「Ryzen 7 9700X」の購入を検討していて、ゲーム性能はどれくらいか、上位モデルの9800X3Dとどちらを選ぶべきか迷っていませんか。
結論から言うと、Ryzen 7 9700XはZen5世代の8コア16スレッドを既定TDP65Wの省電力設計で動かす「バランス型」CPUです。純粋なゲームの最高fpsを求めるなら9800X3Dですが、静音性・発熱の少なさ・価格の納得感まで含めて選ぶなら9700Xも十分に魅力的な選択肢です。
この記事では、AMD公式データとPassMarkのベンチマークスコアをもとに、Ryzen 7 9700Xのゲーム性能の目安と9800X3Dとの違い、そしてドスパラで実際に買えるおすすめゲーミングPCまでを整理して解説します。
- Ryzen 7 9700Xの基本スペックと性能の目安(AMD公式・PassMark)
- ゲーム性能はどのくらいか、9800X3Dとの違い
- 9700Xがおすすめな人・X3Dが向いている人
- 9700X搭載のおすすめゲーミングPC(ドスパラGALLERIA)
Ryzen 7 9700Xとは?ゲーム性能と特徴を先に結論
Ryzen 7 9700Xとは、AMDのZen5世代・8コア16スレッドのCPUで、既定TDP(=CPUが出す熱の設計上の目安になる値)65Wという省電力設計ながら高いシングルスレッド性能を両立した「バランス型」のデスクトップ向けCPUです。2024年8月8日に発売され、ソケットはAM5、対応メモリはDDR5となっています。
そもそも「Ryzen」とは何かという基礎から知りたい方は、CPUのRyzenとは?Intelとの違い・型番の見方・選び方を初心者向けに解説もあわせてご覧ください。
「9700X」という型番の数字や末尾の「X」が持つ意味は、CPUの型番の読み方を解説|Core i5・i7やRyzen 5・7の数字の意味とは?で詳しく解説しています。
ゲーム用途で選ぶときの分かれ目はシンプルです。純粋なゲームの最高fpsを最優先するなら、大容量キャッシュを積む9800X3Dが有利になりやすい一方、配信や動画編集、日常作業まで幅広くこなしつつ静かに使いたいなら9700Xがマッチします。

9700Xは発熱が穏やかなぶん、CPUクーラーや電源にかかる負担も比較的軽く、扱いやすいのが魅力です。
Ryzen 7 9700Xの基本スペックと性能の目安


まずはAMD公式サイトで確認できるスペックを整理します(出典:AMD公式サイト、2026年7月12日確認)。数値は確認時点のものなので、購入前には最新情報もあわせて確認してください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| アーキテクチャ | Zen 5(TSMC 4nm CPUダイ/6nm I/Oダイ) |
| コア数/スレッド数 | 8コア/16スレッド |
| ベースクロック | 3.8GHz |
| 最大ブーストクロック | 最大5.5GHz |
| キャッシュ | L2 8MB/L3 32MB(合計40MB) |
| 既定TDP | 65W |
| ソケット | AM5 |
| 対応メモリ | DDR5-5600(2枚差し時) |
| 発売日 | 2024年8月8日 |
Ryzen 7 9700Xは、Zen5世代のRyzen 7シリーズにおいて9800X3Dと並ぶポジションにありながら、TDPを抑えた扱いやすさを重視したモデルです。
キャッシュ容量やメモリ速度といった数値は、CPUがどれだけ多くのデータを効率よく扱えるかを示す目安です。数値が大きいほど処理に余裕が生まれやすい一方、体感できる差はアプリやゲームの種類によって変わります。
実際の処理性能の目安として、PassMark(cpubenchmark.net、2026年7月12日取得)のCPU Mark(総合)は37,011、単スレッドスコアは4,647で、デスクトップ向けCPUの中では110位相当という結果でした。
ベンチマークのスコアや順位は測定条件や取得時期によって変動するため、あくまで目安として捉えてください。
Ryzen 7 9700Xのゲーム性能はどのくらい?9800X3Dとの違い


