グラボやCPUを選ぶとき、「性能が高いのは分かるけれど、この値段に見合っているの?」と迷った経験はありませんか。PCコンパスでは、コスパを数字で比べられる独自指標「コンパス指数」を各記事の比較表で使っています。
この記事ではその計算式を全公開したうえで、2026年7月17日時点の実測データで作ったGPU・CPUの指数早見表と、失敗しない使い方をまとめました。
- コンパス指数 = 性能スコア(PassMark)÷ 実売価格(万円)。数字が大きいほど「1万円あたりの性能」が高い
- 比較できるのは同じカテゴリ同士(GPUはGPUと、CPUはCPUと)だけ
- スコアも価格も日々変わるため、表の取得日(2026年7月17日)とセットで見る
- 2026年7月時点の目安は、GPUなら指数2,800以上・CPUなら9,000以上がコスパ良好ゾーン
コンパス指数とは?計算式を全公開

コンパス指数とは、パーツの性能スコアを実売価格で割って「1万円あたりの性能」を数値化した、PCコンパス独自のコスパ指標です。計算式は次のとおりで、隠している係数や補正は一切ありません。
コンパス指数 = 性能スコア(PassMark) ÷ 実売価格(万円)
- 性能スコア:GPUはPassMarkの「G3D Mark」、CPUは同じくPassMarkの「CPU Mark(マルチスレッド)」を使用
- 実売価格(=実際に店頭やECサイトで売られている価格):価格.com最安値クラスの税込価格を0.1万円単位に丸めて使用
- 計算結果の端数は四捨五入して整数表示
例えばRTX 5070は、G3D Markが28,679、実売価格が約9.8万円です。28,679 ÷ 9.8 = 2,926.4…なので、コンパス指数は2,926になります。

使うのは割り算だけです。スコアと価格さえ分かれば、電卓で誰でも同じ数字を再現できますよ。
ひとつだけ大事な注意があります。GPUとCPUではベンチマークの種類が違うため、コンパス指数はカテゴリをまたいで比較できません。あくまで「GPU同士」「CPU同士」の相対比較に使ってください。
【2026年7月17日版】GPUコンパス指数早見表


まずは現行世代の主要GPUを、コンパス指数が高い順に並べた早見表です。迷ったら指数の高いGPUから検討するのが、コスパ重視派の基本ルートになります。
| グラボ名 | PassMark G3D Mark | 実売価格(万円) | コンパス指数 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|---|
| GeForce RTX 5060(8GB) | 20,689 | 5.4 | 3,831 | フルHDで軽め〜中量級ゲーム |
| Radeon RX 9060 XT(16GB) | 20,083 | 5.5 | 3,651 | フルHD中心+VRAM重視 |
| GeForce RTX 5070(12GB) | 28,679 | 9.8 | 2,926 | WQHD快適・フルHD高fps |
| Radeon RX 9070 XT(16GB) | 26,920 | 9.3 | 2,895 | WQHD〜4K入門 |
| GeForce RTX 5060 Ti(16GB) | 22,623 | 9.2 | 2,459 | フルHD〜WQHD+生成AI入門 |
| GeForce RTX 5070 Ti(16GB) | 32,364 | 16.0 | 2,023 | WQHD高fps・4K挑戦 |
| GeForce RTX 5080(16GB) | 35,649 | 19.5 | 1,828 | 4Kで重量級ゲーム |
| GeForce RTX 5090(32GB) | 38,970 | 69.0 | 565 | 4K最高設定・AI用途 |
性能スコアはPassMark公式サイト「videocardbenchmark.net」のG3D Mark、実売価格は価格.com掲載の最安値クラス(税込)を参照し、いずれも2026年7月17日に確認した値です。スコア・価格とも日々変動するため、最新値は各サイトでご確認ください。
各GPUがどの解像度でどれくらい快適に動くかは、グラボ性能比較の記事で性能帯ごとに詳しく解説しています。
表を見ると、5万円台のRTX 5060とRX 9060 XTが指数3,600超えで頭ひとつ抜けています。一方でRTX 5090の指数は565にとどまり、上位に行くほど「1万円あたりの性能」は下がっていくのが分かります。



