Windows 10のパソコンでゲームを続けている方に、あまり知られていない期限が近づいています。NVIDIAが公表しているとおり、GeForceのGame Readyドライバーは、Windows 10向けの提供が2026年10月まで。残りおよそ2か月です。
ややこしいのは、OS側の期限と食い違っていることです。MicrosoftはWindows 10の延長サポートを2027年10月12日まで用意していて、「まだ1年以上ある」と受け取った方も多いはず。ところがグラボ側の期限は、そこから約1年手前にあります。
この記事では、2026年8月15日時点で各社が公表している内容だけを使って、期限のズレ・自分のグラボが対象かどうか・残り2か月で取れる選択肢を順に整理します。
NVIDIAは、GeForce RTXシリーズ向けのWindows 10用Game Readyドライバーを2026年10月まで提供すると公表しています。OS側の延長サポート(2027年10月12日まで)とは別の期限で、およそ1年のズレがあります。
- GeForce RTXシリーズのWindows 10向けGame Readyドライバーは2026年10月まで。「10月の何日まで」は公表されていない
- GTX 900シリーズ・GTX 10シリーズ・TITAN Vは2025年10月の版が最後。GTX 16シリーズはこの打ち切りの対象外
- 10月を過ぎても急にゲームが起動しなくなるわけではない。まずOSとグラボの型番を確認し、Windows 11へ上げる・このまま使う・買い替えるのどれかを決める(2026年8月15日時点)
Windows 10のGeForceドライバーは2026年10月で終了する
Game Readyドライバーとは、新作ゲームの発売に合わせて最適化された、NVIDIAが配布するグラフィックボード用のソフトです。新作の発売日に画質や動作が整うのは、このドライバーが事前に用意されているからです。
NVIDIAは自社のGame Ready Driver告知記事(2026年8月15日確認)で、すべてのGeForce RTX GPU向けに、Windows 10のGame Readyドライバー提供を2026年10月まで延長すると明記しています。OSのサポートが終わってから1年分を上乗せした形、という位置づけです。
ここで正確に押さえておきたいのが、NVIDIAの表記は「2026年10月」という月単位で、何日までかは公表されていないという点です。日付を書いている情報もありますが、公式に確認できるのは月までです。
また、2026年10月以降にWindows 10向けのドライバーがどう扱われるのかも、現時点で明確には公表されていません。海外の記事でも見解が分かれているため、この記事では断定を避けます。

「2026年10月◯日で終了」と書かれた情報を見かけたら、少し疑ってかかると安全です。公式が出しているのは月までなんです。
OSの期限とグラボの期限は1年ズレている
「Windows 10の期限」と一口に言っても、実はMicrosoft・NVIDIA・AMDでそれぞれ別の話です。ここを混ぜて考えると判断を誤るので、公表されている内容を1つの表に並べます。
| 対象 | 期限(2026年8月時点の公表内容) | 出どころ |
|---|---|---|
| Windows 10 本体(Home / Pro・22H2) | 2025年10月14日にサポート終了済み | Microsoft公式のライフサイクル情報 |
| 個人向けの拡張セキュリティ更新(ESU) | 2027年10月12日まで | Microsoft公式のESU案内ページ |
| GeForce RTXのGame Readyドライバー(Windows 10向け) | 2026年10月まで(日付は非公表) | NVIDIA公式のGame Ready Driver告知 |
| AMD Radeonのドライバー(Windows 10向け) | 終了時期は公表されていない | Adrenalin 26.7.1のリリースノート(Windows 10/11の両対応) |
ESU(=拡張セキュリティ更新プログラム。セキュリティ修正だけを延長で受け取れる仕組み)については、以前は「2026年10月13日まで」と案内されていました。その後2027年10月12日まで1年延長されたため、古い情報のままの解説記事が残っています。登録の手順はESU無償延長で変わった今の対処法にまとめています。
よくある疑問:OSのサポートが2027年まで延びたなら、グラボのドライバーも一緒に延びるのでは?
