KB5124008で不具合は直りました。2026年8月末から続いていた「壁紙が真っ黒になる」「マウスカーソルの設定が元に戻る」の2つが、公式に解決済みとなっています。
ある朝Windows 11を起動したら壁紙が黒一色になっていて、設定し直しても戻らない。そんな経験をした方も多いはずです。
原因は2026年8月27日に配信された別の更新プログラムでした。9月8日(米国時間)公開のKB5124008で、Microsoftが正式に「解決済み」へ表示を切り替えています。
この記事では、KB5124008で何の不具合が直り、何がまだ直っていないのかを公式情報から整理します。ゲーミングPCを使う方向けの注意点もまとめました。
- KB5124008で不具合(壁紙が黒くなる・マウスカーソルが戻る)は修正済み
- 発生元は2026年8月27日配信のKB5120998。手動では復旧できなかった
- ARM搭載PCでTeams・新しいOutlookが起動しない不具合も同時に解決
- Defenderの誤通知だけは未解決。Windows Updateでは直らない
- 悪用済みのゼロデイ2件を含む大型更新。先送りしないほうが安全
結論:KB5124008で壁紙とマウスカーソルの不具合は修正済み。今すぐ適用してよい
まず結論です。2026年9月10日時点で、壁紙とマウスカーソルの不具合はどちらもMicrosoftが「Resolved(解決済み)」と公表しています。
根拠はMicrosoftのWindowsリリース正常性(release health)という公式ページです。解決日時は2026年9月8日10:00(米国太平洋時間)と明記されており、誰でも確かめられます。
直ったのは「壁紙」と「マウスカーソル」の2つ
この2つの不具合の共通点は、自分で設定し直しても直らないことでした。Microsoftは「設定の値にかかわらず読み込み自体が失敗する」と説明しています。
つまり、利用者の操作では回避できない不具合でした。当時の詳しい内容はWindows 11で壁紙が黒くなる・マウス設定が戻る不具合の記事にまとめています。

何度も設定をいじって直らなかった方へ。あなたの操作が原因ではありません。KB5124008を当てれば戻ります。
KB5124008の適用を先送りしないほうがよい理由
KB5124008は不具合の修正だけの更新ではありません。2026年9月の月例更新は、Microsoftにとって過去最大規模のセキュリティ更新になりました。
修正された脆弱性の数は集計元で幅があり、BleepingComputerは966件、Tenableは964件と報じています。7月の570件・8月の400件を大きく上回る規模です。
そのなかには、修正前からすでに攻撃へ使われていたゼロデイ(=修正が出る前に悪用が始まっていた弱点)が2件含まれます。
2件はどちらも権限昇格(=入り込んだ攻撃者が管理者に近い権限を取ること)で、開いただけで感染する種類のものではありません。ただし悪用が確認されている以上、放置する理由はありません。
悪用が確認済みのゼロデイを2件含むため、KB5124008の適用を先送りするのは避けてください。
KB5124008とは?2026年9月の月例更新の基本情報
KB5124008とは、2026年9月8日(米国時間)にMicrosoftが公開した、Windows 11向けの月例セキュリティ更新プログラムです。日本時間では9月9日にWindows Updateへ届きました。
Windowsの更新は毎月第2火曜日、日本では水曜にまとまって配信されます。KB5124008もその定例配信のひとつです。
対象バージョンと適用後のビルド番号
KB5124008の対象は、Windows 11のバージョン24H2と25H2です。
| 項目 | KB5124008の内容 |
|---|---|
| 公開日 | 2026年9月8日(米国時間)/日本時間は9月9日 |
| 対象 | Windows 11 バージョン24H2・25H2 |
| 適用後のビルド | 24H2=26100.9445/25H2=26200.9445 |
| 入手経路 | Windows Update/Microsoft Updateカタログ/WSUS |
| 公式の既知の不具合 | 記載なし(2026年9月10日時点) |
24H2と25H2でKB番号は同じですが、適用後のビルド番号は分かれます。数字はMicrosoftのサポート記事に掲載されているものです。
自分のPCが24H2か25H2かを確認する
どちらなのかは数十秒で分かります。「設定」→「システム」→「バージョン情報」の順に開き、「Windowsの仕様」の欄を見てください。
「バージョン 24H2」または「25H2」と表示されます。同じ画面の「OSビルド」が26100.9445か26200.9445なら、KB5124008の適用は完了です。
なお24H2のHome/Proは2026年10月13日でサポートが終わると案内されています。25H2への更新もあわせて検討しておくと安心です。
KB5124008で直った不具合と、まだ直っていない不具合

