Steam Machineとは、Steamのゲームをテレビなどの大画面でも遊びやすいよう設計された、SteamOS搭載の小型PCです。家庭用ゲーム機のように見えますが、中身はPC。Steam中心で遊ぶ人にとって、新しい選択肢として注目されています。
日本ではKOMODOが正規販売代理店を務めており、2026年6月23日に発売されたと報じられました。本記事では、普通のゲーミングPCとの違い、公式仕様、購入前に見たい対応状況を、初めてSteam用PCを選ぶ方にも分かるように整理します。
先に結論を言うと、リビングでSteamを中心に遊びたいならSteam Machine、Windowsの仕事や幅広いソフトも1台で使いたいなら通常のゲーミングPCという見方が分かりやすいでしょう。
- Steam MachineがどんなPCなのか
- 公式仕様から分かる本体の特徴
- 普通のゲーミングPCと異なるポイント
- ゲーム対応と販売状況の確認方法
Steam Machineとは?Steamで遊ぶための小型ゲーミングPC

Steam Machineは、Valveが手がけるSteamハードウェアの一つです。公式ページでは、Steamライブラリをより多くの場所で楽しむための製品として案内され、テレビの下にもデスクにも置ける、約160mm角の小型PCと説明されています。
大切なのは、ゲーム機のように扱いやすくする工夫がありつつ、PCであることです。Steamアカウントでログインすれば普段のライブラリにアクセスでき、PCゲームをリビングのテレビへ持ち出すような使い方を考えやすくなります。
ただし、Steamのゲームがすべて同じ条件で動くという意味ではありません。ゲームごとの対応状況や必要な性能を確かめながら選ぶ必要がある点は、一般的なゲーミングPCと共通です。
よくある疑問:家庭用ゲーム機と同じように、テレビにつなぐだけで遊べるの?
テレビに接続してSteamを操作するという使い方は近いものの、Steam MachineはPCです。ゲームの導入やアカウント管理はSteamで行い、周辺機器の選択や設定にもPCらしい自由度があります。手軽さとPCの自由度の両方を求める人向けと考えると、位置付けをつかみやすいはずです。

普段はテレビで遊び、必要なときだけデスクへ移す。そんな置き方を考えやすいサイズ感です。
Steam Machineの主な構成とSteamOSの特徴
Steam Machineの公式仕様を、まず表にまとめます。CPUやGPUはAMDのセミカスタム設計で、メモリとストレージを含めてゲーム向けの構成にまとめられています。
| 項目 | 公式仕様 |
|---|---|
| CPU | セミカスタムAMD Zen 4、6コア12スレッド |
| GPU | セミカスタムAMD RDNA 3、28 Compute Units |
| メモリ | 16GB DDR5 |
| VRAM | 8GB GDDR6 |
| ストレージ | 512GBまたは2TB NVMe SSD、microSDカードスロット搭載 |
| OS | SteamOS 3 |
| 本体サイズ・重量 | 高さ152mm、奥行き162.4mm、幅156mm、2.6kg |
VRAM(GPU専用のメモリ)は8GBです。映像を描画するための領域なので、ゲームの画質設定や解像度と関わります。一方、16GB DDR5はPC全体で使うメモリで、役割が異なる点を分けて見ると仕様表を読みやすくなります。
ストレージは512GBと2TBの2種類で、どちらにもmicroSDカードスロットがあります。NVMe SSD(高速なデータ転送に対応したSSD)を標準で採用しているため、ゲーム用ストレージを重視する人にも確認しやすい構成です。
OSにはSteamOS 3を搭載します。公式はこれをゲーム向けのOSとして説明し、素早いスリープ・復帰やクラウドセーブなどを特徴に挙げています。Windowsより優れているかではなく、Steam中心の操作に寄せたOSかどうかで考えるのがよいでしょう。
公式仕様にはDisplayPort 1.4、HDMI 2.0、USB-C 1基、USB-A 4基、有線LANなども記載されています。テレビだけでなく、モニターやキーボード、マウスと組み合わせる余地があるのもPCらしい部分です。



スペックの数字だけで決めず、置く場所と遊ぶゲームを先に想像すると、容量や端子の見方も変わります。
普通のゲーミングPCと何が違う?