これは別々に決まる話です。Windows 10のESU延長はMicrosoftの判断、Game Readyドライバーの提供期間はNVIDIAの判断で、片方が延びたからもう片方も自動で延びる、という関係にはありません。2026年8月時点で、NVIDIAが2026年10月という期限を延ばすと発表した事実は確認できていません。
AMD Radeonも同じ見方が安全です。2026年7月に配信されたAdrenalin Edition 26.7.1はWindows 10とWindows 11の両方に対応していますが、AMDがWindows 10向けの提供終了時期を公表したという情報は見当たりません。終わりが決まっていないだけで、ずっと続くと決まったわけではありません。
ドライバー更新が止まると、実際に何が困るのか
先に安心材料からお伝えすると、期限を過ぎた瞬間に、今遊んでいるゲームが起動しなくなるわけではありません。手元にある最後のドライバーはそのまま動き続けます。困りごとは、じわじわと後から出てきます。
- 新作ゲームの最適化が来ない:発売日に合わせた調整が届かず、動作や画質が本来の状態にならないことがあります
- 不具合の修正が来ない:特定のゲームで画面がちらつく、落ちるといった症状が出ても、直った版を待てません
- 新機能に対応しない:DLSSのように後から強化される機能は、新しいドライバーとセットで届きます
言い換えると、影響が大きいのは新作ゲームをよく買う人です。手持ちの遊び慣れたタイトルを中心に遊んでいる方なら、体感の変化はしばらく小さいはずです。
Steamが公開しているハードウェア&ソフトウェア調査の2026年7月版では、Windowsユーザー内の内訳がWindows 10 64bitで24.88%、Windows 11 64bitで75.01%でした(2026年8月15日時点で最新は7月版)。ゲームを遊んでいる人の約4人に1人が、まだWindows 10という計算になります。



あわてて今日中に何かする必要はありません。ただ、10月を過ぎてから慌てないように、方針だけは決めておきたいところです。
自分のPCは対象? OSとグラボの確認手順
ここまでの話が自分に関係あるかどうかは、OSのバージョンとグラボの型番の2つで決まります。5分ほどで確認できるので、順に進めてみてください。
スタートボタンから「設定」を開き、「システム」→「バージョン情報」と進みます。エディションが「Windows 11」なら今回の話は関係ありません。「Windows 10」なら次へ進んでください。
タスクバーを右クリックして「タスクマネージャー」を開き、「パフォーマンス」タブの「GPU」を選ぶと、右上に「NVIDIA GeForce RTX 4060」のような型番が出ます。表示されない場合は、検索欄に dxdiag と入力して開く診断ツールの「ディスプレイ」タブでも確認できます。
「RTX」で始まるのか「GTX」で始まるのか、数字が何番台なのかで扱いが変わります。次の判定表で自分のグラボがどのグループかを確かめてください。
| グラボの型番 | 世代 | Windows 10向けの扱い |
|---|---|---|
| GeForce RTXシリーズ全般 | Turing以降 | Game Readyドライバーは2026年10月まで |
| GeForce GTX 16シリーズ(GTX 1660 / 1650 など) | Turing | 旧世代の打ち切り対象ではない |
| GeForce GTX 10シリーズ(GTX 1080 / 1060 など) | Pascal | 2025年10月の版が最後。以降は四半期ごとのセキュリティ更新のみ(2028年10月まで) |
| GeForce GTX 900シリーズ / GTX 750・750 Ti・745 | Maxwell | 同上 |
| TITAN V | Volta | 同上 |
間違えやすいのがGTX 16シリーズです。型番はGTXでも中身はTuringのため、GTX 10シリーズなどとは扱いが分かれます。「GTXは全部終わり」と早合点しないようにしたいところです。RTXとGTXの線引き自体があいまいな方は、GeForce RTXとは?GTXとの違いを初心者向けにわかりやすく解説もあわせてどうぞ。
ここでいうアーキテクチャ(=GPUの世代につけられた名前)は、覚えなくても構いません。上の表で型番を照らし合わせれば判定できます。今のドライバーが最新かどうかを見たい方は、グラボのドライバ更新のやり方で手順を確認できます。
あと2か月でやることは3つのどれか
取れる道は大きく3つです。どれが正解というより、PCの状態と遊び方で向き不向きが変わります。
1. Windows 11に上げられるなら、上げてしまう