ここからが本題のゲーム性能です。先に大事な注意点があります。PassMarkのCPU Markのような合成ベンチマークのスコアは処理性能全体の目安であり、実際のゲームのfpsをそのまま表すものではありません。
よくある疑問:9700Xと9800X3D、結局ゲームだとどっちが速いの?
AMD公式データとPassMarkの数値で比較すると、次のような違いがあります(数値はいずれも2026年7月17日確認時点の目安です)。
| 項目 | Ryzen 7 9700X | Ryzen 7 9800X3D |
|---|---|---|
| CPU Mark(総合・目安) | 37,011 | 39,951 |
| 単スレッドスコア(目安) | 4,647 | 4,423 |
| L3キャッシュ | 32MB | 96MB(3D Vキャッシュ) |
| 既定TDP | 65W | 120W |
総合スコアは9800X3Dがやや高い一方、単スレッドスコアは9700X(4,647)が9800X3D(4,423)をわずかに上回っています。これはクロックの高さによるものです。
ただし実ゲームでは、96MBという大容量の3D Vキャッシュ(=CPUの上に大容量メモリ層を重ねて処理を高速化する技術)を積む9800X3Dの方が有利になりやすい傾向があります。差の大きさはタイトルや解像度、組み合わせるグラフィックボードによって変わります。
つまり「9700Xがゲームに弱い」という単純な話ではありません。純粋な最高fpsを突き詰めたいなら9800X3D、配信やクリエイティブ作業も含めて快適に静かに使いたいなら9700X、という選び方が現実的です。
また、解像度を上げるほどグラフィックボード側の負荷が大きくなり、CPUによる差が縮まりやすくなる点も覚えておくと選び方に迷いにくくなります。
9800X3Dとさらに上位の9950X3Dとの違いが気になる方は、Ryzen 7 9800X3D VS Ryzen 9 9950X3D|用途別にどっちを選ぶ?で詳しく比較しています。



9700Xは配信をしながらゲームを遊ぶような同時進行の作業でも扱いやすい、バランスの良さが持ち味です。
Ryzen 7 9700Xはこんな人におすすめ(と、X3Dが向く人)
ここまでの内容を踏まえて、9700Xが向いている人と、9800X3Dのような3D Vキャッシュ搭載モデルの方が向いている人を整理します。
- ゲームだけでなく配信・動画編集・作業用途まで幅広く快適にこなしたい人
- 発熱や動作音を抑えて静かに使いたい人
- コストと性能のバランスを重視したい人
- 将来的にAM5ソケット内でのアップグレードも検討したい人
一方で、次のような方は9800X3Dのような3D Vキャッシュ搭載モデルを検討する価値があります。
- 特定のゲームで少しでも高いfpsを追求したい人
- 大容量キャッシュの恩恵を受けやすい重量級タイトルを中心に遊ぶ人
既定TDP65Wという省電力設計は、CPUクーラーの選択肢が広がり、動作音も抑えやすいという初心者にうれしいメリットにつながります。発熱が穏やかだと、ケース内の温度管理にも余裕が生まれます。
ソケットはAM5で、対応メモリはDDR5のみです。これまでDDR4環境を使っていた場合は、マザーボードとメモリの両方を新調する必要がある点は事前に確認しておきましょう。
普段使いでは、ブラウザやオフィスソフトを開きながらゲームを起動する、配信ソフトとゲームを同時に動かすといった場面でも、8コア16スレッドあれば余裕を持って動かせます。
そもそもIntelとAMD、どちらのCPUを選ぶべきか迷っている方は、IntelとAMD Ryzenどっち?CPU性能比較で初心者が見るべきポイントも参考になります。
Ryzen 7 9700X搭載のおすすめゲーミングPC(ドスパラGALLERIA)
Ryzen 7 9700Xを積んだパソコンを一から自作するのは大変なので、ここではドスパラのGALLERIAシリーズから、グラフィックボードの違いで選べる2機種を紹介します。
価格は変動する場合があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
どちらも同じRyzen 7 9700Xを搭載しているため、グラフィックボードの違いだけで狙いたい解像度やフレームレートに合わせて選べるのが分かりやすいポイントです。
【バランス重視】GALLERIA XPR7A-R57-GD


