DeepSeek V4.1 Flashとは?無料で使える?PCで動くか解説

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DeepSeek V4.1 Flashとは?無料で使える?PCで動くか解説

DeepSeek V4.1 Flash は、中国のAI企業DeepSeekが2026年9月10日に公開した、新しい大規模AIモデルです。公開直後から国内のPC系メディアでも取り上げられ、名前を見かけた方も多いはずです。

注目されている理由は性能そのものよりも、DeepSeek V4.1 Flashの中身(重み)が誰でも無料でダウンロードできる形で公開されたことにあります。

ただし、無料で手に入ることと、自分のパソコンで動かせることは別の話です。ここを取り違えたまま期待すると、まずがっかりします。

この記事では、DeepSeek V4.1 Flashの料金、必要なPCの規模、そして何が新しくなったのかを、2026年9月12日時点の公式情報だけを使って整理します。

この記事の結論
  • DeepSeek V4.1 Flashは2026年9月10日公開、5,520億パラメータの新モデル
  • 重みの入手は無料。ただしAPIの利用は使った分だけ払う従量課金
  • 配布ファイルは約510GB。家庭のゲーミングPCで丸ごと動かすのは非現実的
  • 画像も読めて、一度に扱える文章量は最大100万トークン
  • DeepSeek V4-Proは9月14日以降も提供継続と公式が告知(9月12日時点)
目次

DeepSeek V4.1 Flashとは?2026年9月10日に公開された5,520億パラメータの新モデル

DeepSeek V4.1 Flashとは、中国のAI企業DeepSeekが2026年9月10日に公開した、文章だけでなく画像も読み取れる大規模AIモデルです。

API上のモデル名は「deepseek-flash」で、公式の技術ドキュメントに仕様が掲載されています。

本体のパラメータは5,520億。ただし単語を処理するたびに全部が動くわけではなく、実際に計算へ使われるのは一部だけ、という作りになっています。

項目DeepSeek V4.1 Flashの内容
公開日2026年9月10日
API上のモデル名deepseek-flash
本体のパラメータ5,520億(MoE構成)
実際に動く量読み込み時80億/生成時160億
一度に扱える量最大100万トークン
一度に書ける量最大38万4,000トークン
画像の入力対応
ライセンスMIT

表にあるMoE(=巨大なモデルの中から、そのとき必要な一部の専門家だけを呼び出して動かす仕組み)が、DeepSeek V4.1 Flashを理解するうえでいちばん大事な言葉になります。

DeepSeek V4.1 Flashでは、振り分け用の専門家が各層に384人ぶん用意されています。そのうち、文章をひと区切り処理するたびに呼ばれるのは6人ぶんだけです。

動作が軽く料金も安く抑えられているのは、この作りによるところが大きいと公式は説明しています。

パラメータが「5,520億」と「7,632億」の2つ出てくる理由

DeepSeek V4.1 Flashを調べていると、パラメータ数が5,520億と書かれている記事と、7,632億と書かれている記事の両方に出会います。

どちらも間違いではありません。数えている範囲が違うだけです。

公式が「5,520億」と呼んでいるのは文章を扱う言語モデル本体(バックボーン)の分です。一方、Hugging Faceの管理情報に出る約7,632億は、画像を読み取る部品なども含めた配布ファイル全体の合計です(2026年9月12日取得)。

本記事では、公式の呼び方に合わせて5,520億のほうを「DeepSeek V4.1 Flashのパラメータ数」として扱います

名前の「Flash」は動作の軽快さを表す呼び名で、ファイルが小さいという意味ではありません。この違いが後半のポイントになります。

では、無料で公開されたDeepSeek V4.1 Flashは、本当にタダで使えるのでしょうか。話を3つに分けて整理します。

DeepSeek V4.1 Flashは無料で使える?重み・API・公式チャットで答えが変わる

「無料で公開された」という言葉は便利ですが、入手する手段を分けて考えないと答えが出ません。

モデルの重みはMITライセンスで無料。ただし動かす環境は自分持ち

DeepSeek V4.1 Flashの重みは、AIモデルの配布サイトであるHugging Faceで公開されています。ライセンスはMIT(=改造も商用利用も認める、制限のとてもゆるい公開条件)です。

