「CPUゲーム性能比較の記事やベンチマークサイトのスコア表を見ても、結局どのCPUがゲームに向いているのか分からない」という方は多いのではないでしょうか。総合スコアの順位と、実際のゲームの快適さが必ずしも一致しない場合があります。
この記事では、2026年7月時点の比較表と性能一覧でCPUのゲーム性能を一望できるように整理しました。あわせて、ランキングの正しい読み方や、予算・用途別の選び方まで解説します。
紹介する数値は、PassMark(cpubenchmark.net)など公開されているベンチマークサイトの確認時点の目安です。スコアは日々変動するため、その点をふまえて読み進めてください。
- 2026年7月時点のCPUゲーム性能比較表・性能一覧
- CPUゲーム性能ランキングの正しい読み方(総合スコア=ゲームの速さではない理由)
- コア数よりシングル性能・キャッシュ(X3D)が効きやすい理由
- 予算・用途別のゲーミングCPU&おすすめPCの選び方
結論:CPUのゲーム性能はシングル性能とキャッシュで決まる

CPUのゲーム性能比較とは、コアの数や総合スコアだけでなく、1コアあたりの処理速度と、データをすぐ取り出せるキャッシュの容量まで含めてゲームでの快適さを比べることです。
多くのPCゲームは、全コアをまんべんなく使い切るソフトではありません。そのため1つのコアの処理速度が速いほどフレームレート(fps)が伸びやすい傾向があります。
この「1コアあたりの速さ」を示す指標がシングルスレッド性能(=1コアだけで計算したときの処理速度の目安)です。ゲームではこの数値が高いCPUほど有利になりやすいといえます。
よくある疑問:コア数の多いCPUの方が、ゲームも速くなるのでは?
実は、コア数の多さよりも1コアあたりの処理速度とキャッシュの量のほうが、ゲームのfpsには影響しやすいことが分かっています。ゲームが同じデータへ繰り返しアクセスする処理を多く行うためです。
大容量のキャッシュを積んだCPU(AMDのX3Dシリーズなど)は、このデータのやり取りを高速にこなせるため、総合スコアが最速でなくてもゲームでは強さを発揮しやすくなります。詳しい理由は次の章以降で見ていきます。

動画編集や配信も同時に行うなら、コア数の多いCPUが力を発揮しやすい場面もあります。
CPUの基礎から確認したい方は、先にCPUのRyzenとは?Intelとの違い・型番の見方・選び方を読んでおくと、この先の比較表も理解しやすくなります。
【2026年7月版】CPUゲーム性能比較表・性能一覧
主要な12機種のCPUについて、シングル性能と総合スコアを一覧にしました。数値はPassMark(cpubenchmark.net)で2026年7月12日に確認した目安であり、日々変動する点にご注意ください。
| CPU | コア/スレッド | シングル性能 | 総合スコア | ゲーム向き目安 |
|---|---|---|---|---|
| Intel Core Ultra 9 285K | 24/24 | 5,087 | 67,252 | ◎ゲーム+マルチ両立 |
| Intel Core Ultra 7 265K | 20/20 | 4,928 | 58,603 | ○バランス |
| AMD Ryzen 9 9950X3D | 16/32 | 4,740 | 70,129 | ◎ゲーム+マルチ両立 |
| AMD Ryzen 9 9950X | 16/32 | 4,729 | 65,748 | ○マルチ重視 |
| Intel Core Ultra 5 245K | 14/14 | 4,718 | 43,109 | ○バランス |
| AMD Ryzen 7 9850X3D | 8/16 | 4,705 | 41,328 | ◎ゲーム最優先(新) |
| AMD Ryzen 7 9700X | 8/16 | 4,647 | 37,011 | ○コスパ |
| AMD Ryzen 5 9600X | 6/12 | 4,572 | 30,101 | △入門 |
| Intel Core i7-14700K | 20/28 | 4,455 | 51,956 | ○バランス |
| AMD Ryzen 7 9800X3D | 8/16 | 4,423 | 39,951 | ◎ゲーム最優先 |
| Intel Core i5-14600K | 14/20 | 4,268 | 38,436 | ○入門 |
| AMD Ryzen 7 7800X3D | 8/16 | 3,760 | 34,280 | ◎ゲーム向き(旧) |
表の「ゲーム向き目安」は、シングル性能とキャッシュの有無から見た大まかな傾向です。実際のfpsはゲームタイトルや解像度によって変わります。
総合スコア(マルチスレッド性能の指標)は、そのままゲームの速さを表すものではありません。この点は次の章で詳しく解説します。
表内のRyzen 7 9850X3Dは、2026年初のCES 2026で発表された最新のX3Dモデルです。9800X3D比でクロックがわずかに高い一方、性能差は数%程度にとどまる傾向です。
総合スコアだけを見てゲーム用CPUを選ぶと、価格の割にフレームレートが伸びないことがあります。
ゲーム向きの傾向をイメージしやすいよう、代表的な3機種の相対的なゲーム性能を簡易グラフにしました。実測fpsの精密な値ではなく、あくまで目安としてご覧ください。
このグラフは、各種レビューで報告されているゲーム平均フレームレートの傾向をもとにした相対イメージです。タイトルや設定次第で順位が変わることもあります。
CPUゲーム性能ランキングの見方と注意点