指数が低い=ダメ、ではありません。RTX 5090のような最上位は、コスパではなく絶対性能を買うカテゴリだと考えてくださいね。
CPUコンパス指数早見表【同日実測】
続いてCPUです。スコアはPassMark「cpubenchmark.net」のCPU Mark(マルチスレッド)を使い、GPUと同じ式で計算しています。
| CPU名 | PassMark CPU Mark | 実売価格(万円) | コンパス指数 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|---|
| Ryzen 5 7500F | 26,544 | 2.5 | 10,618 | フルHDゲーム入門の定番 |
| Core Ultra 7 265F | 49,383 | 5.1 | 9,683 | ゲーム+配信・編集の両立 |
| Ryzen 7 7700 | 34,330 | 3.6 | 9,536 | ゲームと普段使いの万能型 |
| Ryzen 5 9600X | 30,104 | 3.3 | 9,122 | 最新世代で組む入門機 |
| Ryzen 9 9950X3D | 70,132 | 10.3 | 6,809 | ゲーム+制作の最上位 |
| Ryzen 7 9800X3D | 39,948 | 5.9 | 6,771 | ゲーム実効性能の最強格 |
| Core i7-14700F | 41,359 | 6.2 | 6,671 | 動画編集などマルチ作業 |
スコアはcpubenchmark.net、価格は価格.com最安値クラス(税込)で、取得日はいずれも2026年7月17日です。CPUはセールや為替で価格が動きやすいため、購入直前にもう一度計算し直すのがおすすめです。
注意したいのはRyzen 7 9800X3Dのようなゲーム特化CPUの扱いです。マルチスレッドのスコアでは順位が下がりますが、大容量キャッシュのおかげでゲームの実効fpsはトップクラス。ゲーム目的なら指数と実ゲーム性能の両方を見てください。
ゲームでのCPUの実力差はCPUゲーム性能比較の記事を、RyzenやCoreといったブランドの基礎はRyzen解説の記事をどうぞ。
解像度・用途別に見るコンパス指数の目安


コスパだけで選ぶと「安いけれど目的の解像度では力不足」という失敗が起こります。そこで、解像度ごとに必要な性能帯を満たしたうえで、指数の高いものを選ぶのが正しい順番です。
| 遊びたい解像度 | 目安のG3D Mark | 候補になるGPU | 指数の傾向 |
|---|---|---|---|
| フルHD(1920×1080) | 20,000前後〜 | RTX 5060/RX 9060 XT | 3,600〜3,900と最も高い |
| WQHD(2560×1440) | 26,000〜 | RTX 5070/RX 9070 XT | 2,900前後 |
| 4K(3840×2160) | 32,000〜 | RTX 5070 Ti/RTX 5080 | 1,800〜2,100 |
| 4K最高設定・高fps | 38,000〜 | RTX 5090 | 565(絶対性能を優先する帯) |
フルHD中心ならRTX 5060クラスで十分戦えます。ゲームで必要なfpsの考え方と合わせて選びたい方はfpsの解説記事も参考にしてください。
| 主な用途 | 候補になるCPU | コンパス指数 | ひとことメモ |
|---|---|---|---|
| ゲーム入門・コスパ最優先 | Ryzen 5 7500F | 10,618 | 2.5万円でこの性能は突出 |
| ゲーム+配信や編集 | Core Ultra 7 265F/Ryzen 7 7700 | 9,683/9,536 | マルチ性能と価格のバランス |
| ゲームのfps最優先 | Ryzen 7 9800X3D | 6,771 | 指数は低めでも実ゲームは最強格 |
| 動画編集・3D制作メイン | Ryzen 9 9950X3D/Core i7-14700F | 6,809/6,671 | コア数の多さで選ぶ |
※この章の2つの表にある指数は、前半の早見表と同じ2026年7月17日取得のPassMarkスコアと価格.com実売価格から計算した値です。
CPUは「ゲームだけならミドルで十分、配信や編集を足すならコア数を積む」が基本です。用途に対して指数が高いものを選ぶと、予算のムダが出にくくなります。
コンパス指数の限界と選び方の要点
コンパス指数は便利な物差しですが、万能ではありません。合成ベンチマーク(=専用のテストプログラムで測るスコア)を基にしているため、次のような要素は指数に表れないからです。
- VRAM容量は指数に出ない。同じ指数帯ならVRAMが多い方(例:RX 9060 XT 16GB)が長く使える
- ゲームの実効fpsはタイトルごとに差が出る。X3D系CPUのように指数以上に強いケースもある
- 価格は毎日動く。セールで1万円下がるだけで指数は大きく変わる
- 電源容量やケースサイズなど、組み込み条件は別途確認が必要
- 指数の比較は同カテゴリ内のみ。GPUとCPUの数値は直接比べない
逆に言えば、「解像度・用途の条件を満たす→その中で指数が高いものを選ぶ→VRAMや実ゲーム性能で最終確認」の3ステップを踏めば、コスパの失敗はほぼ避けられます。
ドスパラで買える高コスパGPU搭載モデル3選
最後に、早見表で指数が高かったGPUを搭載し、2026年7月17日時点でドスパラの在庫ありを確認できたBTOパソコンを3機種紹介します。価格・在庫は変動するため、最新情報は公式ページでご確認ください。