つまりダウンロードして使う分にはライセンス料がかからないことになります。会社の業務に組み込むことも、中身を改造して再配布することも、ライセンス上は認められています。

Hugging Faceの公開情報では、2026年9月12日時点のダウンロード数はすでに約7万5,000件。公開から2日でこの数字なので、反応の速さがうかがえます。

ただし無料なのはあくまでモデルのファイルそのものだけです。動かすための機材と電気代は自分で用意することになります。

APIは従量課金。日本時間の昼だけ料金が2倍になる

自分で動かさず、DeepSeek V4.1 FlashをDeepSeekのサーバー越しに借りる方法がAPIです。こちらは使った量に応じた支払いが発生します。

料金は文章を細かく区切った「トークン」という単位で決まります。仕組みはAIのトークンとは?料金が決まる仕組みと節約のコツで詳しく解説しています。

100万トークンあたり(米ドル)DeepSeek V4.1 FlashDeepSeek V4-Pro
入力・キャッシュヒット$0.003〜$0.006$0.022〜$0.044
入力・キャッシュミス$0.15〜$0.3$0.66〜$1.32
出力$0.6〜$1.2$1.98〜$3.96
画像の入力対応非対応
同時接続の上限2,500500

DeepSeekの公式料金ページ(2026年9月12日確認)の値です。安いほうがオフピーク、高いほうがピークの料金になります。

上位のDeepSeek V4-Proと比べると、DeepSeek V4.1 Flashの単価は項目によって3分の1〜7分の1ほど。まとめて処理を流す用途ほど差が効いてきます。

ここで見落としやすいのが時間帯です。公式表記ではピークは月〜金のUTC 01:00〜04:00と06:00〜10:00で、それ以外の時間はすべてオフピーク=半額になります。

日本時間に直すと、次のようになります。

時間帯(日本時間)適用される料金
月〜金の10:00〜13:00と15:00〜19:00ピーク(高いほう)
上記以外の時間帯・土日オフピーク(半額)

日本の平日の日中だけが割高で、夜間と週末は常に半額という読み方ができます。DeepSeek V4.1 Flashは、夜にまとめて処理を流す使い方と相性のよい料金体系です。

料金や提供条件は予告なく変わります。実際に支払う前に、必ず公式の料金ページで最新の値を確認してください。

公式チャットを試したい人への注意

DeepSeekはブラウザから使える公式チャットも提供していて、DeepSeek V4.1 Flashの配布ページからもリンクされています。

ただしどのモデルがどの条件で提供されるかは変わることがあるため、この記事では「無料で使える」とは断定しません。触ってみたい場合は、公式サイトの案内を確認してから始めてください。

料金の話は以上です。次は多くの人がいちばん気にする、自分のPCで動くのかという疑問に移ります。

DeepSeek V4.1 Flashは自分のPCで動く?配布サイズ約510GBが答え

DeepSeek V4.1 Flashの配布サイズ約510GBと、家庭用PCが積めるメモリ量の差を高さで示したイメージ図

結論から言うと、DeepSeek V4.1 Flashを家庭のPCで丸ごと動かすのは現実的ではないです。理由は性能でも設定でもなく、単純にファイルの大きさにあります。

配布ファイルは約510GB。32GBのGPUでも約16枚分

Hugging Faceが公開している管理情報(2026年9月12日取得)によると、DeepSeek V4.1 Flashのファイル一式は約510GBを使っています。

そして、この容量は「ディスクに置いておく大きさ」ではありません。DeepSeek V4.1 Flashを実際に動かすには、この中身をGPUのVRAMやPCのメモリへ載せる必要があります。

個人で手に入るGPUのVRAMは、多いものでも32GBほど。単純に割り算すると次のとおりです。

  • 約510GB ÷ 32GBクラスのGPU = 約16枚分
  • 同じ計算を24GBクラスのGPUですると = 約22枚分
  • 一般的なゲーミングPCのVRAMは8〜16GB = 桁が2つ足りない