比較表を見ると、ひとつ気になる”ねじれ”に気づきます。Ryzen 7 9800X3Dは総合スコアが39,951と、67,252のIntel Core Ultra 9 285Kに大きく及びません。シングル性能でも285Kが上回ります。
それでも、多くのゲームでは9800X3Dがリードする傾向にあります(全タイトル・全設定で最速という意味ではありません)。この理由が3D V-Cache(=L3キャッシュを縦に積み増して大容量化する技術)です。
ゲームは同じデータへ繰り返しアクセスする処理が多いため、大容量のキャッシュに近い場所でデータを扱えると、メモリを読みに行く待ち時間が減ります。
その結果としてfpsが伸びやすくなります。9800X3DはL3キャッシュ96MB(総キャッシュ104MB)を搭載しており、この効果が働きやすい設計です。
効き方は、フルHD〜WQHDで高fpsを狙う場面や、多人数・シミュレーション系タイトルなどCPU負荷が高い場面で目立ちやすい傾向です。4K解像度ではグラフィック側の負荷が増えるため、CPUによる差は縮まりやすくなります。
一方でIntel Core Ultra 9 285Kは、シングル性能と総合スコアの高さが武器です。動画編集や配信など、ゲーム以外の重い作業も含めて使うなら、285Kのような高スコアCPUが安心感につながります。



IntelとAMDのどちらが優れているというより、ゲーム中心かマルチタスクも重視するかで選び方が変わるイメージです。
IntelとAMD、どちらを選ぶか迷う場合の考え方は、IntelとAMD Ryzenどっち?CPU性能比較で初心者が見るべきポイントでも詳しく解説しています。
ゲーミングCPUの選び方|コア数よりシングル性能・X3Dの強み


用途別にどちらを重視すべきかを整理します。同じ「ゲーミングCPU」でも、遊び方によって向き不向きがあります。
- 競技系FPSで高fpsを狙う:シングル性能とキャッシュが多いX3D系が有利になりやすい
- AAAタイトルを高画質で:シングル性能に加えてGPU側の性能もバランス良く必要
- 配信・実況もする:エンコード処理が加わるため、コア数の多いCPUも選択肢に入る
- ゲーム+動画編集:総合スコアが高いCPU(マルチスレッド重視)が作業時間を縮めやすい
あわせて意識したいのが解像度です。フルHDのような比較的低い解像度ではCPU性能の差がfpsに出やすくなります。
4Kのような高解像度になるほどGPU側の負荷が主役になり、CPUによる差は縮まりやすくなります。
どれだけ高性能なCPUを選んでも、GPU(グラフィックボード)が非力だと性能を活かしきれません。この状態はボトルネック(=どこか一部の性能が足を引っ張り、全体の速度が頭打ちになること)と呼ばれます。
CPUとGPUは、予算に応じたバランスで選ぶことが大切です。実際の選び方の流れは、次のSTEPを目安に進めると迷いにくくなります。
競技系FPSか、AAAタイトルか、配信もするかなど、自分のプレイスタイルを整理します。
fps最優先ならシングル性能とキャッシュ、動画編集も行うなら総合スコアを重視します。
前章の比較表を参考に、予算内でシングル性能やキャッシュ量が見合う候補を2〜3個に絞ります。
選んだCPUに見合うGPUかを確認し、次の章のおすすめ構成も参考にしながら決定します。
型番から大まかな性能帯を読み取りたい方は、CPUの型番の読み方を解説|Core i5・i7やRyzen 5・7の数字の意味とは?もあわせて参考にしてください。
性能帯・予算別おすすめゲーミングPC
比較表で見た代表的な3機種のCPUを搭載した、ドスパラGALLERIAの実機を紹介します。価格・構成は2026年7月12日時点の税込価格で、変動する可能性があります。
【コスパ重視】GALLERIA XPR7A-R57T-GD
Ryzen 7 9700XとGeForce RTX 5070 Ti 16GBを組み合わせたモデルです。メモリ16GB・SSD1TBで、価格は427,980円(税込)。総合スコアも高く、ゲーム以外の作業もこなしやすい構成です。
【ゲーム最優先・定番】GALLERIA XDR7A-R58-GD
比較表の主役でもあるRyzen 7 9800X3Dと、GeForce RTX 5080 16GBを搭載。メモリ32GB・SSD1TBで、価格は564,980円(税込)です。高fpsでのゲームプレイを最優先したい方に向いています。



