Ryzen 5 4500の性能は、とにかく安く6コアCPUで組みたい人にとって気になるところですよね。「6コアで安いのは魅力だけど、ゲームはどこまで快適に動くの?」と迷っている方も多いはずです。
この記事では、AMD公式スペックとPassMarkの実測データ(取得日:2026年7月12日)をもとに、Ryzen 5 4500の基本性能・他CPUとの立ち位置・ゲームでの実力の目安をまとめて解説します。
数字の根拠をはっきりさせながら、格安CPUとしての強みと弱みを両方とも誠実にお伝えしていきます。
- Ryzen 5 4500の正しい基本スペック(ベースクロック・キャッシュ・PCIeなど)
- PassMarkで見る性能の立ち位置(他CPUとの比較)
- フルHDゲームでどこまで動くかの目安
- 向いている人・注意したい人と、今からの組み方・買い方
結論:Ryzen 5 4500は”格安で6コア”、フルHD 60fpsの入り口(目安)
Ryzen 5 4500とは、2022年4月に発売されたAMDの格安6コアCPUです。6コア12スレッドを実売の安さで手に入れられるのが最大の魅力です。
結論から言うと、Ryzen 5 4500は中位グラフィックボードと組み合わせたフルHD(1920×1080)ゲーミングの入り口として実用的な目安のCPUです。
ただし高フレームレートを狙う競技系タイトルや、上位グラフィックボードとの組み合わせでは力不足になりやすい面もあります。詳しくは後の章で解説します。
| 向く人 | 注意したい人 |
|---|---|
| とにかく安く6コアCPUを揃えたい人 | 内蔵GPUがない点を知らなかった人 |
| フルHD・中〜高設定中心に遊びたい人 | 高フレームレート競技を極めたい人 |
| 中古・型落ちパーツで自作したい人 | 上位グラフィックボードと組みたい人 |
AMDのRyzenブランド全体の位置づけはCPUのRyzenとは?でも詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
Ryzen 5 4500のスペックと基本性能|6コア12スレッドの中身

Ryzen 5 4500のスペックは、AMD公式値とベンチマークサイトの実測を照らし合わせて確認しました(取得日:2026年7月12日)。まずは基本スペックを整理します。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| アーキテクチャ | Zen 2(コードネームRenoir) |
| プロセス | TSMC 7nm |
| コア数/スレッド数 | 6コア/12スレッド |
| ベースクロック | 3.6GHz |
| 最大ブーストクロック | 4.1GHz |
| L2キャッシュ | 3MB(512KB×6) |
| L3キャッシュ | 8MB |
| TDP | 65W |
| ソケット | AM4 |
| 対応メモリ | DDR4-3200 |
| PCIe | 3.0×16 |
| 内蔵GPU | なし |
| 発売日 | 2022年4月4日 |
ベースクロックは3.6GHz、最大ブーストは4.1GHzです。この2つを混同した紹介を見かけることもありますが、普段の動作の目安になるのはベースクロックの3.6GHzで、4.1GHzは負荷時に一時的に到達する上限値です。
Ryzen 5 4500はRenoir(=もともとノートPC向けのAPU用に設計された土台)を流用したデスクトップ向けモデルです。
だからこそL3キャッシュが8MBとやや小さめで、内蔵GPUも無効化されています。またPCIe(=グラフィックボードなどの拡張パーツをつなぐ通り道の規格)も3.0止まりです。

同じZen2世代でも、Matisseというデスクトップ専用設計のRyzen 5 3600/5600はL3キャッシュが32MBあります。土台が違うと得意分野も変わってくるんです。
これは欠陥ではなく、低価格・低発熱を優先した設計の結果と捉えるとイメージしやすいはずです。TDPは65Wと低めなので、付属クーラーでも十分に運用できます。
「4500」という型番の数字が何を表すかは、CPUの型番の読み方で整理しています。世代やグレードの見分け方が分かります。
Ryzen 5 4500のPassMark性能とCPU比較|立ち位置を数字で見る