PCに挿す枚数ではなく、サーバーを何台並べるかという話になります。個人の机の上で完結する規模ではありません。

「MoEだから軽い」は誤解。動くのは80億でも置き場所は5,520億ぶん

ここでつまずく人がとても多いので、丁寧に説明します。DeepSeek V4.1 FlashのMoEは、5,520億のうち実際に計算へ使うのは読み込み時で80億ぶんだけです。

数字だけ見ると「じゃあ80億のモデルと同じくらいの装備でDeepSeek V4.1 Flashも動くのでは」と思えます。ところが、そうはなりません。

どの専門家がいつ呼ばれるか分からない以上、5,520億ぶん全員を置いておかなければならないからです。どの専門家が呼ばれるかは入力ごとに変わるため、使わない専門家も待機させておく必要があります。

「動くのは一部だけ」は速さの話、「全部を置いておく」は容量の話です。この2つは別々に考えると混乱しません。

ファイルを圧縮して小さくする量子化という手もありますが、元の大きさを考えると、仮に半分以下へ圧縮できたとしても数百GB規模のまま。家庭用PCに収まる大きさにはなりません。

自分のPCで動かすなら、小さいモデルから始める

現実的な答えは単純で、DeepSeek V4.1 Flashのような巨大モデルはAPIやチャットで借り、自分のPCでは小さいモデルを動かす、という使い分けです。

DeepSeek V4.1 Flashに限らず、ローカルで動かす場合に見るべきはCPUの速さではなくVRAMの量です。必要な目安はローカルLLMとは?自分のPCでAIを動かす方法と必要スペックにまとめています。

量子化されたファイルの選び方で迷ったときは、GGUFとは?ローカルLLMのファイル形式とQ4_K_Mの選び方も合わせてどうぞ。

PCを新しく買う段階なら、GPUのVRAMを最優先で選んでおくと後悔しにくくなります。同じ予算でもVRAMが4GB違うと、動かせるモデルの幅がはっきり変わります。

\VRAMの大きいモデルから選ぶ/

DeepSeek V4.1 Flashは何が新しい?KVキャッシュを1トークン890バイトに圧縮

DeepSeek V4.1 FlashがKVキャッシュという作業用のメモを大幅に小さくしたことを示したイメージ図

DeepSeek V4.1 Flashの正式な紹介文には「KVキャッシュ圧縮の限界に挑む」という副題が付いています。ここがこのモデルの中心です。

KVキャッシュとは、会話の途中経過を覚えておくメモ

KVキャッシュ(=AIが直前までの文章を読み直さずに済むよう、途中経過を保存しておく下書きメモのようなもの)は、文章が長くなるほど際限なく膨らみます。

長い資料を読ませたときにAIの返事が遅くなったり料金が跳ね上がったりするのは、このメモが巨大になるためです。

DeepSeek V4.1 Flashは、40層のうち前半20層を読み取り役、後半20層を書き出し役に分ける構造を採り、メモの作り方そのものを変えました。

さらに保存形式を切り詰めることで、1トークンあたり約890バイトまで小さくしています。公式の説明では、前世代のDeepSeek V4-Flashと比べて約4分の1です。

メモが小さくなると、長文も料金も変わる

メモが小さくなると、同じ機材でも一度に抱えられる文章量が増えます。DeepSeek V4.1 Flashが最大100万トークンという長さを、現実的なコストで扱えるのはここが効いています。