ここからが本題です。KB5124008で直った不具合と、まだ直っていない不具合が混ざっているので、まず表で全体像をつかみましょう。状態はすべて2026年9月10日時点のものです。
| 不具合の内容 | 発生元の更新 | 現在の状態 | 修正したKB |
|---|---|---|---|
| 壁紙が黒一色になる | KB5120998(2026年8月27日) | 解決済み | KB5124008 |
| マウスカーソルの設定が既定に戻る | KB5120998(2026年8月27日) | 解決済み | KB5124008 |
| ARM搭載PCでTeams・Outlookが起動しない | KB5121003(2026年8月11日) | 解決済み | KB5124008 |
| RGB周辺機器のドライバでゲームが応答しない | KB5121003(2026年8月11日) | 解決済み(2026年8月26日) | ドライバのブロックで対応 |
| Defenderが「オフになっています」と誤通知 | N/A(Defenderの更新後に報告) | 未解決 | 今後のDefender更新で対応予定 |
壁紙が黒くなる不具合とマウスカーソルの不具合(修正済み)
この2つは、どちらも2026年8月27日配信のKB5120998で発生した不具合です。
壁紙のほうは、デスクトップの設定が読み込めず壁紙が黒一色で表示されるというものでした。スライドショーやコントラストテーマにも影響が出る可能性があるとされています。
よくある疑問:マウスカーソルの不具合は、どうして日本でこれだけ話題になったの?
Microsoftの説明では、原因は非英語版のWindowsで使われるコード部分にありました。該当する言語環境では設定の読み込みが失敗し、既定値が使われてしまいます。
日本語環境のWindows 11は、まさにこの「非英語版」です。英語圏では起きず、日本のユーザーを直撃した不具合でした。
ARM搭載PCのTeams・Outlookなど、そのほかのKB5124008の修正
KB5124008で直った不具合は、壁紙とマウスカーソルだけではありません。ARMを積んだPCでMicrosoft Teamsと新しいOutlookが起動しない、突然閉じるという不具合も解決済みです。
Microsoftは対象になり得る機種の例としてSurface Pro 11やSurface Laptop 7を挙げています。発生元は2026年8月11日配信のKB5121003でした。サポート記事には、次の改善も並んでいます。
- リモートデスクトップの音声リダイレクトの修正
- モロッコ標準時を2026年9月20日からUTC+00:00へ調整
- セキュアブート証明書の自動配布の対象デバイスを拡大
まだ残っているDefenderの誤通知(未解決の不具合)
KB5124008を当てても直らない不具合が1つあります。Microsoft Defender ウイルス対策が「オフになっています」と誤って通知してくる件です。2026年9月10日時点でも「Confirmed(未解決)」のままです。
実際にはウイルス対策は正常に動いており、通知だけが誤りです。
やっかいなのは、通知の設定をオフにしても表示され続ける点です。修正はWindows Updateではなく、今後のDefender側の更新で提供予定とされています。

「更新したのに通知が出る」と焦らなくて大丈夫。この1件だけは別ルートで直る予定です。
ゲーミングPCユーザーがKB5124008で確認しておきたい不具合
ゲーミングPCを使っている方には、KB5124008にもう1つ知っておきたい中身があります。8月に話題になった、ゲームが応答しなくなる不具合の続きです。あわせて新機能も見ていきましょう。
RGB周辺機器のドライバで起きたゲームの不具合はどうなったか
2026年8月、KB5121003を適用した一部のPCで特定のゲームが応答しなくなる不具合が報告されました。Microsoftが挙げたのはARC Raiders、MARVEL Tōkon: Fighting Souls、THE FINALSの3本です。
原因はWindowsの更新ではなく、RGBライティング付きの周辺機器などが入れるドライバでした。inpoutx64という名前のもので、2026年8月26日に解決済みとなっています。
解決の方法は、そのドライバを読み込ませないブロックでした。Microsoftはこのブロックが2026年9月のWindowsセキュリティ更新にも含まれると明記しており、KB5124008にも入っています。
ブロックの対象は「該当ドライバが有効で、かつARC Raidersがインストールされた端末」で、MARVEL Tōkon: Fighting Soulsへの拡大は作業中です。THE FINALSはEmbark Studios側で解決済みとされています。
当時の経緯は8月更新でゲームが落ちる不具合の記事にまとめています。
タスクバーとスタートメニューの新機能(段階的な展開)
KB5124008には、不具合の発生元になったKB5120998の新機能も取り込まれています。機能面では歓迎された内容でした。
- タスクバーを画面の上・左・右へ移動できる