BTOパソコンの価格には電源やケース、組み立て・保証も含まれます。グラボ単体の実売価格と直接比べないよう注意してくださいね。
【指数3,831のRTX 5060搭載】GALLERIA XPR7A-R56-GD
GPU早見表で最高指数だったRTX 5060に、8コアのRyzen 7 7700を組み合わせた構成です。フルHDのゲームを快適に始めたい方の第一候補になります。
- GPU:GeForce RTX 5060 8GB(コンパス指数3,831)
- CPU:AMD Ryzen 7 7700(8コア16スレッド)
- メモリ:16GB DDR5/ストレージ:1TB Gen4 SSD
- 価格:271,980円(税込・2026年7月17日時点)
\フルHD入門のコスパ本命/
【指数2,926のRTX 5070搭載】GALLERIA XPR7A-R57-GD
WQHDでも快適に遊びたいならこちら。RTX 5070は指数2,926と「性能と価格のバランス点」にあり、当サイトの比較記事でも紹介頻度の高い定番GPUです。
- GPU:GeForce RTX 5070 12GB(コンパス指数2,926)
- CPU:AMD Ryzen 7 7700(8コア16スレッド)
- メモリ:16GB DDR5/ストレージ:1TB Gen4 SSD
- 価格:324,980円(税込・2026年7月17日時点)
\WQHD快適のバランス型/
【指数2,023のRTX 5070 Ti搭載】GALLERIA XPR7A-R57T-GD
4Kや高リフレッシュレートまで視野に入れるなら、RTX 5070 Ti搭載機が候補です。CPUも最新世代のRyzen 7 9700Xで、長く使える上位構成になっています。
- GPU:GeForce RTX 5070 Ti 16GB(コンパス指数2,023)
- CPU:AMD Ryzen 7 9700X(8コア16スレッド)
- メモリ:16GB DDR5/ストレージ:1TB Gen4 SSD
- 価格:399,980円(税込・2026年7月17日時点)
\4Kも視野に入る上位構成/
コンパス指数に関するよくある質問
- コンパス指数はどうやって計算していますか?
-
PassMarkの性能スコア(GPUはG3D Mark、CPUはCPU Mark)を、価格.com最安値クラスの実売価格(万円)で割り、四捨五入した整数で表示しています。独自の係数や補正は一切使っていません。
- GPUとCPUのコンパス指数は比較できますか?
-
比較できません。基になるベンチマークの種類とスコアの水準が違うため、GPU同士・CPU同士など同じカテゴリ内でのみ比較してください。
- コンパス指数が高いパーツを選べば失敗しませんか?
-
同カテゴリのコスパ比較としては有効ですが、VRAM容量やゲームタイトルごとの実効性能は指数に表れません。解像度・用途の条件を満たしたうえで、指数の高いものを選ぶのが安全です。
- 表の数値はいつ時点のものですか?
-
性能スコア・実売価格とも2026年7月17日に確認した値です。価格は日々変動するため、購入前に最新価格で計算し直すことをおすすめします。
- 性能スコアは自分でも確認できますか?
-
確認できます。PassMarkの「videocardbenchmark.net」(GPU)と「cpubenchmark.net」(CPU)で無料公開されており、誰でも同じ式でコンパス指数を再現できます。
まとめ:計算式が分かれば、コスパは自分で測れる
コンパス指数は、性能スコア(PassMark)÷ 実売価格(万円)というシンプルな式で、誰でも同じ数字を再現できるコスパ指標です。
- 2026年7月17日時点では、GPUはRTX 5060とRX 9060 XT、CPUはRyzen 5 7500Fが指数トップ帯
- 比較は同カテゴリ内のみ。まず解像度・用途の条件を満たしてから、指数で絞り込む
- 価格変動で指数は変わるため、購入前に最新価格で計算し直す
当サイトの比較記事では、今後もこの指数を共通の物差しとして使っていきます。気になるパーツを見つけたら、ぜひご自身の予算でも計算してみてください。