長文に強いかどうかは、賢さではなくメモの作り方で決まる部分が大きいという点は、覚えておくと他社モデルの比較にも役立ちます。

そしてサーバー側の負担が減れば、その分だけ利用料金を下げる余地が生まれます。公式もこの構造を「コスト効率の改善」として説明しています。

ちなみに事前学習に使われたデータ量は45兆トークンと公表されています。ただ、これは日々の使い勝手に直接ひびく数字ではありません。

DeepSeek V4.1 Flashの性能は?公表ベンチマークとDeepSeek V4-Proの今後

性能の話は、すべてDeepSeekが自社で測って公表した値という前提を置いてから読むのが安全です。第三者が検証した数字ではありません。

勝っている項目と、はっきり負けている項目がある

DeepSeek V4.1 Flashの公式ページに載っている比較表から、代表的な項目を抜き出しました。数字が大きいほど良い成績です。

いずれも推論にかける労力を最大にした条件での値です(2026年9月12日確認)。

ベンチマーク(DeepSeek公表値)DeepSeek V4.1 FlashClaude Opus 5.0GPT-5.6 Sol
Terminal-Bench 2.190.689.188.8
DeepSWE v1.174.274.073.0
Terminal-Bench 4.031.251.839.9
HLE(難問の知識)36.856.344.5

上の2項目はDeepSeek V4.1 Flashが首位で、Claude Opus 5.0をわずかに上回ったことになります。この2項目だけを取り出せば「上位モデルに勝った」と読めます。

ところが下の2項目では差が開き、順位が入れ替わります。決められた作業を安く速くこなす用途では強く、難しい課題を粘り強く解く用途では上位モデルに届かないというのが、表を最後まで読んだときの実像です。

DeepSeek V4.1 Flashは用途を絞って安く回したいときに向くモデル、と理解しておくと過大な期待をせずに済みます。

DeepSeek V4-Proは9月14日以降も提供継続と公式が告知

9月10日の告知では、2026年9月14日からDeepSeek V4-Pro宛のリクエストをDeepSeek V4.1 Flashへ振り向けると案内されていました。

その後、公式の料金ページに利用者の要望を受け、9月14日以降もDeepSeek V4-ProのAPI提供を継続する。課金方法も変更しないという注記が掲載されています(同じく9月12日の確認時点)。

2つの告知は内容が食い違っているため、この記事では結論を断定しません。DeepSeek V4-Proを使っている方は、公式ドキュメントで最新の案内を確認してください。

多くの方にとって、DeepSeek V4.1 Flashの登場で今日すぐ何かを変える必要はありません。影響が出るのはAPIを直接使っている方だけです。

まとめ:DeepSeek V4.1 Flashは借りて使うモデル

最後に、DeepSeek V4.1 Flashについて押さえておきたい点を並べておきます。

この記事のまとめ
  • 無料なのはモデルのファイル。動かす機材の費用は自分持ち
  • APIは日本時間の平日昼だけ割高で、夜と週末は半額
  • 配布サイズは、32GBのGPUでも16枚ぶんに相当する大きさ
  • MoEは速さの工夫であって、容量を減らす工夫ではない
  • 得意な作業と苦手な作業がはっきり分かれている

自分のPCでAIを動かしてみたいなら、小さいモデルから始めてVRAMの必要量を体で覚えるのが近道です。DeepSeek V4.1 Flashのような巨大モデルは借りて使う、と割り切ってしまって構いません。

関連記事としてローカルLLMとは?自分のPCでAIを動かす方法と必要スペックも合わせて読むと、手元のPCで何ができるかの見当がつきます。

DeepSeek V4.1 Flashは日本語で使えますか?

DeepSeek V4.1 Flashについて、公式は多言語の知識を測るベンチマークの成績を公開していますが、日本語専用の案内は出していません。日本語での使い心地は用途によって変わるので、短い文章から実際に試して確かめるのが確実です。

ダウンロードして会社の業務に使ってもいいですか?

DeepSeek V4.1 FlashのライセンスはMITなので、商用利用も改造も再配布も認められています。ただし動かすための機材は自前で用意する必要があり、数百GB規模を載せられる環境が前提になります。

ChatGPTの代わりとして使えますか?

用途によります。DeepSeek V4.1 Flashは決まった作業を安く大量に回す場面では有力ですが、難問を粘り強く解く系統のベンチマークでは上位モデルに差をつけられています。手持ちの作業で試してから判断してください。

入力した内容はどう扱われますか?

クラウド上のAIに情報を送る以上、扱いは提供元の規約次第です。個人情報や社外秘を入れる前に必ず規約を確認してください。

考え方はChatGPTに個人情報を入れて大丈夫?安全な使い方で解説しています。

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