、空き容量の余裕です。
よくある疑問:1TBと2TBは、どちらを選べばいい?
- 1TB:遊ぶタイトルを絞り、予算と初期費用を抑えたい人
- 2TB:大容量ゲームを複数残し、削除と再ダウンロードを減らしたい人
- 増設前:現在の使用量、空きスロット、OSを置くかデータ用にするかを確認
ゲームごとの必要容量は一定ではありません。Steamで必要容量を調べる方法や空き容量の作り方は、SteamのPCスペック確認方法で詳しく解説しています。
増設前は、M.2スロットの空き、対応世代、2280サイズ、ヒートシンクの有無を順に確認します。ノートPCや小型PCは高さや冷却部品の制約もあるため、自己判断で厚いヒートシンクを追加しないでください。
新しいBTOパソコンの購入時に容量を増やす場合は、後付け作業を避けられます。増設と注文時カスタマイズで迷う方は、ドスパラのカスタマイズで変更すべき箇所も参考にしてください。
空きスロットへゲーム保存用として増設するなら、現在のWindows環境を残したまま容量を増やせます。OSが入ったSSDを交換する場合は、データ移行と起動設定も必要になるため、作業の難しさが変わります。
ゲームの移動方法は、利用するランチャーの機能を優先してください。フォルダーを手動で動かすだけでは起動できなくなる場合があるため、移動前に保存先の変更手順を確認します。
交換作業を始める前には、残したいセーブデータや制作ファイルを別の場所へバックアップします。クラウド同期を使っていても、同期状態を確認してから電源を切ると安心です。



増設後に元のSSDを残せるなら、OS用とゲーム保存用を分ける方法もあります。
今すぐ買うべき?価格比較を待つべき?
急いで容量を増やす必要がなければ、販売店が増えてから価格を比べる選択もあります。7月22日の取材時点では、オリオスペックが受注販売から始めています。
同店は、990 PRO SSDや990 EVO Plusとの価格差がそれほど大きくないため、まず受注販売にしたと説明しています。990 SSDの型番だけで即決せず、比較時点の実売価格を見ることが重要です。
- 容量:今の使用量に将来入れるゲーム分を足して選ぶ
- 互換性:PCIe世代とM.2 2280対応を確認する
- 保証:3年限定保証と400TB/800TBのTBWを比べる
- 価格:同容量の候補を同じ日の税込価格で比較する
すでにストレージ不足でゲーム更新ができない、仕事用データの退避先が必要といった事情があれば、在庫と納期を確認して選ぶ意味があります。急ぎでなければ、複数店の取り扱い開始を待つ方が比較しやすいでしょう。
SSDの耐久性を比べるときは、保証年数だけでなくTBWも見ます。数字の読み方はSSDの寿命とTBWの解説で確認できます。
管理ソフトを重視する場合は、Samsung Magicianで使える機能も比較材料です。ITGマーケティングは日本語対応版を無償提供し、状態確認、データ移行、ファームウェア更新に対応すると案内しています。
ただし、ソフトの使いやすさだけで価格差を埋められるとは限りません。自分が必要とする容量、保証条件、PCとの相性を先に満たし、そのうえで付属機能を比べる順番が分かりやすいでしょう。
Samsung 990 SSDのよくある質問
購入前に迷いやすい互換性、容量、冷却、既存モデルとの違いを整理します。最終判断はPCの仕様と購入時点の販売情報を優先してください。
- PCIe 3.0のPCでも使えますか?
-
ITGマーケティングはPCIe 3.0との下位互換性を案内しています。ただし、PC側がNVMeとM.2 2280に対応し、物理的に装着できることが前提です。PCIe 3.0接続ではPCIe 4.0の最大速度は出ません。
- 1TBと2TBはどちらを選べばよいですか?
-
遊ぶゲームを絞るなら1TB、複数の大容量タイトルを残したいなら2TBが選びやすい目安です。現在の使用量、将来追加する容量、同じ日の実売価格を見て決めましょう。
- ヒートシンクは必要ですか?
-
必要性はPCケース内の風の流れ、マザーボード付属ヒートシンク、スロット位置で変わります。マザーボードや完成品PCの説明書を確認し、指定がある場合はその方法に従ってください。
- 990 PROの後継モデルですか?
-
今回確認した公式情報だけでは、990 PROの後継とは断定できません。公式が比較しているのは、2TBモデルの社内テストにおけるワット当たり性能です。総合性能、保証、実売価格を個別に比べてください。
まとめ|Samsung 990 SSDは互換性と価格を確認して選ぼう
- 国内展開:1TBと2TBを2026年7月下旬から販売
- 最大速度:読出し7,150MB/sまたは7,250MB/s、書込み6,450MB/s
- 互換性:PCIe世代、NVMe、M.2 2280、冷却方法を確認
- 価格判断:オープンプライスのため、購入日の実売価格を比較
Samsung 990 SSDは、ゲームPCの容量を広げつつ高速な読み書きを狙える新しい選択肢です。とはいえ、最大速度より先に、自分のPCへ装着できるかと必要容量を確認しましょう。
本記事は2026年7月23日時点のITGマーケティング公式発表と製品情報に基づきます。価格や販売状況は変動するため、購入前に販売店の最新表示を確認してください。