続いてベンチマークで性能の立ち位置を見ていきます。ここではPassMark(cpubenchmark.net)のCPU Mark(総合スコア)とSingle Thread Rating(シングルスレッド)を使います(取得日:2026年7月12日)。
Ryzen 5 4500のCPU Markは15,956、Single Thread Ratingは2,586でした(出典:PassMark cpubenchmark.net、取得時点:2026-07-12)。CPUmark/$は141.24と、価格対性能のバランスは良好な部類です。
同価格帯・近い世代のCPUと比べると、立ち位置がより分かりやすくなります。以下は同日にPassMarkで取得した数値です(参考価格はPassMark掲載の米ドル表示)。
| CPU | CPU Mark(総合) | Single Thread | 参考価格(USD) |
|---|---|---|---|
| Ryzen 5 4500 | 15,956 | 2,586 | $112.97 |
| Ryzen 5 5500 | 19,252 | 3,060 | $79.99 |
| Ryzen 5 5600 | 21,510 | 3,254 | $129.99 |
| Core i5-12400F | 19,568 | 3,487 | $137.05 |
表を見ると、1世代新しいRyzen 5 5500やRyzen 5 5600の方がCPU Markで上回っていることが分かります(取得日:2026年7月12日)。すでに4500を持っている場合や、中古で特に安く手に入る場合の選択肢と考えるのが現実的です。
注意したいのは、PassMarkの総合スコアはCPU単体の処理能力の目安であり、実際のゲームのfpsとは直結しないという点です。ゲーム性能はグラフィックボードとの組み合わせで大きく変わります。
IntelのCPUとの比較の見方はIntelとAMD Ryzenどっち?CPU性能比較でも解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
格安CPUでゲームはどこまで動く?Ryzen 5 4500のゲーム性能の目安


ここからが本題です。Ryzen 5 4500はフルHD(1920×1080)でどこまでゲームが動くのかを、CPUとグラフィックボードの関係から考えてみます。
フルHD解像度では、多くの場面で先に頭打ちになるのはCPUよりもグラフィックボード側です。RTX 4060/5060クラスの中位グラボと組み合わせれば、多くのタイトルで60fpsは実用的な目安として狙えます。
ジャンル別に見ると、esports系の軽量タイトルは高フレームレートを比較的狙いやすく、AAA系の重量級タイトルは設定を中〜高程度に抑えると快適さを保ちやすい、というのが目安です。
実際のfpsは設定や描画負荷によって大きく変わるため、断定はできません。各ゲームの推奨スペックは、購入前に必ず公式サイトで確認することをおすすめします。



「だいたいこのくらい動く」という目安として捉えてくださいね。fpsを保証する記載ではありません。
一方で誠実にお伝えしたい注意点もあります。L3キャッシュが8MBとやや小さいため、高フレームレートを狙う場面で1% low(=処理が一瞬重くなる場面でのコマ落ちしにくさを示す指標)が伸びにくい傾向があります。
またPCIeが3.0までのため、RTX 4060/5060やRX 7600のようなPCIe 4.0世代のグラボをx8動作でフルに使う場面では、ごくわずかに不利になる可能性があります(目安であり、実使用への影響は限定的とされています)。
上位グラフィックボードとの組み合わせはCPU側が先にボトルネックになりバランスが崩れやすいため、あまりおすすめできません。中位クラスまでの組み合わせが無難です。
Ryzen 5 4500が向いている人・注意したい人|買う前のチェック
ここまでの内容を踏まえて、Ryzen 5 4500を選ぶ前にチェックしておきたいポイントを整理します。
- 内蔵GPUがないため、必ず別途グラフィックボードが必要
- DDR5には非対応。DDR4-3200までのメモリを用意する
- AM4ソケットのマザーボードとの組み合わせが前提
- 新品のBTO(組み立て済みゲーミングPC)としての取り扱いはほぼ無い
内蔵GPUが搭載されていないため、Ryzen 5 4500だけではディスプレイに画面を映せません。必ず別途グラフィックボードを用意してください。
よくある疑問:内蔵グラフィックスがないってどういうこと?
多くのRyzenには映像を出力できる内蔵GPUを搭載したモデルがありますが、Ryzen 5 4500は内蔵GPUが無効化されているため単体では画面が映りません。グラフィックボードを組み込む前提のCPUと考えてください。
またAM4は長く使われてきた成熟したプラットフォームですが、次世代のCPUへ載せ替えるには新しいマザーボードが必要になります。今後のアップグレードも見据えて検討しましょう。