迷ったらこの構成が無難、という声が多いバランスの取れた組み合わせです。
\一番人気のX3D構成/
【マルチスレッドも重視】GALLERIA XMC9A-R57T-GD
シングル性能・総合スコアともに高いCore Ultra 9 285Kと、GeForce RTX 5070 Ti 16GBの組み合わせ。メモリ32GB・SSD2TBで、価格は559,980円(税込)です。ゲームに加えて配信や編集も視野に入れる方におすすめです。
3機種の違いを表で整理すると、以下のとおりです。
| モデル | CPU | GPU | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| XPR7A-R57T-GD | Ryzen 7 9700X | RTX 5070 Ti 16GB | 427,980円 |
| XDR7A-R58-GD | Ryzen 7 9800X3D | RTX 5080 16GB | 564,980円 |
| XMC9A-R57T-GD | Core Ultra 9 285K | RTX 5070 Ti 16GB | 559,980円 |
いずれもWindows 11 Home搭載で、翌日出荷に対応したモデルです(2026年7月12日時点)。在庫や価格は変動するため、購入前に公式ページで最新情報を確認してください。
まとめ
CPUのゲーム性能比較で押さえておきたいポイントを整理します。
- ゲームのfpsは、総合スコアよりもシングル性能とキャッシュ量に左右されやすい
- AMDのX3Dシリーズは、総合スコアの割にゲームで強さを発揮しやすい
- Intel Core Ultraは、シングル性能とマルチスレッドの総合力で安定した選択肢
- 解像度が上がるほどGPU側の影響が大きくなり、CPUによる差は縮まりやすい
比較表とランキングの読み方が分かれば、スペックの数字だけに振り回されずにゲーミングCPUを選べるようになります。自分の遊び方と予算に合った1台を、今回の比較表を参考に探してみてください。
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よくある質問(FAQ)
- ゲームにはIntelとAMDどっちがいい?
-
どちらが優れているというより、重視する用途で選ぶのがおすすめです。ゲームのfps最優先ならAMDのX3Dシリーズ、動画編集や配信も含めて総合力を求めるならIntel Core Ultraが選びやすい傾向にあります。
- ゲーム用CPUはコア数が多いほど良いですか?
-
いいえ、ゲームに限ってはコア数よりシングル性能とキャッシュ量の影響が大きい傾向があります。コア数の多さは、動画編集や配信など他の作業を並行するときに活きやすくなります。
- X3Dは普通のCPUと何が違うのですか?
-
X3Dは3D V-Cacheという技術でL3キャッシュを通常より大幅に増やしたモデルです。ゲームで使うデータを手元に置きやすくなるため、総合スコアが同程度のCPUと比べてゲームのfpsが伸びやすくなります。
- CPUとグラボ(GPU)、ゲームではどちらが大事ですか?
-
どちらも重要ですが役割が異なります。fps全体の上限を大きく左右するのはGPUで、フルHDなど負荷が軽い場面での伸びしろやカクつきの少なさにはCPUが関わります。予算配分はGPUをやや優先しつつ、CPUも見合う性能にするのが基本です。