- タスクバー自体を小さくできる(アイコンだけでなくバーごと)
- スタートメニューのサイズを「大」「小」「自動」から選べる
- スタートメニューの各エリアの表示を個別に切り替えられる
- Windows Searchで「Web検索」と「Store」の結果をオフにできる
ただし、これらは段階的な展開です。KB5124008を当てた直後に全員が使えるとは限りません。
KB5124008の適用手順と、更新が進まないときの対処
KB5124008はWindows Updateから普通に受け取れます。手順は3つです。
「設定」→「Windows Update」の順に開きます。
「更新プログラムのチェック」を押します。KB5124008が表示されたら「ダウンロードとインストール」を選びます。
再起動後、「バージョン情報」のOSビルドが26100.9445か26200.9445になっていれば完了です。
更新の前に確認しておきたいこと
月例更新は再起動をともないます。作業中のファイルを保存し、次の3点を整えてから始めると安全です。
- ノートPCは電源アダプターにつないでおく
- ドライブの空き容量に数GB程度の余裕を持たせる
- 途中で電源を切らずに済む時間帯を選ぶ
大事なデータを別のドライブへ控えておけば、万一のときも落ち着いて対応できます。
「更新プログラムを構成しています」から進まないという報告
KB5124008の配信後、「更新プログラムを構成しています。」と表示されたまま進まないという報告が一部で出ています。
ここは正確に書いておきます。サポート記事の「Known issues(既知の問題)」欄には、2026年9月10日時点でKB5124008の不具合の記載はありません。あくまで利用者側からの報告です。
回避策として紹介されているのは、Windows Updateで「更新の一時停止」を実行してから「再開」する方法です。公式が案内している手順ではないため、うまくいかないときは時間をおいて試すほうが無難です。
よくある疑問:公式が「既知の不具合なし」としているのに、報告が出るのはどうして?
Microsoftが一覧に載せるのは、同社が再現・確認できた不具合だけだからです。個別の環境で起きることは、裏付けが取れるまで公式の一覧には並びません。
Windows 10を使っている場合(KB5122878)
Windows 10の同月更新はKB5122878で、適用後のビルドは22H2が19045.7725、21H2が19044.7725です。
対象はESU(=サポートが終わったWindowsへセキュリティ更新だけを届ける仕組み)に登録している環境です。詳細はWindows 10のESU無償延長の記事で解説しています。
Windows 11の24H2 Home/Proも2026年10月13日で更新の提供が終わります。25H2へ上げられない古いPCなら、買い替えも選択肢に入れておくと慌てずに済みます。
\Windows 11搭載の現行モデルを確認/
この記事のまとめ
KB5124008は、8月末から続いていた不具合を止める重要な更新でした。
- 公式の解決日時は2026年9月8日10:00(米国太平洋時間)
- マウスカーソルの不具合は非英語版限定で、日本語環境が対象だった
- 適用後のOSビルドは24H2=26100.9445/25H2=26200.9445
- RGB周辺機器のドライバのブロックもKB5124008に含まれる
- 更新が進まないという報告は、公式の既知の不具合ではない
不具合の状態はMicrosoftの公式ページで随時更新されます。気になったときは、記事内で紹介したリリース正常性のページで最新の表示を確かめてください。
次に読むなら、不具合が起きていた当時の内容をまとめた9月5日の記事がおすすめです。

まずはKB5124008を当てて、壁紙とマウスカーソルが戻るか確かめてみてください。
- KB5124008を入れれば、壁紙が黒くなる不具合は直りますか?
-
直ります。Microsoftは2026年9月8日にこの不具合を「解決済み」とし、KB5124008で修正されたと公表しています。手動で設定し直しても戻らなかった状態も、適用後は解消します。
- KB5124008を入れたのに、Defenderの通知が出るのはなぜですか?
-
この誤通知はKB5124008では直らないためです。2026年9月10日時点でMicrosoftは未解決としており、今後のMicrosoft Defender ウイルス対策の更新で修正を提供する予定としています。
- 24H2でも25H2でも、KB番号は同じKB5124008ですか?
-
同じです。ただし適用後のOSビルドは分かれ、24H2は26100.9445、25H2は26200.9445になります。「バージョン情報」の画面で確認できます。
- Windows 10を使っています。何を入れればよいですか?
-
2026年9月のWindows 10向け更新はKB5122878です。ESUに登録している環境が対象で、適用後のビルドは22H2が19045.7725、21H2が19044.7725になります。