一番すっきりするのがこれです。Windows 11へ移れば、ドライバーもOSの更新も通常どおり届きます。無償アップグレードの対象かどうかは、Windows Updateの画面に案内が出るか、Microsoftが配布しているPCの正常性チェック用アプリで確認できます。
対象外でも慌てる必要はありません。次の2つの道が残っています。
2. ESUで延命しつつ、ドライバーは最後の版で止める
Windows 11に上げられない、あるいはまだ上げたくない場合は、OS側だけESUで守る形になります。登録の方法は3通り用意されていて、いずれも2027年10月12日までの提供です。
| 登録方法 | 費用 | 条件 |
|---|---|---|
| PCの設定を同期する | 追加費用なし | 設定のバックアップ同期を有効にする |
| Microsoft Rewardsで交換 | 1,000ポイント | ポイントを貯めている人向け |
| 購入する | 30米ドル(または現地通貨の相当額)+税 | 1回限りの支払い |
対象はWindows 10 バージョン22H2のHome / Professional / Pro Education / Workstationsで、Microsoft公式のESU案内ページに記載されています(2026年8月15日確認)。この道を選ぶ場合は、グラボのドライバーは最後に届いた版で止まると割り切ることになります。
ここで押さえておきたいのが、ESUに登録するかどうかでセキュリティ更新が届くかどうかが変わる点です。Windows 10本体のサポートは2025年10月14日に終わっているため、登録しないままだと新しく見つかった問題への修正が届きません。
ドライバーが古いままでも遊べるのとは違い、OS側の更新が止まった状態でネットにつなぎ続けることは、修正されない弱点を抱えたまま使うことを意味します。ESUの登録はここを埋めるための仕組みです。
ESUにも登録せず、サポートが切れたWindows 10のままインターネットにつなぎ続けるのは避けてください。
3. 新作ゲームを続けたいなら、買い替えを検討する
新作を発売日に買って遊ぶ方、グラボがGTX 10シリーズなど旧世代の方は、買い替えが現実的です。すでにドライバー更新が止まっているうえ、最近のゲームの要求水準にも届きにくくなっているためです。
買い替えの判断時期に迷う方は、パソコンの寿命は何年?買い替えのサインとタイミングもひとつの目安になります。今のPCをサブ機として残す選び方もあります。
\構成のカスタマイズも自由自在/



どれを選ぶにしても、まずは型番の確認からです。そこが分かれば迷いはぐっと減ります。
まとめ
- Windows 10本体:2025年10月14日にサポート終了済み
- 個人向けESU:2027年10月12日まで(登録方法は3通り)
- GeForce RTXのGame Readyドライバー:Windows 10向けは2026年10月まで(日付は非公表)
3つの期限がバラバラなので混乱しやすいのですが、ゲームを遊ぶ人にとって先に来るのはグラボ側の2026年10月です。まずは自分のPCの型番を1つ確認するところから始めてみてください。そこが分かれば、上げるのか、延命するのか、買い替えるのかの判断材料がそろいます。
なお、ここで挙げた期限や条件は各社が変更する可能性があります。手を動かす前に、最新の内容を公式ページで確認しておくと安心です。
- Windows 10のままだと、10月からゲームができなくなりますか?
-
いいえ。すでに導入済みのドライバーはそのまま動きます。新しいGame Readyドライバーが届かなくなり、新作ゲームの発売日最適化や不具合修正を受け取れなくなる、というのが実際の影響です。
- GTX 1660を使っています。これも2025年10月で打ち切られた側ですか?
-
いいえ。GTX 16シリーズはTuringにあたるため、Maxwell・Pascal・Voltaを対象とした打ち切りには含まれません。型番がGTXでも扱いが分かれる点にご注意ください。
- ESUに登録すれば、グラボのドライバーも2027年まで更新されますか?
-
別々の話になります。ESUはMicrosoftが提供するWindowsのセキュリティ更新で、GeForceのドライバー提供期間はNVIDIAが決めています。2026年8月時点で、NVIDIAが2026年10月という期限を延ばすという発表は確認できていません。
- Radeon(AMD)ならWindows 10でも大丈夫ですか?
-
2026年7月に配信されたAdrenalin Edition 26.7.1はWindows 10とWindows 11の両方に対応しています。ただしAMDが終了時期を公表したという情報は確認できていないため、「まだ示されていない」という状態です。今後も続くと確約されているわけではありません。
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