AM4は対応CPUの選択肢が豊富なプラットフォームです。中古パーツを組み合わせた構成にも向いています。
構成を選ぶときは、次の順番で決めていくと失敗しにくくなります。
予算の中心はグラフィックボードに置きます。フルHDメインならRTX 4060/5060クラスが目安のバランスです。
対応はDDR4-3200までです。16GBを2枚のデュアルチャンネルで組むと安定して動作しやすくなります。
AM4対応のB450/A520クラスなら価格を抑えやすい選択肢です。中古の場合はBIOSがRyzen 5000シリーズに対応済みか確認しておくと安心です。
TDP65WのCPUなので電源への負荷は小さめですが、グラフィックボードの推奨容量に合わせて余裕のある電源を選びましょう。
自分で組むか、組み上がりを買うか|現行の格安・エントリーの選択肢
Ryzen 5 4500を活かす方法は、大きく分けて2つあります。自作で格安構成を組むか、組み上がりの現行モデルを選ぶかです。
自作の場合は、新品・中古パーツを組み合わせてAM4のB450/A520マザーボードとDDR4メモリで揃えると、コストを抑えやすい構成になります。
予算の考え方はゲーミングPCの予算相場はいくら?も参考にしてください。パーツ構成のイメージがつかみやすくなります。
正直にお伝えすると、Ryzen 5 4500を搭載した新品BTOは、現行ラインナップにはほぼありません。型落ちの格安CPUという位置づけのため、中古・自作パーツでの入手が中心になります。
自作に不安がある、保証付きで安心して使いたいという場合は、同じ予算帯の現行エントリーモデルを確認するのも一つの手です。
ドスパラの現行エントリーゲーミングデスクトップは15万円前後から展開されており(確認時点:2026年7月12日)、Ryzen 5とRTX 5060クラスの組み合わせなど、フルHD向けの構成も選べます。
\保証付きで安心して選べる/
型番・価格は変動するため、購入前に必ず当日の公式ページで確認してください。もう少し幅広く比較したい場合は、カテゴリ一覧から絞り込むこともできます。
ドスパラのゲーミングデスクトップ一覧を見るまとめ
- Ryzen 5 4500はベース3.6GHz・6コア12スレッドの格安CPU(発売2022年4月)
- PassMarkのCPU Markは15,956で、価格対性能は良好な部類(取得日2026-07-12)
- フルHDで中位グラボと組めば60fpsは実用的な目安。上位グラボや高fps競技には不向き
- 内蔵GPUなし・DDR4のみ・PCIe3.0という制約を理解した上で選ぶのがポイント
Ryzen 5 4500は、安さと6コアのバランスを重視する人にとって今も選択肢になり得るCPUです。一方で内蔵GPUがない点やPCIe世代など、事前に知っておきたい制約もあります。
この記事で紹介した目安を参考に、自分の使い方に合った組み方・選び方を検討してみてください。
- Ryzen 5 4500は今でも使える?
-
用途次第です。フルHD・中設定を中心にゲームを楽しむ用途であれば、今でも実用的な選択肢になり得ます。高フレームレートの競技シーンや重量級タイトルの高設定を狙う場合は、他のCPUも含めて検討することをおすすめします。
- 内蔵グラフィックスはある?
-
内蔵GPUは搭載されていません。Ryzen 5 4500単体では画面を映せないため、必ず別途グラフィックボードを用意する必要があります。
- PCIe 3.0だとゲームで不利になる?
-
多くの場面での影響は軽微とされています。ただしRTX 4060/5060などPCIe 4.0世代のグラボをx8動作でフルに使う場面では、わずかに差が出る可能性がある、という目安で捉えてください。
- どのグラボと相性がいい?
-
フルHD中心であればRTX 4060/5060クラスまでがバランスの目安です。それより上位のグラフィックボードは、CPU側が先にボトルネックになりやすいため組み合わせにくくなります。
- DDR5メモリは使える?
-
使えません。Ryzen 5 4500が対応するのはDDR4-3200までです。DDR5対応のマザーボードとは組み合わせられないため、購入前に必ず確認しましょう。