Steam Machineと普通のゲーミングPCは、どちらもPCゲームを遊ぶための選択肢です。違いは、性能の数字だけではなく、最初からどんな場所でどんな操作を想定しているかにあります。
| 比較軸 | Steam Machine | 一般的なゲーミングPC |
|---|---|---|
| 形状 | 約160mm角の小型筐体 | デスクトップ、ノートなど幅が広い |
| 標準OS | SteamOS 3 | Windows搭載モデルが中心 |
| 主な置き場所 | テレビ周り、デスク周り | デスク周りが中心 |
| ゲームの入口 | Steamライブラリを中心に操作 | Steamを含む各種PCソフトを使う |
| OSの扱い | アプリや別OSのインストールも可能と公式が案内 | 購入時のOSをそのまま使うことが多い |
Steam Machineの強みは、テレビの横に置いてSteamを始める場面を、最初から想定していることです。本体が大きすぎるとリビングに置きにくいという人にとって、サイズは性能表には表れにくい大きな判断材料になります。
一方で、動画編集ソフトや仕事用アプリ、Windows専用の周辺機器を普段から幅広く使うなら、Windows搭載のゲーミングPCのほうが迷いにくいケースもあります。用途がゲーム以外にも広がるほど、OSとソフトの相性を事前に見ておく意味が増します。
Steam Machineでも、公式販売ページはユーザー自身のアプリや別のOSをインストールできると案内しています。ただし、導入後の使い勝手や必要な設定は標準のSteamOS利用時と異なる可能性があります。SteamOSを使う前提で魅力を感じるかを、最初の判断軸にするとよいでしょう。
WindowsゲーミングPCの選び方から知りたい方は、ゲーミングPCおすすめの選び方も参考にしてください。予算と遊びたいゲームから、必要な構成を考える流れを紹介しています。
購入前に確認したいゲーム対応と販売状況
購入を考えるときに、最初に確認したいのは遊びたいゲームです。ValveはSteam Machine向けに、Steam Machine Verified(本機でのゲーム動作状況を示す評価)を追加する方針を示しています。
この評価が表示されれば、対応状況を調べる際の手掛かりになります。ただし、ゲームごとの評価や動作条件は変わり得ます。「Steamで販売されているから必ず同じように遊べる」とは考えず、購入前に目的のゲームの最新情報を確認してください。
特に、遊びたいタイトルが決まっている場合は、Steamのストアページにある対応OSや必要環境も確認しましょう。PCの必要スペックを確認する基本的な見方は、SteamのPCスペック確認方法で詳しく解説しています。
販売状況も見落とせません。2026年7月16日確認時点で、KOMODO STATIONの商品ページでは512GB、512GB+Steam Controller、2TB、2TB+Steam Controllerの全モデルが「SOLD OUT」表示でした。
在庫は変動するため、この記事の表示だけで判断せず、購入を検討する際はKOMODO STATIONの商品ページで最新の販売状況を確かめてください。価格も記事執筆時点の公式ページでは確認できなかったため、ここでは記載を控えます。
よくある疑問:小型だから、ゲーム用の容量がすぐ足りなくならない?
512GBモデルと2TBモデルがあり、どちらにもmicroSDカードスロットがあります。必要な容量は遊ぶゲームの数で変わるので、よく遊ぶタイトルの容量をSteamで確認してから、512GBと2TBのどちらが合うか考えるのが現実的です。



欲しいゲームを3〜5本ほど挙げてみると、必要な容量と対応確認の優先順位が見えてきます。
まとめ|Steam中心で遊ぶ人は「遊び方」から考えよう
- Steam Machineは、SteamOS 3を搭載したSteam向けの小型PC
- AMD Zen 4の6コア12スレッドCPU、AMD RDNA 3の28CU GPU、16GB DDR5を搭載
- テレビ周りに置きやすい約160mm角、2.6kgの本体サイズが特徴
- ゲーム対応はSteam Machine Verifiedなど、タイトルごとの情報を確認する
- 2026年7月16日確認時点では、KOMODO STATIONの全モデルが売り切れ表示
Steam Machineを選ぶかどうかは、スペックの比較だけでは決まりません。Steamをどこで、どんな画面で、どのゲームを遊びたいかを先に考えると、自分に合うPCか判断しやすくなります。
テレビでSteamを遊ぶための小型PCがほしい人には魅力的な選択肢です。一方、Windowsソフトも日常的に使いたい人は、通常のゲーミングPCと比べたうえで、使い方に合うほうを選びましょう。
- Steam Machineは家庭用ゲーム機ですか?
-
SteamOSを搭載したPCです。テレビで遊びやすい形ですが、Steamアカウントでゲームを管理し、アプリや別のOSをインストールできると公式に案内されています。
- Steamのゲームは全部遊べますか?
-
すべてのゲームが同じ条件で動くとは限りません。ValveはSteam Machine Verifiedの評価を追加する方針を示しているため、遊びたいゲームごとの最新の対応情報を確認してください。
- SteamOS以外のOSは使えますか?
-
公式販売ページでは、自分のアプリや別のOSをインストールできると案内されています。標準のSteamOS利用時とは使い勝手や設定が異なる可能性があるため、目的に合わせて検討しましょう。
- ストレージはどれくらいありますか?
-
512GBまたは2TBのNVMe SSDを選べます。いずれもmicroSDカードスロットを搭載しています。実際に必要な容量は、導入したいゲームの容量と本数を確認して決めると安心です。