- CPU:AMD Ryzen 7 9700X(8コア/16スレッド)
- GPU:GeForce RTX 5070 12GB
- メモリ:16GB(8GB×2)DDR5
- ストレージ:1TB SSD(Gen4 M.2 NVMe)
- 価格:362,980円(税込)
Ryzen 7 9700XにGeForce RTX 5070を組み合わせた構成で、フルHD〜WQHD解像度のゲームを快適に楽しみたい人に向いています。
【性能重視】GALLERIA XPR7A-R57T-GD


- CPU:AMD Ryzen 7 9700X(8コア/16スレッド)
- GPU:GeForce RTX 5070 Ti 16GB
- メモリ:16GB(8GB×2)DDR5
- ストレージ:1TB SSD(Gen4 M.2 NVMe)
- 価格:399,980円(税込)
同じRyzen 7 9700Xに、より上位のGeForce RTX 5070 Ti 16GBを組み合わせた構成です。高い解像度や高フレームレート設定でも余裕を持って遊びたい人に向いています。
2機種の主なスペックをまとめると、次のとおりです。
| モデル | GPU | 価格(税込) |
|---|---|---|
| GALLERIA XPR7A-R57-GD | RTX 5070 12GB | 362,980円(税込) |
| GALLERIA XPR7A-R57T-GD | RTX 5070 Ti 16GB | 399,980円(税込) |
まとめ|Ryzen 7 9700Xは選ぶ価値がある?
- Ryzen 7 9700XはZen5世代・8コア16スレッド・65Wの省電力バランス型CPU
- PassMarkの単スレッドスコアは9800X3Dよりわずかに高いが、実ゲームは大容量キャッシュの9800X3Dが有利になりやすい傾向
- 純粋な最高fps重視なら9800X3D、静音性・多用途性・価格の納得感重視なら9700X
- ドスパラGALLERIAならRTX 5070/RTX 5070 Ti搭載モデルからグラフィックボードの違いで選べる
Ryzen 7 9700Xは、ゲームだけに振り切らず、バランス良く快適なパソコン環境を求める人に選ぶ価値のあるCPUです。今回紹介した2機種を参考に、予算や遊びたい解像度に合わせて検討してみてください。
\在庫があるうちにチェック/
- 9800X3Dとどっちがゲーム向きですか?
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純粋な最高fpsを突き詰めたいなら、大容量の3D Vキャッシュを積む9800X3Dが有利になりやすい傾向があります。ただしタイトルや設定によって差は変わるため、配信や動画編集も含めてバランス良く使いたい方には9700Xも十分な選択肢です。
- グラボは何を組み合わせればいいですか?
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本記事で紹介したGALLERIAの構成のように、フルHD〜WQHDならGeForce RTX 5070、より高い解像度やフレームレートを狙うならRTX 5070 Tiクラスが目安になります(2026年7月17日確認時点の組み合わせ例です)。
- DDR4のメモリは使えますか?
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使えません。Ryzen 7 9700XはソケットAM5・DDR5専用のため、DDR4環境からアップグレードする場合はマザーボードとメモリの両方を新調する必要があります。
- CPUクーラーは付属していますか?
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Ryzen 7 9700X単体(リテール版)にはCPUクーラーが付属していません。ただし65Wという発熱の穏やかさから、コストを抑えた空冷クーラーでも運用しやすいとされています。GALLERIAのようなBTOパソコンであれば、あらかじめ適切な冷却が組まれているため心配は不要です。









